猫にかかる生涯費用は264万円!節約術は?
猫の平均寿命は15.62歳、生涯費用は約264万円
R&C MAGAZINEの記事によりますと、猫の一生でかかるお金は “2,646,956円” だそうです(2023.02.20付)。
😸猫の一生にかかる費用は264万円!食費や医療費など生涯にかかるお金を3000人調査
調査方法は;
- 猫を飼っている3000人にアンケートを行い、平均金額を調査。
- 猫の平均寿命は15.62歳(一般社団法人ペットフード協会「令和4年(2022年)全国犬猫飼育実態調査」より)として算出。
記事によりますと、費用の内訳は以下の通り。
- 日常的にかかるお金=1,230,448円
(食事、トイレ回り、消耗品など) - ときどきかかるお金=1,304,422円
(医療費、健康診断、ワクチン、冷暖房費など) - 最初にかかるお金=112,086円
(譲渡/購入費、去勢・赴任手術、タワーなど基本グッズ)
記事内には、各費用が詳細に書かれています。しかしあまり抜き書きしてしまうと著作権法に触れる可能性がありますので、これ以上は書けません。興味のある方は R&C MAGAZINE に飛んで 当該記事 をご覧ください。各項目別に詳細にまとめられていて、非常に参考になります。今猫と暮らしている方はもちろんですが、とくに、これから初めての猫を迎えようと考えている方にお勧めします。これだけの費用を払えるかどうか、よくお考えの上、猫を迎えてあげてください。
アニコム損保保険の調査でも
ペット保険で有名なアニコム損保保険のアンケート調査では、猫の1年間にかかる費用は169,247円(2021年、回答数712、平均年齢4.9歳)。それに上記の猫の平均年齢15.62年を掛ければ、
169,247円×15.62年=2,643,638円
R&C MAGAZINEの各数字と、アニコム損保保険の各数字は、フード代、光熱費、その他、けっこう違います。またアニコム損保保険のアンケートでは当然全員がペット保険(アニコム損保保険)に加入していると思われますが、R&C MAGAZINEアンケートの方のペット保険加入率はわずか24%でした。
にもかかわらず、両者とも驚くほど近い金額というのは大変興味深く、正直、驚きました。私の予想では、ペット保険をかける人達の方がより猫にお金を惜しまない傾向にある人達だろうから、アニコム損保保険の数字の方が高くなるだろうと思っていたからです。実際、フード代などは、R&C MAGAZINEは3,515円/月に対し、アニコム損保保険は4,399円/月と大きな開きがあります。にもかかわらず、生涯費用は同じ264万円とは?!
つまり、やはり猫にはそのくらいのお金がかかるということでしょう。しかもこれは15.62歳という、私から言わせれば若めの設定。うちのトロ20.5歳で計算しなおせば、約347万円にもなります。
少しでも節約するには
愛猫にはお金を惜しみません、という人は多いと思います。とはいえ、264万円は決して安くはない金額。以下、猫に負の影響を与える心配のない「節約術」をご紹介します。
- これを怠ると、節約どころか人生終わるかも?
- 猫の医療費は高いので
- 猫砂の費用を抑えるには
- 猫様の嗜好を理解して
- 慣れれば15分もかかりません
- 高額なキャットタワーを買わなくても
- ちりも積もれば山となる
- 火も電気も使わずに
- 一緒に寝ればみんな幸せ
- ペット用品で賢く代用
1.これを怠ると、節約どころか人生終わるかも?
節約ナンバーワン、最優先は去勢・避妊手術です。
え?手術ってお金かかるじゃん?と思ったなら、アナタはまだ猫初心者。猫ベテランの方達なら100%同意してくださるハズです。猫費を抑えるには、何よりまず、去勢避妊手術!猫さんが手術可能になり次第、去勢・避妊手術はマストです!
女の子の場合
室内飼いだからと安心してはいけません。猫は、人間側のほんの一瞬のスキをついて脱走することが多々あります。そして、脱走する雌猫の多くが発情期です。
猫は交尾の刺激で排卵する動物です。つまり、一度でも交尾をすればほぼ確実に妊娠してしまうのです。猫が一度に産む子猫の数はふつう1~6頭。子猫には子猫用のフードその他が必要になりますし、温度管理も成猫より重要=光熱費もかかってきます。もしそのまま飼い続けるなら当然費用もその分増えますし、猫は繁殖力の強い動物ですから、3年もしないうちに100頭超え・・・
よほど大豪邸に住む大資産家でないかぎり、100ニャンを越えてしまったら「多頭飼育崩壊」まっしぐらです。崩壊してしまったらその人の人生、終わります。ジ・エンド。
また、子猫を里親募集して他人に譲渡する場合。
令和の常識では、事前に健康診断やウイルス検査(猫エイズ等の)、駆虫、病気等があればその治療、混合ワクチン1回目等を済ませていることが求められます。ワクチン2回目や去勢避妊手術にかかる費用も産ませた側が準備するケースもあります。譲渡までの飼育費用もかかりますし。どう転んでも、子猫が産まれちゃったらお金は飛んでいくのです。
たとえ妊娠ということが無くても。
発情期の雌猫はうるさく鳴き続け、人間は落ち着いて暮らせなくなります。近所迷惑ですし、在宅ワーカーの場合は仕事にも差し支えるでしょう(=減収のおそれ)。
また避妊手術をすることで防げる病気もあります。卵胞嚢腫(らんぽうのうしゅ)や子宮蓄膿症など生殖器の病気です。また乳腺腫瘍では、未避妊猫が罹患する確率は避妊猫の1.5倍以上と高く、その8割は悪性で、手術は通常、乳腺全摘手術となります。それらの治療費や手術代はどんなに安くても十万円以上、通常数十万円もかかります。避妊手術の数万円の方がはるかに安くて済みます。
男の子の場合
未去勢猫の方が、去勢猫より脱走しやすいのは雌猫と同じです。妊娠こそしませんが、病気をもらってきたり、ケンカで怪我を負ったり。大怪我をしたまろ君は手術代や治療費、通院にかかる交通費など、20万円程かかったでしょうか。それにプラス、介護用のケージや毛布、暖房具、それからもちろん、フード代や猫砂代も。
そして何より、未去勢猫のマーキングって、そりゃもうクサイんです!
うちでは、虎太郎がマーキング猫でした。虎太郎は車に轢かれて3本足になったところを救われた猫です。まずその傷を治さなければならず、その後も血液検査でひっかかったりでなかなか手術できずにいるうちに、マーキングが始まりました。もー臭いことクサイこと。クッション等は全部捨て/買い替え、床や家具は消臭剤をかけまくり、昼夜全窓全開でなんとか持ちこたえましたけど、・・・やっと手術可能な健康体になったときはホント嬉しかったですね。手術後はマーキングも徐々に収まり、今はまったくしません。
マーキングは本能ですから、しつけ等で止めさせることはできません。マーキングを覚える前の若い時期に去勢手術をする、これしか方法がないのです。一度マーキングを覚えてしまった猫でも、去勢手術をすれば激減しますし、虎太郎のように全くしなくなる猫も多いです。
2.猫の医療費は高いので
定期健診+早めの受診で医療費を抑える、これが医療費を抑える唯一の道です。
猫は病気を隠します。人間が気づいたときはけっこう進行している場合がおおいでしょう。そこから「様子見」してしまうと、さらに悪化する可能性大です。「うちの子は病院が嫌いで」なんてのは言い訳になりせん。病院が好きな猫なんて滅多にいないのですから。
ペット保険や猫専用貯蓄で突然の出費に備えることも安心につながります。ペット保険は比較サイト等でよく調べてから選びましょう。若い時は無駄な出費と思えるかもしれませんが、うちのトロのように20歳まで生きて最期の一年間の医療費40万円超えなんてケースもあります。
3.猫砂の費用を抑えるには
シュレッダーをお勧めします。
新聞紙、ダイレクトメール、取扱説明書、その他。クロスシュレッダーにかければ猫砂として使えます。個人情報保護にもなって、一石二鳥です。
うちで使っているシュレッダーはアイリスオーヤマ社製。2016/8/12購入以来、ガンガン使っていますが、2023/2/3現在も快適に裁断してくれています。
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4.猫様の嗜好をよく理解して
せっかく買ってきた市販のおもちゃにはそっぽを向き、紙やアルミホイルを丸めただけの紙玉・アルミ玉には飛びつく。猫ベッドより、ベッドがはいっていた段ボール箱の方がお気に入り・・・
「猫あるある」ですね!
なんせ猫って気まぐれで我儘だから・・・?いいえ、多分違います。猫がしばしば、市販おもちゃより、ただの紙玉や段ボール箱を選ぶ理由、それは、「市販商品とは全て人間相手に作られたものである」からと私は考えています。
だって、そうじゃないですか。選んで買うのは猫ではなく、常に人間の方。ですから、あくまで”人間”が「ねこが喜びそう」と思うデザインや素材で作ってあるのです。それが商売。
でも、猫って、ただの紙玉や段ボール箱で十分に楽しめるんですよね。公園で拾ってきた鳥の羽根やエノコログサ(ネコジャラシ)でもあればさらに興奮!無料おもちゃで愛猫の心をつかみながらプチ節約してください。
5.慣れれば15分もかかりません
猫様大好き♡段ボール製爪とぎ(爪みがき)は自作しましょう。
ネットで見る限り、段ボールを同じ大きさに切ってそろえて糊付けして、という作り方が一般的のようですが、私の作り方はもっと簡単。切り込みを入れながら蛇腹に折って最後に両端をガムテープで留めるだけ。慣れればこの画像のような↓爪とぎを10分ちょいで製造できます。
作り方の詳細はこちらのページをご覧くださいね。
「慣れれば15分もかからない」といえば。
猫様用エリザベスカラー。病院でつけてくれるのは丈夫ですがその分重いですし、市販のものはかわいいけどお金がかかります。軽くて、安くて、猫も人も楽なエリザベスカラーなら、クリアファイルカラーだと思います。これも型紙さえ作れば1個10分で製作可能。
6.高額なキャットタワーを買わなくても
家具の配置等でキャットタワー不要に!
キャットタワーは猫用品の中でも高額商品のひとつです。あればもちろん猫たちは喜びます。でも、市販タワーでなくても、自作タワーや、家具配置の工夫などで、猫様は十分に満足してくださいます。
他の人達がどんなタワーをどのように自作しているか、数ページにわたって書いていますので、ぜひご覧ください。
【キャットタワー/キャったウォークを自作】の各ページはこちら
7.ちりも積もれば山となる
たとえば、猫様の食器を洗うスポンジ。スポンジは1/2~1/4に切って使いましょう。
猫の抜け毛掃除は、コロコロ(粘着テープ)より、ゴム手袋やラバーブラシを。コロコロって、便利ですが、生涯費用を考えればかなり割高になってしまいます。ゴム手袋の方が安上がりでしょう。
作業用ゴム手袋は、細かい凹凸部分も掃除がしやすくて便利。
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平らで広い面積のもの(毛布など)は、窓ふきワイパーも使えます。写真のワイパーは100円均一で買いました。
また、体格差を考慮すれば、猫には箱ティッシュよりトイレットペーパーが使いやすいです。
小さな猫の鼻の一滴にも満たない鼻水をふいたり、小さな目ヤニをふき取ったりに、箱ティッシュはあまりに大きすぎます。人間でいえば、鼻をかむのにバスタオルを使うようなもの?猫の性格によっては、大きなティッシュが近づいてくるのを怖がる子も。
トイレットペーパーを必要なだけちぎって使いましょう。その方が猫もいやがらず、環境に優しく、箱ティッシュより少しだけ安く済みます。
8.火も電気も使わずに
湯たんぽがおすすめです。
留守中の猫たちが寒くないか不安。でも光熱費の高騰も不安だし、それよりなにより万が一の火事が心配・・・
大きめの湯たんぽにたっぷりとお湯をいれて、タオルで包むなどして低温火傷しないようにし、ベッドやこたつに入れてあげましょう。昔からの日本の知恵です。
9.一緒に寝ればみんな幸せ
冬の夜は、暖房は入れないか、低め設定で!
そうすれば猫たちが暖を求めて、人の寝るベッドに集まってきます。一緒に寝れば猫も人もぬっくぬく♪
これぞ究極の幸せであり、光熱費を抑える最高な節約術でもあるといえるのではないでしょうか。
10.ペット用品を人間用にも賢く代用
わざわざ別に買わなくても、常備しているペット用品で代用できるものがあります。人間用に買わなくてよいのでダブル出費を防げます。
その筆頭例が、非常用トイレセットでしょう。ペットシーツは非常用トイレに使いやすい商品です。猫砂も、小人数や短期間なら十分に使えます。万が一の災害時や断水時に備えて、トイレ用凝固剤や携帯トイレセットを備蓄している方も多いかと思いますが、使う時があるかどうかわからない品物。高額商品ではないとはいえ、出費は出費。買わないで済めばそれに越したことありません。
詳細はこちら↓をご覧ください。
その他、ペット用品が便利に使える例;
【猫砂】
- 乾燥剤がわりに。とくにシリカゲル砂を古靴下等に入れてブーツ等の中に使うのはおすすめ。
- 脱臭剤がわりに。ひのきの香りの木砂をシューズボックス等に。湿気も吸ってくれます。
- 消臭剤がわりに。燃えるゴミに出せる猫砂を生ごみペールにふりかければ臭いません。
【ペットシーツ】
- 使用済み油の処理に力を発揮。凝固剤より便利です。
- 灯油などニオイの強い物を拭くときの雑巾代わりに最適。素手で使っても指が灯油臭くなりません。
- 吸水させて凍結させれば保冷剤として使えます。
以上は例の一部にすぎません。こちらもご覧ください。