「ニャンとも清潔」と「デオトイレ」の本体比較
2019年に購入した「花王:ニャンとも清潔トイレ オープンタイプ」と「ユニ・チャーム:デオトイレ オープンタイプ」を徹底比較します。
外箱の比較
どちらも似たようなサイズでした。
セット内容の比較
デオトイレは、トイレ本体・スコップ・専用砂・専用シート1枚と、パンフレット。
「ニャンとも清潔トイレ」は、トイレ本体、スコップ、脱臭・抗菌チップ大きめの粒 2.5リットル、脱臭・抗菌シート4枚入りと、パンフレット。
本体:全体像
外見はよく似ています。ちょっと見ただけではどちらかわからないくらいです。
本体サイズは、横幅は同じ、奥行きは「ニャンとも清潔トイレ」の方が少し長くなっています。
奥の壁の高さはどちも同じですが、出入り口の高さは0.5cmほど「ニャンとも清潔トイレ」の方が低いです。
出入り口の踏み板(?)部分は、「デオトイレ」が約4.5cmに対し、「ニャンとも清潔トイレ」は約5cm。
横壁の立ち上がりは、「デオトイレ」がゆるやかな流線形に上がっていくのに対し、「ニャンとも清潔トイレ」はもう少し鋭角に(ってほどでもありませんが)立ちあがっています。その結果、2019年のリニューアル前は「ニャンとも清潔トイレ」の方が全体的に丸っこいイメージだったのが、リニューアル後は「デオトイレ」の方が丸みを帯びたイメージに代わりました。
本体:開口部の広さ
真上から見たところ。上部(奥の方)をそろえたつもりが、すこしズレていました。すみません。幅は同じ位ですが、縦(長さ)が違いますね。
下部をはずして、上部だけを比較したところ。愛猫が協力してくれました。
重ねてみました。
開口部の内寸は立体的で測りにくいので、こんな方法を試してみました。
段ボールに内枠をなぞって大きさを書き写します。上の方の写真で、なぜトイレの真ん中にマーカーペンが置いてあったかの理由はこれです。
本体:すのこ部分
「ニャンとも清潔トイレ」の方が少し縦長で、スノコの広さも違います。全体のつくりとしては、深さといい、カーブの具合といい、とてもよく似ています。
重ねてみました。よく似た形状ですね。
スノコ部分の広さの違いは、かなりはっきりしています。
.
ところでスノコトイレで一番困るのは、穴から砂がこぼれ落ちてしまうことです。穴より大きい砂粒の猫砂を使うことが大条件となります。
ニャンとも・デオトイレの各純正砂のうち、粒が一番小さいのは 【脱臭・抗菌チップ 極小の粒】です。
この粒をすのこの穴に乗せてみます。まずは「ニャンとも」の方。当然ですが、穴より砂粒の方がギリギリ大きく、落ちることはありません。
「デオトイレ」も同じような感じでした。これならどちらのどの純正砂でも使えそうです。
とはいえ、どちらのトイレも、砂粒が湿気て柔らかくると、何個かは穴に挟まって詰まります。そうすると取り除くのは少々手間です。
本体:採尿トレイの比較
これは見るからに大きさに違いがありました。「ニャンとも清潔トイレ」は「デオトイレ」より一回り大きいサイズです。
重ねてみます。
向かって左下部分の下の角を合わせました。横幅の広さの違いがわかりますでしょうか。
外寸の高さは約1cm、内寸(=深さ)も約1cm違います。「ニャンとも清潔トイレ」の方が高くて深い。
なお、外寸ー内寸が「デオトイレ」では約0.3cm、「ニャンとも清潔トイレ」では約0.2cmとなっていますが、これは「デオトイレ」の底には約0.1cmのでっぱりがあるためであり、素材の厚みが「ニャンとも清潔トイレ」の方が薄いためではありません。
どちらも、トレイの向きを前後いれかえて使うことができます。これは良いですね。
このトレーに採尿シート(マット)を敷くことになりますので、両社に互換性があるかどうか検証します。
試したのは、「ニャンとも」純正「脱臭・抗菌マット」「脱臭・抗菌シート」、「デオトイレ」純正「消臭シート」、それから比較の対象として、アイリスオーヤマ社ペットシーツレギュラーサイズです。
ちなみに、シート類のサイズ差はこんな感じ。縦(長さ)は大差ありませんので、横幅の差がわかりやすいようにずらして置いて撮影しました。
上から、
- デオトイレ(約)縦43cm x 横幅29.5cm(うち吸収部分24.8cm)
- レギュラーサイズペットシーツ(約)縦44cm x 横幅33.0cm(うち吸収部分28cm)
- ニャンとも(約)縦45cm x 横幅35.5cm(うち吸収部分30.5cm)
*注:いずれも管理人による実測値。
まずは、「デオトイレ」にデオトイレ純正シーツ。当然、ジャストフィット。
「にゃんとも」にデオトイレ純正シーツは、少し小さい感じ。縦幅はよいのですが、横に少し隙間が空きます。
つぎ。
まずは「ニャンとも」にニャンとも純正シート。当然、ジャストフィット。
「デオトイレ」にニャンとも純正シートははみ出ます。
でも、周辺のピラピラ部分を折り込み、さらにコーナーを抑えながらセットすれば
この通り、ちゃんと入ります。これなら使えそう。
レギュラーサイズのペットシーツでも、「ニャンとも」はわずかに小さく感じ、一方「デオトイレ」でははみ出ます。猫がじゃまですね。
しかし、周辺を少し折れば大きな問題も無く使えます。
最後に。
「ニャンとも」に旧ニャンとも純正マット。気持ちよくジャストフィット。
当然、「デオトイレ」でははみ出ます。シートのように折り込むことはできませんから、どうしても使いたい場合は、なんらかの方法で切断するしかないでしょうね。
本体:下部部分の比較
すのこ部分の、さらに下の部分の比較です。
大きな違いは、トレイを引き出すと、「デオトイレ」は穴が空いていますが、「ニャンとも清潔トイレ」の方は全面に底板があることです。すのこの穴からこぼれ落ちるほど小粒な猫砂を使う場合や、もしあなたの愛猫が掃除のためにトレイを引きだした瞬間にトイレに飛びこんで排尿するクセがあるなら、「ニャンとも清潔トイレ」の方が安心でしょう。でもトレイの構造は「ニャンとも清潔トイレ」の方が少し複雑で狭い溝が多く、きれいに洗って拭くにはそれだけ手間がかかります。
なお、「デオトイレ」では、全体が一体化していて、上部を持つと全体が持ち上がります。掃除などでトイレを頻繁に持ち上げたり移動させる必要がある場合は、一体化していると使いやすいでしょう。
「ニャンとも清潔トイレ」は、上部と下部にわかれます。上部を持って持ち上げると下部は残ります。トイレの位置をあまり動かさない使い方であれば、下のシートチェックの時など、トレイを全部引き出さなくても、ひょいと持ち上げれば全体を見ることができて便利です。
スコップの比較
「デオトイレ」の方が少し大きい。
穴の幅も、「デオトイレ」が0.8cm近いのに対し、
「ニャンとも清潔トイレ」の方は0.7cmと少し狭いつくりになっています。
先端の形状。「デオトイレ」のスコップは直線的で、床にぺったり付きます。広く平坦な底に使いやすい形といえるでしょう。
「ニャンとも清潔トイレ」のスコップは、先端が丸くなっています。広く平らな部分で大きくすくいとるには直線的な方が有利だと思いますが、丸みを帯びた部分、とくに壁のコーナーカーブではこの形が使いやすいと思います。
遊び心の比較
「デオトイレ」は横に猫の顔。
「デオトイレ」スコップの取っ手にも猫型の穴。
「ニャンとも清潔トイレ」は、すのこの壁に猫模様。
「ニャンとも清潔トイレ」スコップは、形も穴も猫の手。
丸洗いしやすさの比較
どちらもパーツは多いし、すのこはあるし、拭きにくい狭い隙間はあるしで、・・・つまり、
どちらも丸洗いは面倒です(汗)
丸洗いしやすいのは、やはり、屋根もスノコもトレイも何もない、シンプルな箱型猫トイレ。
価格の比較
私が購入したとき、「デオトイレ」オープンタイプ・セット価格は2,800円くらい、「ニャンとも清潔トイレ」オープンタイプ・セット価格は3,500円くらいでした。価格差の大きな要因は、シートの枚数かと思います(「デオトイレ」は1枚、「ニャンとも清潔トイレ」は4枚がセットされていました)。
最新の価格は、下のリンクからお調べください。
*プロモーションリンク【デオトイレ 本体セット】
*プロモーションリンク【ニャンとも清潔トイレセット】
「デオトイレ」「ニャンとも清潔トイレ」それぞれの詳細は
下記ページをご覧ください。
結論。どちらがおすすめ?
正直、どちらでも同じようなものかと思います。以前は外見がかなり異なりましたが、今はデザインも使い勝手もほとんど変わらなくなりました。
「デオトイレ」の方が、猫砂やシートの選択肢は現在豊富です。でも「ニャンとも清潔トイレ」でも「デオトイレ」の猫砂は問題なく使えますし、シートも若干小さいものの使えないわけではありませんから、お好きな組み合わせでかまわないと思います。
強いていえば、ひとつのトイレを複数の猫がつぎつぎと使うなら、「ニャンとも清潔トイレ」の方が良いでしょうか。ほんの少しだけ「にゃんとも清潔トイレ」の方が広いですし、採尿トレイも大きく深いので、万が一大量にオシッコされてもあふれる危険が少ないかと(災害時などよほどの緊急時でない限り、トレイから尿があふれるなんてことは、あり得ないとは思いますが)。
ただし、一つだけ注意点を。トイレ容器の「色」についてです。
「オザキ トモコ」様より以下のご投稿がありました。
おっしゃる通り対して違いは無いのですが、閲覧者のために絶対的に注意喚起してあげて欲しい事があります。
「インテリアに合わせたシックなカラー」が売りの焦げ茶色ですが、スノコの部分だけは薄めの色でないと汚れが全く見えません。少しの汚れなら濡れテイッシュで落としたいですが見えないんです。結局カラーを変えて一台買い直す羽目になりました。
オザキ トモコ 2022年11月21日
これはニャンとも清潔トイレに限らず、どの銘柄のどんなトイレにも言えることだと思います。インテリア云々より、猫様の快適さの方が大事!それに、トイレが汚いと猫様って別の場所でいたしてしまう潔癖動物。あちこち粗相されたくなければ、何よりまず、トイレを清潔に保つことが大切です。
汚れの見やすい=清潔を保ちやすいトイレ容器を選んでください。
以上、長々とお読みいただき、ありがとうございました。
比較ありがとうございました。
面白かったです。
ウチはおばあちゃん猫一匹、若い男の子2匹でトイレが3台あります。
にゃんともとデオトイレ、両方あります。
おっしゃる通り対して違いは無いのですが、閲覧者のために絶対的に注意喚起してあげて欲しい事があります。
「インテリアに合わせたシックなカラー」が売りの焦げ茶色ですが、スノコの部分だけは薄めの色でないと汚れが全く見えません。少しの汚れなら濡れテイッシュで落としたいですが見えないんです。結局カラーを変えて一台買い直す羽目になりました。
管理人です。コメントに気づくのが遅くなり申し訳ありませんでした。
ご指摘の点。そうなんですね!うちのトイレは薄い色ばかりなので気づきませんでした。ありがとうございます。本文中に引用させてください。
拝見させていただきました
純正猫スコップが行方不明で
デオトイレのはずなのですが純正丸砂シリカゲル製だとスコップから落ちないので少しより分けにくい気がしたのですが 純正でも同じような感じですかね?
サイズ感が若干わからない にゃんとも用のチップ砂のある程度のサイズなら砂だけ落ちるのですが
あと傷んでいるのかロック部分が片方閉まりませんw
今はコーナンさんでかったスコップを使っています
初めてショップ購入という形でお迎えしたにゃんこなので暫くはトイレ使いそうなのですが、、、ノルウェージャンちゃんなので大きいのに買い換えないといけないかもですね今いる子も日本猫なのに異常に大きいのですがwは庭木の間とかでするのでトイレ使わなくなっちゃったのです やはり各社大体同じ仕様ということで大変参考になりました ペットメーカーさん 穴大きめの スコップ制作お願いします スコップ壊したり無くす人一定数いるのです(家族とか)
穴が大きいとうんちの欠片もその穴から落ちちゃうので、あまり大きくできないのだと思います。そのかわり、デオトイレのスコップは穴が縦長で、丸いシリカゲル粒が転がり落ちやすくなっているのかもしれません。
穴が大きなスコップは、アイリスオーヤマ社のがあります。少し古いですが、よろしければこちらのページもご参照ください。
「各社システムトイレの比較=専用スコップ」
https://nekohon.jp/litter-wp/system-5/
はじめまして❗️
拝見させて頂きました。
いろいろ細かく写真、比較等助かりました。
以前、口コミでにゃんともトイレは横から漏れるのでデオトイレの方が漏れにくいのでと、ありました。
だからデオトイレを購入に至りましたがどうなのか気になります。
にゃんともトイレも気になりますので知りたいです。
宜しくお願い致します。
それからデオトイレが猫が大きくなって狭くなったのでワイドトイレを購入しようと思ってますがユニ・チャームは網目が斜めになっておりオシッコした時にちゃんと下に落ちるのか不安です。
花王は真ん中に落ちるような設計なのでいいかなと思います。
でも価格がかなり違って花王の方が2000円位高いので安いユニ・チャームにしようか悩んでまだ決まりません。
どうか違いを教えて頂けると大変助かります。
私自身はニャンともでもデオトイレでも尿洩れの経験はありませんが、ロットによるのでしょうか?もう少し調べてみます。
ワイドタイプについては、どちらも買っていませんのでわかりません。すみません。
一般論として、猫トイレは毎日掃除しなければならないものですから、猫にも人にも「使いやすい」を第一に選ぶのがよいかと思います。。
価格差が2万円なら別ですが、2000円なら、ストレスがたまってヤケ喰い1~2回分程度?
猫は20年以上生きることも珍しくないと考えれば、少しでも掃除ストレスのなさそう(と思われる)方が良いのではないでしょうか。
とても参考になりました。デオトイレを使用していますが、願わくば、本体上部をつけた状態での真上から見たニャンとも清潔トイレとの広さ(開口部)比較を知りたいです。デオトイレの方が丸みを帯びているということは、真上から見たらニャンとも清潔トイレより狭いのではないか?
この上部は砂の飛び散り防止のためにつけておきたいのですが、もしかしたら覆われてるのが狭くて嫌なんじゃないか?ニャンとも清潔トイレの上部がスクエアに上に向かって解放されているのなら、その方が猫にとっては邪魔じゃないのではないか?と思って買い換えようか悩んでおりました。
この後、猫砂についても知りたいので引き続き拝見させていただきます!
ありがとうございます。
写真を追加しましたのでご覧ください。
こうして比較すると、開口部の大きさ(広さ)もけっこう違いますね。大きな猫さんならニャンともの方が楽だということでしょうか。
ありがとうございます!素晴らしい比較方法でした。デオトイレの方が横も覆いかぶさっているのかと思いましたが、横幅が同じなのですね。小さい頃は入って便をしていたのが、大人になって便をトイレでしなくなり、もしかしたら小さいのかもと(でも小はする)、、上部を外して様子を見ています。また猫砂の問題もあるかもしれないので(今はニャンとも清潔トイレ 脱臭・抗菌チップ 極小)燃やせる猫砂比較も参考にさせていただきます。
愛猫様のご協力にも感謝です。
すこしでも参考になれば幸いです。でもなぜ大をトイレでしてくれないのでしょうね?猫様は永遠に謎です・・・
検索でたどり着きました。
現在箱型のトイレを使っているのですが、システムトイレの便利さが気になっていました。
細かく比較してくださっていてとても参考になりました。ありがとうございました!
このあと猫砂レポートも拝見させていただきます。
ご訪問ありがとうございます。猫砂レポートではシステムトイレ専用砂もテストしていますのでどうぞご覧ください。
とても詳細な比較内容で参考になりました
先日デオトイレからにゃんともに替えたのですが、デオトイレで残ったシートが小さめだったので今後はトイレシートもにゃんとも専用に替えようと思います。
他にも似ている様でも機能的にも色々違いがあるんですねー、細かく調べられていて面白かったです
ありがとうございます!
このようなコメントをいただきますと励みになります。ありがとうございます。少しでも参考になったなら幸いです。
シートの大きさについて、記事内に追記しました。うかつにも新規購入者だけでなく、買い替えの方も少なからずいらっしゃることまで気が回らずにいました。アドバイスありがとうございました。
とても参考になりました。ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。