百猫(ニャン)一首 其の三
まり様(画・歌) + ちびちゃん
いにしえの ねこの缶詰 洗い忘れ けふ九倍に 匂ひぬるかな
『いにしえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな』
伊勢大輔
きな様(歌)
レオ様に捧げる
君がため 惜しからざりし 刺身さへ 安くもがなと 思ひけるかな
『君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな』
藤原義孝
猫まねき様(歌) + 魂羅(タマラ)内親王
かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる眉毛を
『かくとだに いやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを』
藤原実方朝臣
きな様(歌)
トロたんに捧げる
台所(だいどこ)に 襖踏み越え 鳴くトロの 声聞くときぞ 朝は来たりき
『奥山に もみぢ踏みわけ 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき』
猿丸太夫
洋子様(画、歌) + 友重君
のんびりと アナタの傍ら 眠りたい 追われたいとは 祈らぬものを
『うかりける ひとを初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを』
源俊頼朝臣
にゃぐ様(画、歌) + 紅子様宅の華ちゃん
玉や尾を 耐えなば耐えね じつと見て おしりフリフリ よわりもぞする
『玉のをよ 絶えなば絶えね ながらへば しのぶることの よわりもぞする』
式子内親王
にゃぐ様(画、歌) + 紅子様宅の龍君
我がこころ �猫ドア開けて 外出でぬと ママには告げよ 窓のすずめ子
『わたの原 八十島かけて こぎ出でぬと人には告げよ あまのつり舟』
参議篁
はるちん様(画)+まり様(歌)+ 左から)紅子様宅の華ちゃん、はるちん様宅のレオ君、紅子様宅の龍君♪
龍華レオ 集いて肉球 嗅ぎくらべ くさすぎだとは いのらぬものを
『うかりける 人の初瀬の 山おろし はげしかれとは いのらぬものを』
源俊頼朝臣
にゃぐ様(画、歌) + くーたん様宅のなつ君
難波母 短き悲鳴 ふすま穴 慌ててデジカメ かまえてにこり
『難波がた 短き葦の ふしのまも 逢はで此の世を 過ぐしてよとや』
伊 勢