NULLODOR 色が変わる猫砂

材質:シリカゲル系
メーカー/販売元:フランス製
輸入元: 株式会社リビングサプライ
原材料 : シリカゲル
容量・サイズ : 1.5kg(3.3リットル)
可燃ゴミ/不燃ゴミ : 燃えるゴミOK
トイレに流せるか :流せません
土に戻るか : 戻ります
重量 : 非常に軽い=女性が4袋を同時に持ち上げて家中移動できる。
1.5kgと軽い上、ペットボトル型のパッケージなんですけれど、フタ部分に持ちやすい取っ手があるので、片手に2個ずつ両手で4個、重さ的には楽に運べます。取っ手がなければ、ボトル4個を重ねて持つのは難しい。袋か箱が必要になります。
商品説明(パッケージ記載内容)
NULLODOR 色が変わる猫砂
・これ一本(1.5kg)で約1ヶ月分(1匹分)
・サラサラ(固まらない)臭いもがっちり吸収
・100%天然素材使用(シリカ)
Check1
通常、シリカが尿のアルカリ等に反応した時にカラーが変化します。(色は1~3時間で元の色の戻りますのでご注意下さい。)
Check2
リターボックスを清潔に保ち、臭いもありません。水分を吸収する原料を含んでいます。
Check3
詳しくはホームページをご覧下さい。
http://www.living-supplies.com
(追記:↑と、ラベルには書いてあるんですが、このURLは2018.12.10.現在、もう存在しないようです )

↑ラベルの部分アップ
実際に使ってみました
砂の色や砂粒の大きさ
とてもこまかい、粉のような砂粒です。
容器の中では白っぽく見えますが、実際には半透明にちかい粒で、ごく薄い黄色またはオレンジ系統の色ががかかった、乳白色の粒です。大理石にありそうな色です。赤銅色の粒が少量混ざっています。

一緒に写っているのは十円玉です。
このいつもの写真の撮り方↑では、砂が細かすぎてよくわからないので、黒い板の上で撮ってみました↓。

粒の細かさ、半透明な様子などがわかりますでしょうか。
固まり具合
固まらないタイプです。
30ccの水をかけると、こんな感じになりました。

尿の量や回数がわかりやすいか
ほぼ一日中家にいるか、留守にする時間がきわめて短い場合は、回数は分かると思います。量もだいたい分かると思います。
が、留守にする時間が長い場合は、尿の水分が蒸発して砂の変色が戻ったり、猫が掘り返し砂をまぜたりすると、回数や量がわからないかもしれません。
砂のにおいや脱臭力
◇ 砂自体のにおい
私の鼻にはほぼ無臭です。
◇ 脱臭力
良いと思います。
特に大に関しては、全然臭いません。水分を吸収して、こりっとした固まりにします。これなら多分かなり下痢っぽい便でも、水分があらかた吸収されて、平たく広がった固形物みたいな感じでとれるのではないでしょうか。べちゃっとした感じがなければ不潔感も大幅に減少するし、臭いも抑えられるでしょう。その前に、下痢なんかさせないように、しっかり健康管理することが大切ですが。
尿臭も、正しい使い方をしていればほぼ全く臭いません。正しい使い方とは、つまり、シリカゲル砂は水分を蒸発させることが前提となっていますから、蒸発しやすい環境に置くこと(ドーム型より箱形トイレが望ましい)、それから、時折かき混ぜることです。使用跡を見つける度によくかき混ぜていれば、1トイレにつき1ニャンなら多分全然臭わないのではないでしょうか。
蒸発が良くできず湿気たままだと、使っているうちに、シリカゲル独特のニオイがすこし出てくるようです。ただし弱いニオイです。一部のシリカゲル砂のような強いニオイではありません。
ホコリ・飛び散り・猫足のもぐりぐあい
◇ ホコリ
ほこりはないと、メーカーHPには書いてありますけれど、・・・乱暴にかき混ぜるとすこし出るかな。
◇ 飛び散り
非常に細かく軽いわりには、飛び散りは少な目だと思います。とはいえ、当然ながら、トイレ周辺にある程度は落ちます。見た目が目立たない砂なので、床材によっては、ほとんどわからないかも?でも触ればざらっと落ちているのはわかります。
掃除は、掃除機を使う必要があるでしょう。なにしろ細かいので。
落ちている粒を踏んでも痛くないのが、ほかのシリカゲル砂と違う点です。ふつうのシリカゲル砂は粒が大きく素足にかなり痛い。この砂は細かいので、海岸の砂を踏んだような感触しかありません。素足で踏めば落ちているのがよくわかりますけれど、靴下をはいていたらわからないでしょう。
◇ 猫足のもぐり具合
見た目ほどもぐりません。掘りやすい砂で、前足で掘っていると、後ろ足がどんどん埋まっちゃう子はいます。
尿の色(血尿)がわかりやすいか
赤い絵の具を水で薄めて、スポイトで砂に垂らしてみました。

↑濃い赤水。とてもよく分かります。

↑薄い赤水。ほんのりピンク色がついている程度の薄い水です。いつもテストしているより、さらに薄い色でテストしてみました。
にもかかわらず、ほんのりピンクなのが、肉眼ではもっとよく分かります。

↑1=水、2=薄い赤水、3=濃い赤水。
こうして並べると、1の真水が黄色っぽく変色しているのに対し、2がピンクっぽく色づいているのが分かると思います。肉眼ならもう少しわかりやすいです。
3は毒々しいほどに赤い。
猫砂のpH度
猫砂がヒタヒタに浸かるくらいに水を入れて猫砂水溶液を作り、pH試験紙を浸してみました。
真ん中部分の矢印のところが、検査のための変色域です。
上下の色見本と見比べて、pH度を調べるようになっています。
酸性なら黄色っぽく、アルカリ性なら青紫に変色します。


中性、ですね。
ふつうはここまでなのですが。
この砂はpH値に反応するとのことですので、さらに試してみました。
まず、酸性の代表として、レモン汁。



水と並べて比べると、レモン汁の方がかなり黄色が濃いのがわかります。オレンジ寄りの黄色になりました。
次に、アルカリ性の、せっけん水。


pH試験紙ほど顕著な青にはなりませんでしたけれど、こうして水とせっけん水を並べて比べれば、かなり青っぽいのが分かります。
健全な尿は弱酸性ですから、水をかけたよりもっと黄色みがかかった色になるはずで、それがここまで青っぽい色になれば、異常であることはすぐに分かると思います。しばらく放置して水分を少し蒸発させれば、もっと青が濃くなるのかもしれません。
で、さらに・・・
本物の血尿・・・は、幸いうちのニャンズは出ません。が、私自身が小さな傷を負って血が出ました!
血尿のかわりに、私の血を溶かした水で実験にゃ~
約100ccの水に、血をほんの微量(1/2滴くらい)落として、コップを振って溶かしました。見た目は透明で、血が混ざった水とはわからないようになりました。そのくらい微量の血量でした。
その血水を、この砂に振りかけてみると・・・おおお~

(1)が、真水です。
(2)が、微量の血を混ぜた水です。
こんなに色が違う!
ついでに、(3)の赤い矢印の先に小さな赤い点があるのがわかりますか?すごく小さいけど、これは血の塊です。
この「血が混ざった水」のpHを調べてみると・・・

赤い矢印部分が変色域ですが、この通り、ほぼ中性(強いて言えば酸性寄り?)と出ています。
「色が変わる猫砂」の色が青緑に変色したのは、アルカリ性に反応したのではなく、微量に混ざった血(ヘモグロビン)に反応したと見て間違いないようです。
ちなみに、赤い矢印の左側に見えている赤い点は、血の小さな塊です。
【注】
健康な尿でも、室温で放置さると尿素が分解してアルカリ性となります。水分が蒸発できない状態や使用期間を超えて長期に使用した場合、正しい判定ができなくなる可能性がありますのでご注意下さい。
また、尿石症は、ストラバイトが一番多いとはいえ、それだけではありません。シュウ酸カルシウムやシスチンなど、中性~酸性尿でつくられる結晶もあります。酸性尿だからと過信せず、猫さんの様子を常に観察し、不安があるときは獣医師にご相談ください。
猫たちの評判
すごく良いです。大人気でした。
ほかのトイレはほとんど使われず、この砂のトイレばかりが使われてしまいました。そのため、いつもの「1トイレにつき2ニャン」の計算が成り立たなくなりました。
その他
製造元:
NULLODOR Premium Catlitter with Health Indicator
Laboratoire Demavic S.A.
18rue de la Brot 21000 Duon FRANCE
1.5kgと軽い上、ペットボトル型のパッケージなんですけれど、フタ部分に持ちやすい取っ手があるので、片手に2個ずつ両手で4個、重さ的には楽に運べます。取っ手がなければ、ボトル4個を重ねて持つのは難しい。袋か箱が必要になります。

↑このように、フタ部分に、立てたり寝かせたりできる取っ手がついています。これ、良いですね。持ちやすい。
また、ボトルの形も、ラベルの裏側部分が凹んで滑り止めがつけてあり、握りやすい形状になっています。ボトルを真上から見ると、持つところが凹んで「凸」型に近い形です。

↑真正面

↑横側
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パッケージに、以下のような表記があります。
【注意】
猫の糞はトキソプラズマと呼ばれる病気を伝染させる可能性があります。妊娠中、療養中、免疫力の弱まっている方は注意して使用してください。また使用後はしっかり手洗いをしてください。
欧米では猫砂パッケージにトキソプラズマに対する注意を書くのは普通にあると聞いていますが、日本の猫砂パッケージに日本語で書かれているのは始めて見ました!
すばらしいですね。
どの猫砂メーカー/輸入会社も、ぜひ見習って欲しいことです。
なお、トキソプラズマ症については拙サイト内にページがありますので、参考にしてください。正しい知識さえあれば、感染の可能性を限りなくゼロに近づけることが出来ます。
→猫と赤ちゃんは仲良しこよし>トキソプラズマ症と猫と妊婦の関係のページ
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実験期間、価格など
テスト期間:
2008年7月28日朝~8月4日朝(7日間)
メーカーによる使用目安は、1ニャンなら1ヶ月、2ニャンで2週間です。
これはフランス製の砂ですし、フランスの気候は日本より乾燥していますから、1ニャン1パックにつき1ヶ月はあちらでは妥当だろうと思います。
日本でも、たとえば都会のマンションなどは室内は乾燥していますから、1ニャンなら多分1ヶ月は使えると思います。
ところが我が家は山の中の伝統的日本家屋で、毎朝草木は露でしっとり家のすぐ横にはわき水が流れていて、湿度が極めて高いのです。しかもこの砂は大人気で、トイレは4個あるのに、この砂を入れた2個のトイレに全員が集中してしまいました。他のトイレはほとんど使われず、1トイレにつき3ニャン以上という状態になってしまいました。
湿度が高い上に3ニャン以上では、蒸発する暇なく次々と使われることになりますから、使用期間がとても短くなってしまいました。
正確な使用期間を調べるには、全トイレをこの砂にしなければなりません。次回はそうします。
というわけで、 この使用期間はあまり参考にしないでください。
1ニャン1リットルあたり/日:
5.5日くらい(1袋1ニャンあたり 18日くらい)
くらい、という表現をつかったのは、「テスト期間」の項目で書いたような事情からです。いつものように1トイレ2ニャンで計算できなくなりました。そのため、とりあえず1トイレ3ニャンで計算してみました。もし本当に1トイレ1ニャンで使用した場合は、砂がもっとよく乾燥するはずですから、多分もっと長持ちするだろうと思います。
全取り換えのタイミング:
砂の色が、白色から、薄茶色っぽい薄オレンジ系の色にかわり、砂の吸水力も落ちたように思えたので。
テスト時のネット価格帯:
税込 1575円(調査日:2008.8.4.)
1リットル当たりの価格帯:
税込 477円(調査日:2008.8.4.)