「楽ちん猫トイレ」と「ペティオ猫システムトイレ」本体比較

アイリスオーヤマ株式会社「楽ちん猫トイレ・オープンタイプ」(2011年10月購入)と、株式会社ペティオ「猫システムトイレ」(2020年8月)を比較します。どちらも、猫砂が粉に崩れてスノコ下に落ちるタイプの猫用システムトイレです。
楽ちんトイレ セット内容

- 本体下部
- 本体上部
- ひきだしトレイ
- 砂落としマット
- スコップ
- 消臭・抗菌パインサンド1袋(2kg)
- Ag+トレー1枚。
Petio(ペティオ)猫システムトイレ

- トイレカバー
- すのこ
- トイレ下部
- トレー
- 専用スコップ
- デオンDサンド4ℓ
- 取扱説明書2つ折り1枚
大きさの比較
この画像では「楽ちん猫トイレ」の方が大きく見えますが、・・・


- ペティオ猫システムトイレ 約38x51x高23.5cm
- 楽ちん猫トイレ 約39x50x高29.5cm
これは、「楽ちん猫トイレ」の方が高いための遠近法がなせる錯覚。幅は「楽ちんトイレ」の方が少しだけ広いですが、縦(奥行)は少し短くなっています。また横断図も、「ペティオ猫システムトイレ」はイラストのように上部が内側に丸まっていますが、「楽ちん猫トイレ」は外に広がっているため、「楽ちん~」の方が広く見えがちというのもあります。なお、厳密に測定すると、「楽ちん猫トイレ」で最も高さがあるのは「後ろ側」ではなく「横壁」の方なのですが、わずか数ミリの差ですので、わかりやすいよう、どちらのトイレも「後ろ側」を撮影しました。

- ペティオ猫システムトイレ 最高部約23.5cm
- 楽伸猫トイレ 最高部約29.5cm
出入り口の高さも「楽ちん猫トイレ」の方が高くなっています。なお、「楽ちん猫トイレ」には「砂落としマット」がセットできるようになっていますが、出入り口の高さは有っても無くてもかわりません。

- ペティオ猫システムトイレ 入り口高さ約16.5cm
- 楽ちん猫トイレ 入り口高さ約20.4cm
すのこ部分の比較
「ペティオ猫システムトイレ」の大きさ。

- ペティオ猫システムトイレ 最大値約50×37.5cm
- うち、すのこ穴部分 約32.5x27cm
アイリスオーヤマ「楽ちん猫トイレ」の大きさ。

- 楽ちん猫トイレ内寸最大値 約46x35cm
- うち、すのこ穴部分 約32x20cm
すのこの穴が開いている範囲は、「ペティオ猫システムトイレ」の方が広くなっています。なお、穴の大きさは、「ペティオ猫システムトイレ=約29.5mmx4.5mm」「楽ちんネコトイレ=約15mmx3mm」となっています。
採尿トレーの比較
「ペティオ猫システムトイレ」

- ペティオ猫システムトイレ採尿トレー 外寸最大値約46.0×30.5cm
- 同 内寸最大値約38.5×28.5cm
「楽ちん猫トイレ」

- 楽ちん猫トイレ採尿トレー 外寸最大値約43.5×32.8cm
- 同内寸約35.5(シート34.0)x 25.0cm
※「シート先端はここまで」とは、純正シートである「Ag+トレー」を使用する時、その先端は前面部のでっぱりまで来るという意味です(下参照)。

並べたところと、重ねたところ。


見ただけで「楽ちん猫トイレ」の方が容量が多いことはわかりますが、ではどのくらい違う?ってことで、水を入れて比較。
まずは「ペティオ猫システムトイレ」の採尿トレーに、水を、一番低いところ(矢印)からあふれる寸前までいれます。



つぎに、「楽ちん猫トイレ」の採尿トレーで実験。2.4倍も入りました。


スコップの比較

「ペティオ猫システムトイレ専用スコップ」のほうが一回り以上大きく、先端がクシ状になっているのも特徴です。「楽ちん猫トイレ」のスコップは、他の一般的なアイリスオーヤマ社製猫トイレ用スコップと同じ形状のものでした。
純正猫砂の比較
ペティオ猫システムトイレ用純正砂「デオンDサンド」


- 燃えるゴミOK
- トイレに流せます
- 土に戻りません
楽ちん猫トイレ純正砂「消臭・抗菌パインサンド」


- 燃えるゴミOK
- トイレに流せません
- 土に戻りません
【使用感など】
最大の違いは、トイレに流せるかどうかでしょう。「デオンDサンド」は流せるとなっていますが、「パインサンド」は流せません。
使用感については、すくなくとも人間の私が観察した限りでは、大差ありませんでした。どちらも同じような砂でした。
※各砂の詳細はそれぞれのページをご覧ください。
お勧めはどっち?
以下、あくまで私の個人的感想です。人間だけでなく、愛猫さんの個性や住環境によっても使い勝手は変わってきますので、ひとつの意見として参考程度にお読みください。
デザイン性や色
・「ペティオ猫システムトイレ」の方が、色もデザインも落ち着いていて、これならどんな部屋でも浮くことはないと思います。
安定性
・「ペティオ猫システムトイレ」の方が安定しています。「楽ちん猫トイレ:オープンタイプ」は底が丸みを帯びているためか、まれにですが、横転することがあります。
サイズ(存在感)
・縦横のサイズはあまりかわらないのですけれど、「楽ちん猫トイレ」の方が背が高い上、明るい色なので、その分大きく見えるというか存在感があります。
採尿トレー
・「楽ちん猫トイレ」の方が採尿トレーがかなり大きくなっています。つまりそれだけ掃除の回数も減らせるとはいえます。また「楽ちん猫トイレ」は「AG+トレー」という紙の箱みたいなものをセットして使うようになっているので、砂を捨てるのも簡単です。(「AG+トレー」をセットしなくてもトイレとしては問題なく使えます)。
尿洩れ
・「ペティオ猫システムトイレ」の、おそらく最大の欠点。横から尿洩れする場合があるようです。今後の改善を期待するところ。「楽ちん猫トイレ」の上部は一体型なので、側面からの尿洩れの心配はありません。
砂の飛び散りやすさ
・どちらも似たようなものだと思いました。純正砂を使っていれば、粒のままの飛び散りはとても少ない方です。粉に崩れた木粉が肉球について外に運ばれる率は、砂落としマットがついている分「楽ちん猫トイレ」の方が少ないように思います。
丸洗いしやすさ
・システムトイレ型の猫トイレはどれも丸洗いは面倒ですけれど、強いて言えば、「楽ちん猫トイレ」のほうが楽?パーツがひとつ少なく、バックルもないので。
全体的なつくり
・なんとなくですが、「楽ちん猫トイレ」のほうがしっかり作られているというか、安心感がある?エッジの処理等が、「楽ちん猫トイレ」の方が丁寧に感じます。「ペティオ猫システムトイレ」はバリが出るほどに雑ってわけではないのですが、縁の角が切りっぱなしみたいな。
私のチョイス
色/デザインだけでいえば、私の好みはだんぜん「ペティオ猫システムトイレ」なんですけれど。
採尿トレーが大きい方が安心感がありますし、全体的なつくりもなんとなく「楽ちん猫トイレ」のほうが丁寧な感じがある上、尿洩れの問題も無視できません。安定性の問題は、置き場所を工夫するなどすれば、ひっくり返ることもありません。
ということで、私は「楽ちん猫トイレ」に軍配をあげさせていただきます。
大変ありがたい情報で助かりました
ウチの猫は大きく、多頭飼いな為に個性もそれぞれで
トイレ選びには何度も失敗してます
私の思う理想的なトイレは
上から入る大きめのシステムトイレ(引き出しタイプ)です
まだどこからも発売されてません
今はトイレを連結して手作りの塀で囲ってます
少しでも参考になれば幸いです。