野生動物達のすごさ
晩秋の頃、毎日通ってきては
「お腹空いた~なんかおくれ~」
と私のまわりをうろついていた穴吉。
12月下旬のある土曜日の夜から、ぱったり来なくなりました。
そして、その翌日の日曜日に、雪が降りました。
どうやら冬ごもりにはいったようです。
ニホンアナグマは、冬の間、穴にこもります。
ヤマネのような完全な冬眠ではなく、ただ穴の中でおとなしくすごす冬ごもりであり、中では起きたり眠ったりで、天気の良い日は外にでることもあるそうです。
穴吉は丸々と太って、毛皮もふさふさ。
この通り、おちりもムチムチ。
この体なら問題なく冬を越せるでしょう。
そして、
穴吉が来なくなった、土曜日の夕方。
私が台所の生ごみをコンポストにいれようと外に出たら、一頭のシカが跳ねてきました。
単独行動ならステップ君?
いえ、ステップは雄ですから角があるはず。
近くまで来て、やっと顔も確認できて、
ラン母さんでした!
約半年ぶりの再会。
【注】以下の写真は昨シーズンのものです。子鹿が慣れるまで撮影は控えています。
いよいよ、山の恵みが乏しくなってきたのでしょう。
それで私のことを思い出してきてくれた。
ランの好きなサツマイモとジャガイモを柿の木の下に置きました。
すると、ランと、さらにちいさな姿がひとつ、いえ、ふたつ!
ランが連れているのですから、小さい方は多分、
春先に1回だけ見かけたランの子のスプリントでしょう。
そして一回り、いえ、二回り大きい方は、成長したトロット?
去年は子鹿だったトロット?
多分そうですよね!
そうか、ランは最初、半年ぶりなので用心して、ひとりで出てきたのね。
そして私が以前と同じように行動したので、安心して子供たちを呼んだのね。
賢いなあ。
このお母さんだから全員無事に育ったんだなあと感心。
こんな姿をみると、ほんとわくわくしますね。
そうよ、あなたたちのために、売らずに大事にとっておいたお芋よ。
たんとお食べ。
そして、夜。
窓の外で走り回る音。
タヌキたちとキツネがバッティングして、お互い焦って走り回ったようです。
おお、キツネも戻ってきたか。
アカネちゃんかアズサちゃんかまではわかりませんでしたが、どちらの子にせよ、食べるものが探せないときはあの家としっかり覚えてくれていることが嬉しい。
それにしても、動物達には感心します。
雪の降る前日に、ちゃんと冬ごもりにはいった穴吉。
雪の降る前日から、野菜をもらいに戻ってきたラン親子とキツネさん。
天気予報に頼りっきりな現代人より、よほど野生動物達の方が、天候を知っていますね。
いっぽう、猫たちは。
「おうちの中でぬくぬく寝ているのが一番にゃ」
シロロと栄ちっち。
まろポン。