流せる!ひのきの猫砂(流せるひのきでつくった猫砂)HKT-80
*再テストです。前回は2012年6月19日、レポートはこちら。
商品仕様
メーカー/販売元:アイリスオーヤマ株式会社
コード:(未記載)
材質/主材料::木粉(ひのき、他)、炭酸カルシウム、おから
容量・サイズ : 8リットル
原産国:(未記載)
トイレに流せるか :流せます(下の「固まり具合」の項も参照)
土に戻るか: :戻りません
可燃ゴミ/不燃ゴミ :燃えるゴミOK
重量 :
普通=女性が2袋を同時に持ち上げて家中移動できる(3.51kg)
以前は3kgをわずかに越えるくらいだったと思うのですが、重くなった?それとも保管場所の湿度が関係したとか?
重量ではなく、容積で袋詰めされる商品ですので、このくらいの誤差があっても不都合ではありません。
商品説明(パッケージ記載内容の一部抜粋)
爽やかなひのきの香り
流せる ひのきでつくった猫砂 8L HKT-80
リサイクル原料(ひのき・おから)を使った環境に配慮した猫砂です。
【固まる】おしっこのかかった部分だけすばやくしっかりと固まり、ムダが無く経済的です。
【流せる】すぐに水に溶けるので、水洗トイレに流して処理できます。
【脱臭】ペレットの表面が多孔質になっているので、おしっこの臭いを強力に吸着します。
ペレットタイプでとび散りにくい
《ひのきの猫砂の使用方法》
(中略)
《!水洗トイレに流す場合の注意》
- 一回に流す梁の目安は、コップ1杯分(約150cc)です。
- トイレットペーパーやトイレに詰まりやすいものと一緒に流さないでください。
- 150cc以上流す場合は、何回かに分けて流し、1回おきに水だけを流してください。
- 前の固まりが完全に流れた事を確認してから、次の固まりを流してください。
- 1日以上放置し、硬く固まった場合は流さないで、燃えるゴミとして処理してください。
- 入替や、多量のかたまりは、必ず燃えるゴミとして処理してください。
- 排水管の太さ、構造・汚れの状態等で、詰まる事があります。初めてご使用になる場合は、試しに少量ずつ様子を見ながら流してください。
- 詰まるおそれがある場合はm、燃えるゴミとして処理してください。
《トイレの上手なしつけ方》
(中略)
《!警告》
(中略)
《保存方法》
(中略)
《!使用上の注意》
(中略)
実際に使ってみました
砂の色や砂粒の大きさ
ベージュに近いうすい黄銅色です。
形はペレット(筒)状で、鉱物系ペレット砂よりは少し大きく、平均的なおから系ペレット砂(中空でないタイプの粒)くらいのサイズ。
平均的な木系のペレット粒よりはかなり小さいです。
一緒に写っているのは十円玉です。
水で固まり具合を実験
30ccの水をかけます。
ゆるく固まりました。
水をかけて、写真撮影して、すぐに取り出そうとしたら、くずれてしまいました。
再挑戦。水をかけて今度は5分程置きます。
ゆるいですが、さっきよりは固まっている感じ。
かたまりのまま、なんとかお皿に乗りました。
一緒に写っているのは十円玉です。
「トイレに流せる」タイプの砂に限り、さらに、30mlの水をかけてできた猫砂塊を4リットルの水に入れてみます。
水に落としたら、たちまち粉々に。
それをさらにグルグルかき混ぜます。
すっかりとけてしまいました。粒は見えません。
この通り、メッシュですくっても固形物はありません。
これなら安心してトイレに流せるでしょう。
※トイレの流水量は、大で平均13リットルだそうですが、節水型トイレの最少は、水没テストを始めた2010年9月時点で4.8リットルだったため、砂テストも4.5リットルでおこないました。その後、節水型トイレ最少は3.8~4.8リットルと進化(2012年3月現在)、それに伴い、砂テストも4リットルに減らしました。
トイレットペーパーを4リットルの水にいれた実験もしていますので、比較してみてください。
固まり具合の:実際に使った感想
水をかけた実験では固まり方はゆるく、水がかかった直後は取り出せず、数分後でもゆるめでした。
しかし猫尿だと、けっこうしっかり固まります。コチコチではないけれど、ひとつの固まりで取り出せました。
砂がふるくなると、おそらく吸湿したのでしょう、ひとかたまりでは取れなくなりました。数個に、あるいはバラバラに分れてしまっていることが多かったです。
尿の量や回数がわかりやすいか
砂が新しい時は、回数や量だけでなく、排尿時の勢いまでわかりました。勢いよく排尿されると、真ん中にえぐられたような凹みがある固まり(まさに凹の形)に固まりましたので。
砂が古くなってからは、回数はわかりましたが、尿量を推測できるほどの「形ある固まり」とはならず、「多め/少なめ」がわかる程度となりました。
砂自体のにおい
においだけでいえば「おから砂」でした。ひのきの香りはしませんでした。
でも前回のテスト時は「ひのき香」と書いているんですよね。
重量も違うし、原材料の比率が変化したのでしょうか。それともたんなるロットの差異、自然素材を使った製造過程ではどうしても生じてしまう差なのでしょうか。
脱臭力
脱臭力はあります。尿臭はしませんし、糞臭も、埋めてさえくれれば、あまりしません。
開封直後は、むしろ砂そのもののにおいの方が気になります。
使っているうちに、砂のにおいは減少して気にならなくなります。
ホコリ
ホコリは出ません。あるとすれば、(舞い上がるような)ホコリではなく、粉だけです。
袋の底にこすれて削り取られた粉が落ちています。砂をトイレに投入する時、勢いよくひっくり返すとこの粉がこぼれるかもしれません。ふつうに投入すれば、この粉もトイレ外に落ちることはないでしょう。
飛び散り
飛び散りはかなり少ない方だと思います。
猫足のもぐり具合
あまりもぐらないようです。
尿の色(血尿)がわかりやすいか
赤い絵の具を水で薄めて、スポイトで砂に垂らしてみました。
↑濃い赤水。真っ赤な水なのですが、砂はピンク色に染まりました。
↑薄い赤水。ほんのりピンク色がついている程度の薄い水です。肉眼だとうっすらピンクがわかるんですけれどね?写真ではほとんど色がわかりません?
↑1=水、2=薄い赤水、3=濃い赤水。
肉眼であれば、わずかながらピンクなのがわかるのですけれど、写真ではわかりませんねえ。私の写し方が悪いのか。
3はよく色がわかります。
猫砂のpH度
中性でした。
- 酸性=pH < 3.0
- 弱酸性=3.0 ≦ pH < 6.0
- 中性=6.0 ≦ pH ≦ 8.0
- 弱アルカリ性=8.0 < pH ≦ 11.0
- アルカリ性=11.0 < pH
猫たちの評判
うちにはおから砂が好きではない猫が1ニャンいます。その子には拒否されました。
他の猫達は躊躇なくふつうに使ってくれました。
猫の個性/好みによるようです。
その他
箱詰め6袋セット、アイリスオーヤマ社公式ECショップ・アイリスプラザで送料無料で購入しました。
8年前の1回目テスト時と変わらぬ、エコパッケージな砂でした。
箱には「お徳用ひのき8Lx6」と書いてあるだけ。
それ以外は何も書かれていません。
「猫」の文字もないので、猫用品が中にはいっているとわかるのは、猫砂を箱買いするような猫飼いさんだけでしょう。
無地透明なビニール袋に入れられた砂と、白黒の説明書が1枚入っていました。
ムダが全くない、実にエコな梱包です。
実験期間、日数、価格など
テスト期間
2020/4/28夜~2020/5/20夜(30日間)
※猫数=5、トイレの総数=3(テストトイレ=2、非テスト=1)
トイレ掃除回数=汚れに気づくたびに(1日3~6回)
全部のトイレにテスト砂を使わない理由は、もし猫がテスト砂を気に入らなかった場合、トイレができない猫やトイレ以外でしてしまう猫がでてくるかもしれないと危惧してのことです。
1袋当たり
1ニャン1袋当たり=18日
※ニャンの数÷総トイレ数=1ニャンあたりのトイレ数
1ニャンあたりのトイレ数xテスト日数=1袋あたりの使用日数
1リットル(1kg)あたり
1ニャン1リットル当たり=2.25日
※1袋あたりの使用日数÷内容量リットル(またはkg)=1リットル(または1kg)あたりの使用日数
全取り換えのタイミング
砂が少なくなってトイレ底全体をおおえなくなった。
価格帯
楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングで調べています。この3つのサイトで見つからない場合は、購入したときの実価格を表示します。
テスト時の価格帯:
税込 565円~858円(調査日:2020/5/15)
1リットル(1kg)当たりの価格帯:
1リットルにつき 税込 70.6円~107.3円(調査日:2020/5/15)
※テスト時の価格帯÷内容量リットル(kg)=1リットル(kg)につき何円