猫の採尿の仕方
*同居の工夫:猫と暮らす知恵*
猫の採尿のしかた
【管理人 2003年】
- 小さなお皿をお尻の下に入れる
- 手にビニール袋をかぶせ、お尻の下に差し入れる
- 清潔なスポンジをお尻の下に差し入れ、染み込ませる
- すのこトイレなら、砂やペットシーツ等をしかず、下に落ちた尿をそのまま採尿
など、皆さん色々工夫されているようですが、私の愛用法は
- 小さ目のお玉を使う
差し入れやすいし、猫さんが砂かけを始める前にさっと引き出せて、大変便利。
コツは、猫が排尿をはじめたら、さっといれるということです。最初からお尻の下にあてがって待っていると、猫も気にして、排尿してくれないことがあります。なので、排尿をはじめたら差し込む、で良いのです。猫だって、途中ではなかなか止められませんから(^_^;)
特に雄猫の排尿は、けっこう斜め後ろに飛ばしますので、あまりお腹の下深く差し込むと採尿に失敗します。ご注意!
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採尿のための自家製ひしゃく
【著:黒目がちの巻き毛様 2010年12月11日】
下部尿路疾患。
これの検査のための採尿を獣医に命じられ、最初途方にくれました。と言うのも獣医の教えてくれた方法は「猫トイレに大きなビニールをかぶせてそこでしっこをさせる」だったのです。する訳無い…。
という事でネットを検索して出てきたのが、お玉と紙コップを切って高さを低くするというもの。
が、うちにあったお玉は大きくて深めのもの。大体猫がしっこする際にトイレとお尻の間隔はどれ位あるの?
色々考えて作ったのが、瓶の蓋と割り箸のひしゃく。蓋は食べるラー油位の瓶位の大きさです。シリンジ一本分のおしっこが取れれば充分なので、この蓋に半分も取れればOKです。また、深さも大きさもうちの猫にはまあまあぴったりだったようです。
このひしゃく、最初は割り箸を蓋に水平にくっつけていたのですが、そうするとトイレの端にしっこされたらひしゃく部分が入らない!また猫のお尻の下に差し込むのが難しくて結果ひしゃくの中は猫砂でいっぱい…。
この問題は割り箸を斜めにくっつける事で簡単に解決。何で最初に思いつかなかったのか、自分。
このひしゃくのいい点は廃物利用という事。不便な点は熱湯消毒の度にガムテープを張り替えないとならない点です。
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コットンと割り箸で
【著:yukiyo様 2017年3月13日】
れもんの採尿時に急場しのぎでこんな物を作ったのですが結構使いやすかったです。
割り箸(割らずに)の先にコットンの端を挟んでくるくると巻き糸でくくります。長さがあるので採尿時に微調整が効いて使いやすかったです。
採尿した後は小さいビニール袋(口が閉まるもの)に、そのまま突っ込んで、袋の上からギューっと絞って、割り箸を抜き取ります。
ウロキャッチャーがなくてどうしようかなと思い、何でもいいからとにかくちっこを採らねば!と作ったら、案外良いのが出来ました(笑)
コットンは白十字の綿100%のもので蛍光染料は使用していないと書かれてあります。割り箸の素材はちょっとわからないんですが。
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手芸用ペレットを利用
【著:らん様 2017年1月9日】
通っている獣医さんからの提案なんですが、尿の採れづらい子の為に、尿検査の時だけ、トイレの砂を、ぬいぐるみなどに入れる手芸用の「ペレット」に変える方法があります。
これなら、ペレットは尿を吸収しないので、取りやすい。
ただ、神経質な我が家の3にゃんは、足を入れた途端
「なんじゃ、こりゃ!!!」
となって、入ってくれませんでした。念の為に置いていた、普通の砂のトイレばかりに全員で行ってしまって、あえなく断念。
殆どの子が、巧く採尿できるそうです。何故・・・うちはダメなのか・・・。獣医さんにも、笑われてしまいました・・・。
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猫砂を通して採尿する時は要注意!
【著:すぎたま様 2017年1月9日】
みなさんこんにちは。
今日、うちの猫を獣医師に連れて行ったのですが、潜血が無くならず、珍しくステロイドもしっかり効かないので、レントゲンを撮るなどいろいろしたのですが、それよりも、意外な事実がわかりました。
●トイレ砂がシリカゲル・ベントナイト系などの「吸収素材」の場合、尿が通過しても、成分に大半影響しないが、「シュウ酸カルシウム」の結晶は、吸収されてしまい、下に出てくるものには、ほとんど含まれなくなってしまう。
この事実が判明しました。
というのは、採尿時、砂の上にラップを広げて採ろうとしたのですが、うまく採れず、ほとんどが砂を通過して、下のトレイにたまってしまいました。そこで、ほんのわずかラップ上に残ったものと、砂を通過して下のトレイにたまったものを別々のポリボトルに入れて、先生のところへ持参しました。
それを、せっかくなので違いがあるかどうかも含めて検査し、プレパラートを作成し、顕微鏡で観察したのですが、白血球などの残渣の他、ラップ上(つまり尿として出てきたほぼそのまま)のものには、シュウ酸カルシウムの結晶が見えるのに対し、砂を通過したものは、シュウ酸カルシウムの結晶のみが消えていたのです。
これはつまり、砂の作用によって、シュウ酸カルシウムが吸収されてしまい、「不検出」になってしまったことを意味しており、結果、シュウ酸カルシウムが出るか出ないか調べたい時は、必ず砂の上で尿は採取するべきだ、ということがわかります。
私も驚きました。先生が2枚のプレパラートを取り替えながら見せてくれましたが、薄緑色のピラミッド形結晶が、砂下から採取したものからは、きれいに消えていたのですから。
結局「多孔質」のものだと、吸着されてしまう成分がありうる、ということなんでしょうね。炭も多孔質、猫砂も多孔質(ものによるでしょうが)。したがってその小さな穴に入り込んで吸着されると。まあそういうことでしょうね。
しかし、今回のように、特定の物質のみ、というのは盲点でした。ストルバイトは通るのですよ。 思うに、ストルバイトは結晶が長方形なのに対し、シュウ酸カルシウムは正方形なので、穴に入りやすいということかもしれません。
今まで、砂は成分に特に影響は及ぼさないということで理解していた(実際pHや白血球その他細菌などには変化無し)のですが、認識を改めなければならないようです。
うちの猫は、砂にかなりぴったりおしりを付けてするので、何か有効な方法を考えなければなりませんね。今のところ、プラスチックの漏斗状のものを作るなどして、砂をバイパスしてしまうというようなことを考えていますが…。
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