疥癬タヌキ兄弟(1)

トレイルカメラに写ったタヌキたち。
ブンブンでも、サンサンでも、コイコイでもない。
初めて見る顔です。
今年生まれの子ダヌキ兄弟でしょう。
しかも、またまた疥癬。
(以下、トレイルカメラ画像のものは画質がかなり悪くなります、すみません。)

体の小さい方はほぼ全身の毛が抜けてしまっています。
かわいそうに。

もう一頭の方は、一見、毛はふさふさですが、お尻のあたりがボサボサし始めていますし、なによりしきりに体を掻いています。
この子も疥癬にかかっています。

気づいたその日に、すぐに薬を注文しました。
タヌキの好きなパンもたっぷり買ってきました。
問題はこの子たちが通ってきてくれるかどうか。
なんせ野生動物。
向こうの方からきてくれなければ、私にはどうしようもありません。
望みは、まだ子ダヌキだということ。
親と別れてしまった、あるいは親離れ直後の子ダヌキは、まだ餌捜しが下手ですから、一度よい餌場を見つけると、続けて訪れる傾向が強いです。
まして弱っている子には、安易に良い食べ物が得られる場所は貴重なはずです。
通ってきてさえくれれば、治してあげられるのよ。
通っておいで!
と、祈っていたら、

また来てくれました。
しかも、あっさり餌付けされちゃった!

今までの経験からタヌキが大好きなパンの種類はわかっています。
それをちぎって庭にまくことからはじめたら、パンがよほど美味しかったのか、翌日にはもう私が投げるパンをその場で食べるじゃないですか。
子ダヌキは警戒心より食い気。
大人のタヌキだと、どれほどの大好物で釣っても、絶対にこうはいきません。
さすが今年生まれ、まだウブすぎる子たち。
そして、薬も買えたので、早くも1回目の投薬成功!
すばらしいスピード展開です。
名前は、大きい方はジャンジャン、全身禿げてしまった子はミンミンにしました。


あとは、治るまで通ってくれることを祈るばかりです。
車にはくれぐれも気を付けて!
治療途中で轢かれてしまったタヌキもいるので、それが何より心配です。
疥癬症のタヌキの治療について
私が使っているのは犬用に開発された薬です。どこの動物病院にも置いてあるような商品です。
【メールフォーム】にてご連絡いただければ、薬の名前や与え方について等、私の知っている限りを御伝授いたします。(獣医師ではありません)
(世の中には野生動物を嫌う人が多く、処分・虐待目的で近づき方を検索する人もいます。そういう輩に利用されたくないので、薬物の仕込み方とか餌付け方法をこのような公開の場に書きたくありません。お手数をおかけしますが、ご理解の程、よろしくお願い申し上げます。)
突然コメント失礼します。YouTubeからきました。
私も主様に賛成している者です。
よく餌をやるな!という人が居ますが何もしない事が本当に正しい事なのでしょうか。
今地球温暖化や環境破壊で苦しんでいる動物は沢山います。
人間がしてしまった行いですが、環境を破壊するだけ破壊して、手を差し伸べる所では「人が自然に介入してはいけない」といって都合良く知らんぷりを決め込むこの今の時代が私はどうしても許せません。
何でエゴ極まりない時代なのでしょうか。
人間に都合良すぎて、憤りを覚えます。
人間はいつも自分自身の事ばかりですね。
熊問題もそうですが、人間が住処や環境を破壊しておいて、山の食べ物が無くなってとしても熊に手を差し伸べる事はしません。
民家の柿の木でも食べようものなら問答無用殺処分…。人里に来れば問答無用で殺処分…。
冷酷すぎると思います。
「じゃあお前が代わり熊に食われればいいじゃん」とかYouTube上では言われましたが、それなら人間も動物と同じ環境に身を置けば同じ条件ではないでしょうか。屁理屈ばかりこねて結局人間は自分の利益の事ばかりなのです。
話は逸れましたが…。
疥癬の治療をする為に餌をあげても何の問題もないですし何もしてない人間が何かしている人間にとやかく言う資格は一切無いのです。
主様は立派だと思います。
疥癬に掛かっていなくても、今の季節は冬なので食べ物もないと思いますし、何かできる事があるならしても良いと思います。共存という意識は最早この時代はないのでしょうが…。
私も野良猫の為に色々している人間として、主様のブログにとても共感しました。
主様のような人間が少数でも居てくれるなら、私も励みに責任を持ってこれからも動物と関わっていくつもりです。
ありがとうございます。
ご賛同いただき有難いです。
そうですよね。
野生動物に介入するなというなら、まず、人間が介入しない状態まで自然を戻さなければスジが通りません。
「結局人間は自分の利益の事ばかり」
まったくその通りなんです。
これからも私のできることはどんどんしていくつもりです。
りて様も猫さんたちのために動いてくださっているとのこと、ありがとうございます。
お互いがんばりましょう。