ニャンとも子ねこ・デオ子猫・ウィークリー:小型システムトイレ比較
つぎの小型システムトイレ3種類を徹底比較します。
- ウィークリートイレ(株式会社ボンビアルコン)
- デオトイレ 子猫から体重5kgの成猫用(ユニ・チャーム株式会社)
- ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用コンパクトタイプ
各トイレについて簡単な説明
いずれも、子猫や、ケージ内での使用を想定したものです。市販トイレとしては最小の部類にはいります。
ウィークリートイレ
- メーカー:株式会社ボンビアルコン
- 採尿トレーが引き出し型になっているタイプです。
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デオトイレ 子猫から体重5kgの成猫用
- メーカー:ユニ・チャーム株式会社
- スノコのある上部トレーを、お皿型の採尿トレーの上に被せて乗せるタイプです。
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ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用コンパクトタイプ
- メーカー:花王株式会社
- ボウル型の下部トレーの中にスノコのある上部トレーをすっぽり入れるタイプです。
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サイズの比較
同じような大きさです。
外寸が一番大きいのはデオトイレ子猫ですが、砂をいれる部分の面積が一番広いのはウイークリートイレとなります。
高さの比較。
全体の高さは、デオトイレ約16cm > ウィークリートイレ約15cm > ニャンとも清潔トイレ約14cm の順。
入り口の高さは、デオトイレ約12cm > ウィークリートイレ約11.3cm > ニャンとも清潔トイレ約7.5cm の順。ただし、ニャンとも清潔トイレは入り口の高さを14cmと高くすることもできます。
スノコ部分の深さ
最大の深さを測定します。
デオトイレ子猫約12.8cm >ウィークリートイレ約11.3cm > ニャンとも清潔トイレ子ねこ約10.3cm、でした。
「デオトイレ 子猫から」↓
「ウィークリートイレ」↓
「ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用」↓
と、いうことで。
砂が一番たくさん入れられるのは「デオトイレ子猫」、次が「ウィークリートイレ」、一番少ないのが「ニャンとも清潔トイレ子ねこ」、という順番になりそうです。が、前述の通り、「ニャンとも」は出入り口の高さを変えられますので、高く設定すれば「ニャンとも」にもたっぷり砂をいれられます。
実際に猫達とのサイズ感はこんな感じ。
残念ながら、今うちに子猫はいませんので大人猫たちで。
約3.2キログラムの女の子(黒白)と、約4.5キログラムの男の子(白)。
大人猫と比較するとトイレが小さくみえますけれど、子猫であれば、いちばん小さい「ニャンとも」でもこの通り、余裕でトイレできます。
採尿トレーの比較
形も深さもそれぞれ違います。
サイズ的にも、また深さの点でも、「ニャンとも清潔トイレ子ねこ」が一番容積があります。「デオトイレ子猫」もけっこう溜められそうです。「ウィークリートイレ」は浅いトレイって感じです。
さて。
各社純正の採尿シートを使うことが理想的ではあるものの、うっかり切らしたり、近所では売っていなかったりすることもありますよね。
そこで、コンビニでも売っているようなふつうの「ペットシーツ レギュラーサイズ」を使えるかの実証。使用したのはアイリスオーヤマ社製のペットシーツ、レギュラーサイズ、薄型、33x44cmです。
まずは、トレーサイズが一番大きい「ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用」。楽勝です。
「デオトイレ 子猫から~」も、無理なく使えます。(このトイレは画像のように、4個の穴に先端を差し込んで使うタイプです。)
一番小さな「ウィークリートイレ」では?
そのままでは、かなりはみ出てしまいますが、端っこを折り込めば、この通り、入ります。
すのこ穴の比較
スノコ式トイレ(システムトイレ)では、穴から落ちない大きさの猫砂を選ぶ、ということが大前提となります。そこで、穴の大きさを測ってみました。使用したのは100円均一で購入した「ノギス」という器具です。100均ではあまり精密な測定は期待できませんが、なんとなく違いがわかれば十分ですので。
一番狭かったのは多分「デオトイレ子猫用」。あきらかに3mm以下っぽいです。
「ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用」もほぼ同じくらいでした。3mmぎりぎり届かないくらい?
「ウィークリートイレ」はあきらかに前の2つより幅があり、4mm近いです。そのかわり、縦の長さは、前の2つよりかなり短くなります。
画像を並べます。微妙な違いですが、わかりますでしょうか。
さて。
この差、実際に猫砂をいれてみたらどうか?
花王/ユニ・チャーム/ボンビアルコン各社の純正システムトイレ砂の中で、もっとも粒が小さいのは「花王・ニャンとも清潔トイレ用 脱臭・抗菌チップ」シリーズの中の「小さめの粒」と「極小の粒」です。
※これらの砂についての詳細はこちらをご覧ください。⇒「脱臭・抗菌チップ 3サイズを実際に使って比較」
「ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用」では、当然、下に落ちません。
「デオトイレ 子猫から~」でも、落ちることはありませんでした。
が、「ウィークリートイレ」では、「小さめの粒」でもかろうじて落ちない程度。これが吸水して少しふやけるなどしたら、穴にちょうどはまってしまいそうです。「極小の粒」は穴より小さく落ちてしまいます。
↓この状態から、
すこし揺らしたら、「極小の粒」はたちまち下に落ちてしまいました。
同じ「ウィークリートイレ」に、ニャンともの同じシリーズ「脱臭・抗菌チップ大きめの粒」と、デオトイレの純正砂の中では小さい(細い)「針葉樹の消臭・抗菌チップ」をものせて見ました。
これらは問題なく、穴から下に落ちることはありません。なお「消臭・抗菌チップ」の一番手前の粒は、長さが穴より短くなるようにハサミで短く切り、さらに穴に押し込んでみた粒です。けっこう強く押し込んでも落ちることはありませんでした。
※ユニ・チャーム デオトイレ「針葉樹の消臭・抗菌チップ」↓
※これらの砂についての詳細はこちらをご覧ください。
⇒「脱臭・抗菌チップ 3サイズを実際に使って比較」
⇒「デオトイレ 針葉樹の消臭・抗菌チップ」
デザイン性
「ウィークリートイレ」は機能美一点張り。
スコップにも無駄な装飾はありません。そのかわり、フックが折りたためるという、ここでも機能性の追求が。
「ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用」は、本体は機能美優先ですが、出入り口にちょこんとついている球が良いアクセントになっています。そして、付属スコップは遊び心満載の「猫の手型」(指の数がちょっと気になりますけれどね…(;’∀’))
「デオトイレ 子猫から~」については、説明不要。このかわいさをご覧くださいニャ!トイレ本体の全体の形も、スノコの形も、それからスコップにあいた穴も、すべて「猫の頭型」になっています。
持ち上げやすさなど
「ウィークリートイレ」は、すのこ部と採尿トレー部がしっかり合体していますので、誰でも片手でひょいと全体を持ち上げることができます。そのため、掃除などでトイレ全体を移動させるときも、神経を使うことはありません。もし猫が大暴れしてひっくり返しても、形はこのままでしょう。そのかわり、採尿トレーを引き出すときは、片手で本体をおさえ、もう片方の手でトレーを引き出すことになります。片手では引き出せません。
「ニャンとも清潔トイレ子ねこ用」も、片手で全体を持ち上げられます。ただ、上部と下部は接続はされていませんので、手が滑って下部が落ちる可能性はゼロではありません。よほど握力が弱い人でないかぎり、まず大丈夫だろうとは思いますが。落っことさないよう、持つときはしっかりつかんで下さい。画像のように、指先をひっかけただけの持ち方では、下部が落ちてしまいます。
「デオトイレ子猫から~」の場合は、上部のすのこ部分と下部の採尿トレー部分はつながっていません。上部を持ち上げると、下部はそのまま残ることになります。
下部の下に手を入れて、全体を持ち上げることは可能です。手が大きく筋力のある男性なら、砂やシートがはいっていても、問題なく持ち上げられるかもしれません。けれども、一般的な女性の力や手の大きさでは、片手で全体をぐわっと持ち上げるのは難しいと思います。
全体を持ち上げるときは、採尿トレーの両側についている持ち手を両手で持つのが、一番安全ですし、それなら幼児でも持てるでしょう。