百猫(ニャン)一首 其の一

ちょっこ様(画) + モモコちゃん

もろともに 愛しと思へ モモコちゃん 花よりずっと 可憐なるらし
『もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし』
前大僧正行尊
くーたん様(画・歌) + クーちゃん

クーと逢い こんなに猫が 可愛いと 昔はものを おもわざりけり
『逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり』
権中納言敦忠
まり様(画・歌) + ひめちゃん

ひめ見れば 千々に物こそ 楽しけれ 噛み癖あって 芸はあらねど
『月見れば 千々に物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど』
大江千里
まり様(画・歌) + ちびちゃん

術後ゆえ 衣をまといしちびなれど をとめの姿 しばしとどめむ
『天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ』
僧正遍照
にゃぐ様(画・歌) + ぷーちゃま

パトロール かよふ雄猫 鳴くこえに いくよめざめぬ ワシのライバル
『淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守』
源兼昌
猫まねき様 + ソニアちゃん

夜7時 缶詰の音は はかるとも ソニお薬に 関はゆるさじ
『夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』
清少納言
まり様(画・歌) + お嬢ちゃん

かささぎの 渡せる橋に 幾百の 黒猫集会 お嬢に手を振り
*黒猫ばかり何百匹あつまっていても*
*君を見つけるよ、という暑苦しい愛の歌*
『かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きをみれば 夜ぞふけにける』
中納言家持
にゃぐ様(画・歌) + 微意小町

わが瞳は うつりにけりな いたづらに ベランダ雪降る ながめせしまに
『花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに』
小野小町
まり様(画・歌) + 富士君

浦安に うち出でてみれば 喜々とした 富士のあたまに 耳のはりぼて
『田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ』
山部赤人