ヒミズ

自然豊かな里山をワンコとお散歩していて出会うものは

縄文柴犬?のゴン

美しいお花等だけではありません。

白い花

ときには、こんな子に遭遇する幸運に恵まれることもあります。

ヒミズ

うっかりしていたら、気づかずに通り過ぎてしまう、ちっぽけな黒いおちり。

ヒミズ

何か白いものがついた、かわいらしい、まぁるいおちり。

ヒミズ

「ヒミズ」ちゃんでした♡

ヒミズはモグラの近縁。漢字では日不見と書き、ふつうは夜行性ですが、曇りの日や日陰などで、たまに明るい時間にも活動しているのが見られることがあります。

珍しい姿に歓喜しながら、さっそく撮影開始。ちっちゃくてすばやくて、しかも犬をおさえながらの撮影で、合計10分近くもとったのに、ブレブレの部分も多く、なんとかみられるところだけ編集したのが下です。

おちりになにか白いものをくっつけたまま走り回る姿が実にキュートでしょう!

残念ながら、このヒミズちゃんたち、お亡くなりになった姿でみかけることのほうが多いんです。地表にモグラみたいな小さな動物を発見したら、たいていそれはモグラではなくヒミズちゃんです。モグラはうちの畑にも多く生息していますが、亡骸をみつけたのは1回か2回だけ。

・・・そういえば、この地に引っ越して間もないころ、隣のお婆ちゃんに「この畑にはむくろがよう出るで・・・」といわれてゾッとしたことがありました。私の頭では、むくろ=骸=人間の死体。古墓地か古戦場で掘ったら人骨が出てくるのか!?と勘違いしちゃったわけですが、話を聞いているとどうも違う?

はい。この地方の方言で、モグラをむくろというのでした。あーよかった。

さて、ヒミズちゃんのは毎年数回もみつけちゃいます。かわいそうに。

以下は、そのようなヒミズちゃんの写真です。

路肩の草の上にいたのを、撮影のため、道路の白線に置き、撮影後また土に戻しました。

ヒミズの亡骸
ヒミズの亡骸

ヒミズ

  • 哺乳綱 真無盲腸目モグラ科ヒミズ属。
  • 学名:Urotrichus talpoides
  • 日本固有種。ヒミズのほかに、ひとまわり小さいヒメヒミズがいる。
  • 分布:本州・四国・九州・淡路島・小豆島・隠岐諸島・対馬・五島列島・ほか周辺諸島。
  • 頭胴長89-104mm、尾長27-38mm、後足長13.8-16mm、体重14.5-25.5g、対馬の個体群は尾がやや長い。
  • 生態:低山地帯の低木林・草原に多く生息し、落葉・腐食層で半地下生活する。
  • 食性:昆虫類、ミミズ類、ジムカデ類、クモ類、植物種子など。
  • 繁殖:春に1回、2-5頭の子を出産。寿命は3年余。

【参考文献】阿部永監修、(財)自然環境研究センター編『日本の哺乳類』東海大学出版会 1994年発行 ISBN:4-486-01290-9

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