疥癬症タヌキ、投薬2回目成功

疥癬タヌキのフルフル。1回目の投薬からそろそろ3週間、2回目の投薬の時期となりました(薬は3~4週間おきに3回投薬するタイプ)。

※前の投稿はこちら↓

フルフルがちゃんと通ってくるよう多めにフードを置いているため、うちの庭は、いつもこんな状態です。
タヌキたちにまざって、アナグマの穴吉。ときにはキツネたちや、ハクビシンも。

タヌキ、アナグマ

ジャンジャン・ミンミンのときは、なんせまだ子供でしたから、あっさり餌付けされ、目の前で投薬パンを食べてくれました。が、フルフルは大人タヌキ。そう簡単に馴れてはくれません。今も私の気配だけでパッと逃げてしまいます。

つまり、うまくタイミングを計って、フルフルひとりのときにササッと投薬パンを食べさせないといけないということです。こりゃ根気がいるぞ、と覚悟していたのですが。

成功しました!

本当はあと数日後の方が薬の間隔として理想的だったとはいえ、この状況ではそうも言っていられません。最初のチャンスで挑戦しました。

その日は雪が降ったためでしょう、食いしん坊の穴吉と病み上がりのフルフルが、まだ薄明るい時間に来てくれたのです。たぬきはフルフルひとりのときに決行しないと、ほかのタヌキに投薬パンを取られてしまいます。

まず、穴吉(野生アナグマなのにデブ笑↓)を引き離します。幸い穴吉は私に馴れていますので、大きなパンで穴吉を呼び寄せました。イタチ科の特徴なのか、穴吉だけの個性かわかりませんが、穴吉はとにかく食べるのが遅いんです。モチャモチャと噛んでは一口ずつ飲み込む感じ。穴吉に好物パンの大きい塊を与えておけば、しばらくはそれにかかりきりになるでしょう。

アナグマ

フルフルはいったん隠れたものの、まだすぐ近くにいるはずです。投薬パンを庭の穴吉とは反対側に置き、私は姿を見られないよう、室内にもどりました。タヌキはイヌ科らしい食べ方をします。アナグマとタヌキの食べる速度や逃げ足の速さの違いを考えれば、フルフルがパンをひとたび咥えてさえくれれば、もう穴吉に奪われる心配もないはずと考えました。

その後♡ 

トレイルカメラにフルフルがパンを食べている様子がはっきり写りました!

疥癬症のタヌキ


暗くて見づらいとはいえ、このシルエットはフルフルで間違いありません。やったぜ!これで一安心です。

こちら↓の写真は、上記投薬の数日前。禿げていたところにうっすらと産毛が生えてきたように見えます。目にも力がありますし、順調に回復してくれていますね。

疥癬症のタヌキ

投薬は、あと1回。それもどうかうまくいきますように。

*  *  *

ついでに、現在、うちの庭にやってくる動物たち。

キツネのアズサ。

キツネ

ハクビシンのパム。

ハクビシン

ニホンジカさんたち。

ニホンジカ

フルフル、その後

4月頭に3回目の投薬を予定していました。しかし、恐れていたことが。

フルフルが来る間隔が伸び、そして、ちょうど最後3回目の投薬の準備に入ったころから、まったく姿を見せなくなってしまいました。

今までの投薬で体はずっと楽になったはずとはいえ、完全に治すために、あと1回投薬したかったのに。 

4月になり、山は急に春めいてきました。冬の間息をひそめていた虫たち植物たちが動き始めました。タヌキは雑食です。冬の間は喜んで食べてくれたペットフードですが、春になれば新鮮な虫などの方が美味しく感じられるのでしょう。ベテランタヌキほと、春になると来なくなる子が多いんですよね。フルフルも来なくなってしまいました。ミンミンのような青二才タヌキはまだ庭先をうろついていますけれど。

残念です。

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