とらちゃんメモリアル 闘病記

トラちゃんメモリアル

とらちゃんの最後の1週間

先ほど病院から「とら」を連れ帰ってきました。 しかし病院でトラは3回も下痢をして、 一日中ぐったりとしていたそうです。 下痢の中からはコクシジウムという虫がみつかり、 サルファ剤を飲ませることに。 おまけに口の潰瘍から出血があったそうで、 血が濃いときでよかったものの、 何かちょっと心配です。 今日からステロイドが治療量の一日1タブレット。 糖尿病などの副作用が心配です。

先ほどさっそくテレビを見て、1件協力の申し出がありました。 世の中なかなか捨てたもんじゃないですね。 明日から週末まで再放送が数回あるので、 もっと来て欲しいと期待を膨らませています。

とらの親びと、マークより  

今日のとらは… 2002/05/17(Fri) 13:58:26 

みなさんこんにちは… とらのご報告をいたします。

今日のとらはぐったりです。 夕べ食事をほとんどしなかったので、 皮下注射で栄養補給と保水をし、 胃の薬と抗生剤を注射で投入。 獣医さんによって点滴が良いとか皮下注が良いとか、 いろいろと意見が分かれるので少し混乱気味。 血液検査で黄疸が出ていてちよっと心配。 また夜、皮下注をしに病院へ行ってきます。 とりあえずご報告まで…。

マーク・矢崎  

とらが心配で眠れません! 2002/05/18(Sat) 06:31:53  

いつもとらを心配していただいてありがとうございます。 とらの近況報告です。

昨日からとらはご飯を食べてくれません。 食べる気はあるようなのですが、 一くち口をつけると首を横に振ってウメウメしてしまいます。 それで別の猫缶をあけると、そのパッカーンという音に反応。 でもやっぱり一くちで、ウメウメポーズが始まります。 水分とミネラルはヒカチュウで補えても、 カロリーは口から入れなくちゃダメと言われて、 やっぱり心を鬼にして、フォアグラよろしく、 むりやり注射器で食べ物を流し込むしかないのかな?

夜から夜中にかけてはずっと衰弱気味で、黄疸の話もあり、 いつとらの呼吸が止まるかと心配で眠れませんでした。 今は表情も呼吸も穏やかになって、 もう大丈夫と思えるのですが…。

昨日はコーヒー牛乳のような下痢が出たのですが、 ついさっきソフトクリーム程度まで硬化したのが出ました。 これで治まってくれるかな?。

一生懸命頑張るとらに、親びとマークは負けられません。 テレビの反響は今のところ直接は2件。土日に期待しています。 でも病院への問い合わせも3件あり、ちょっと良いペースかな?。 血液保存パックの話は、担当の獣医さんも話していました。 物はあるようですが、あとはその使用方法が問題で、 経験のある獣医はそれほどいないだろうとのことでした。 人間のように血液保存が可能なら、 輸血のネットワークが大きく広がりそうですね。 とらのためはもちろんのこと、これから必要になるだろう、 未来の輸血必要猫のためにも、少し調べてみるつもりです。

マークでした。  

とらは生還しました… 2002/05/20(Mon) 00:15:53  

とらの近況をご報告します。

おととい、昨日と黄疸が出て、PCVも15%まで下がったので、 今日は輸血をしてもらうことになりました。 ところが熱は40.3度、黄疸も昨日より増えて3.5 肝臓がうっ血して肥大し、数値もかなり悪い状態で、 輸血で状態がもっと深刻になる危険性があるとも言われました。 黄疸を治めるには24時間点滴して数日かけて還流なのてすが、 そうすると血液はさらに薄まりこんどは貧血で深刻な状況に…。 矢崎さんなら輸血を選ぶでしょうねと医者にうながされ、 かなり危ない輸血をすることになりました。

病院に預けた頃はとらはもうグッタリで、僕も覚悟を決めて、 輸血の始まる前にもう一度面会をさせてもらうことにしました。 輸血の時間に病院へ行くとここ数日食事をとらなかったとらが、 レトルト餌を2袋も食べたとのことで、元気が少し出てきた様子。 医者もこの分なら輸血も大丈夫ではないかと言ってくれました。 病院へ付くまでは不安で顔面蒼白で、 でも最後までとらを見取ってやろうと輸血終了までいるつもりが、 あっさり大丈夫ですからと返されてしまいました。

夜になってとらを迎えに行くと、無事輸血は終了していましたが、 輸血の影響で熱は少し高めで、朝と同じくグッタリぎみ。 黄疸の原因は多分ステロイドの増量にあるということで、 しばらく中止ということになりましたが、 今日だけは輸血の抗体反応を押さえるため少しだけ注射しました。

帰ってきて、やはり行動は鈍く休み休みですが、 病院で食べたのと同じレトルトを1.5袋食べてくれました。 一時は覚悟しましたが、このペースで食欲が出れば、 まだまだ持ちなおしてくれそうです。 但し白血病にかなり有効なプレトニゾロンの治療で黄疸になると、 これからの治療が心配になります。 でもとらは黄疸下での輸血という、危機を脱出してくれました。

えらいぞとら! 本当に良く頑張ってくれたと感謝しています。  

とらが死んでしまいます… 2002/05/21(Tue) 14:23:30  

とらのことで、いろいろお世話になりました…。

今、先生から厳しいことを言われてきました。 とらの状況はかなり悪く、PCVが8%、 黄疸の指数が4.5で、輸血もかなり危険な状態。 安楽死の話も出ましたが、それは断ってきたものの、 輸血のリスクと、輸血をしてもそれが溶血をして、 更に黄疸が悪化するきうがあるという話です。 それで輸血を取るか、自然に任せるかの選択を迫られています。

とらにとっては病院で最後を迎えるより、 自分の好きな場所で、自然に最後を迎える方が幸せなのかと、 今はそう言う方向に傾いているのですが、 とらの最後を冷静に見取ることができるかが心配です。

輸血をするかどうかの返事は3時頃までなのですが、 もう頭の中はパニックです。 今が一番親びとの誠意が問われるとき。 もっと強く強くなりたいのだけれど…。

Help Me…  

とらを信じることにしました…。 2002/05/21(Tue) 18:50:30  

結論から言うと、とらを信じることにしました。 とらの命の結末を決めるのは僕ではないと思うから。 とらが輸血を続けることが辛いなら、 そこで眠ってしまうだろうし、 家へ帰る気持ちがあれば、なんとか頑張ってくれるだろうし、 生きる気持ちがあるのなら、この輸血で状況が変わるだろうし、 このまま手をこまねいて何もしないでいるよりは、 とらの「愛」を信じて、可能性を託してみようと思いました。

輸血を始める前に、ケージの中のとらに会ってきました。 とらは僕の前に出てきてくれて、穏やかになでられてくれました。 輸血で危険なのは、最初の30分ということで、 その間だけそばにいさせてもらい、その時間が過ぎて、 大丈夫そうですね、この前の輸血より穏やかそうですよという、 看護婦さんの言葉に励まされて帰ってきました。 とらはまだ輸血の最中です。5時頃から始めたので、 終わりはかなり遅くなりそう。 家から病院までは車で5分。 何かあったら早めに教えて貰うようにお願いして、 とりあえずとらのために祈っています。 みなさんも、とらのために祈ってください。

とりあえず、状況報告です。 マークより

祈りは通じました… 2002/05/21(Tue) 21:04:41  

とらを連れてさっき帰ってきました。 とりあえず輸血は事無きを得たようです。

協力してくれたのが病院の供血猫ちゃんだったので、 血が濃くて、体調も良好だったようで、 終始おだやかに輸血が終わったと看護婦さんが言ってくれました。 病院の先生も、前回よりは良い感じだと話してくれました。 そしてこの掲示板212900の切り番を踏めました。 これは良い兆しかも…。

家に帰ってくるだけでなく、 とらは命を続ける選択をしてくれたのかもしれません。 まだ動きは鈍いのですが、自力で水を飲みました。 餌にも興味を持ってくれています。 少しずつでも体力が回復してくれると良いのですが…。

とりあえず、とらが帰ってきてくれたのは、 みなさんの祈りのおかげだと感謝しています。 どうぞこのまま元気が回復してくれて、 黄疸が治まってくれるように、更なる祈りを送ってください。 みなさんの「愛」に感謝しています。 ほんとうにありがとうございました。 そして、でかしたぞ!とら。誉めてやるからな…。

マークより  

とらに抗がん剤を使いました 2002/05/22(Wed) 16:20:33  

輸血のおかげて黄疸が増し、すい臓が機能せず低血糖。 こいつはもうダメだと思いましたが病院へ行きました。

PCVは7%、血糖値はなんと8。 低血糖で痙攣を起こし、死ぬ寸前でしたが、 ブドウ糖注射でなんとか持ちなおしました。

医者から最後の手段で抗がん剤を使うと言われ、 貧血が心配で輸血の手配をすることに。 しかし家族にそれを話すと、 抗がん剤なんて苦しい思いをさせるなら、 いっそこのまま見取ってあげようという話になり、 輸血の手配をせずに病院へ。 ところが先生は抗がん剤を入れておきましたとのこと。 そして抗がん剤の結果は今のところ副作用はなく、 仮死状態だったとらが復活してケージの中を歩き回り、 僕を意識して目を細めていてくれました。

輸血は溶血がないことを確認してから、 黄疸の様子を見て行うことになりました。 今は病院の酸素室でじっと入院しているのですが、 とらは本当に頑張ってくれています。

ただ家族は朝の痙攣の一件を見て、 もう十分治療を続けたのだから、 治療を続けることに反対をしています。 まだ先ははっきり見えませんが、 とりあえず仮死状態から復活したとらを信じて、 僕は治療や輸血を続けてやりたいのですが、 みなさんはどう思われますか? 良きアドバイスをお願いします。

抗がん剤を使う前の血液検査の値です。 こんな数値なので家族はあきらめてしまっているのですが…。

  • GPT 134
  • GOT 942
  • BUN 64.6
  • TBIL 4.4
  • GLU 8
  • WBC 16.3
  • RBC 147
  • PCV 7.2

マークより  

とらの悲しい報告です… 2002/05/24(Fri) 11:49:19  

実は今日は悲しいお知らせをしなくてはなりません。

先日5月22日午後5時50分、 千葉県松戸市のペットランド動物病院にて、 とらは6年と少しの短い命を閉じました。

前日の輸血で一晩は持ってくれたのですが、 朝方までに衰弱が進み、 好きだった庭の一角で眠らせてあげようと思ったのですが、 病院へ行く時間にとらはヨロヨロと動き出し、 病院で最後の治療を受けることにしたのです。

実は朝方、とらにお礼を言った後、 今後の白血病猫のために骨髄液を提供する話をとらに話し、 そのためには病院の開く10時までがんばって、 守屋先生に恩返しをしようと話していたのです。 だからとらはそれを覚えていたのでしょう。 とらの旅立ちが病院になったのには、 そんないきさつがありました。 2時頃には抗がん剤が効いてとらは一度は元気になったのに、 5時過ぎには病院から急変の知らせが…。

病院でとらは人工呼吸機を付けて、 僕たちが到着するのを待っていてくれました。 そして人工呼吸機をはずしてもらい、 何度かの荒い息とさよならの声を聞いた後、 息が止まったのを確認して先生が麻酔を入れてくれました。 そして5時50分、とらは眠るように旅立って行きました…。

先生からの依頼で骨髄血を提供したあと、 とらはその先生の手できれいに洗ってもらい、 僕と家族と看護婦さんの手でドライヤーをかけ、 きれいになって家に戻ってきたのです。 その晩はとらに添い寝をして、 とらの体をなでながら、家にきたときのことや、 親びととして色々と猫の生きるすべを教えたこと、 とらは猫と人間の中間の、ニャンゲンだって話したこと、 でも自分が猫で人間とは違うと悟ったときのとらの憂鬱や、 闘病生活の辛かったこと偉かったことなど、 朝まで語り明かしました。 そして今日の午前中に、庭の玄関先の良く見える場所に、 とらのお墓を作ってあげました。

とらは大好きだった庭のローズマリーやハーブにつつまれ、 ジャスミンの白い花やミニバラの赤い花に飾られて、 いままでで一番きれいな姿で旅立ちました。 まるでお嫁に行く娘の花嫁姿を見ているようで、 何となく天国に嫁ぐ花嫁の父親の気分になりました。 花嫁姿のとらに白い天竺木綿のベールをかけて、 足の方からそっと土をかけていったけど、 とらを埋めてしまうのはとっても辛かった…。

とらを応援していただいたみなさん。 本当にありがとうございました。 みなさんの暖かいはげましで、 とらは輸血回数15回、 発病以来6ヶ月強という闘病生活をまっとうできました。 病院への通院もほぼ毎日、時には朝夕2回、 先生には300%頑張りましたよと誉めてもらいました。 常連のタクシー会社の人にも、 お疲れ様でしたと言ってもらいました。 本当にありがとうございました。

マーク・やざき  

とらの闘病記録です… 2002/05/24(Fri) 11:53:10  

とらが病気にかかったのは、多分生後3ヶ月ぐらいで、 庭に遊びにきた痩せた野良猫に噛まれたときだと思います。

その後熱を出し、脇のリンパ節が腫れてきていました。 そのおがげで体は小さく、病弱な猫として育ち、 予防接種したのにも係わらず、1才のときにカリシを貰い、 2才で流産を繰り返して今の病院でのウイルス検査で、 白血病と猫エイズのキャリアで、 せいぜい生きてあと1年だと告げられました。そのときからアロマ療法を独学で試して、 その2年後とらは死産でしたが子供を産んで母親になれました。

そして昨年11月、とらは白血病を発病し貧血と黄疸に。 それを輸血で救われるもステロイドの副作用で口内炎。 先生の説明ではステロイドの免疫抑制で、 キャリアだった猫エイズやカリシが動き出したとの事。

ステロイドを続けるにつれ口内炎が潰瘍になり骨露出。 手術で縫合するも口の中なのでなかなかくっつかず、 10日ほどで糸がはじけて傷が更に拡大。 同様の手術を3回やるも3回とも失敗。 口中の洗浄とローヤルゼリーでなんと潰瘍が治る。 その間3週間周期で輸血を繰り返し、PCV平均24%。

今年3月頃が輸血が1ヶ月持ち、 安定しているのでステロイド治療再開。 ところが4月に入ると口内に潰瘍が再発。 その後潰瘍は徐々に広がり食欲低下。 輸血の周期も10日から1週間になり、 末梢血に幼弱リンパ球が見られ、リンパ球性白血病と確定。

5月に入って体重減少、潰瘍も悪化し食事もかなり痛そう。 その後徐々に輸血の周期が縮まり、 ステロイドの副作用で肝臓やすい臓の機能が低下し、 輸血回数15回、発病以来6ヶ月強の闘病生活に、 先日ピリオドを打ちました。

発病以降はほぼ毎日、時には朝と夜の2回病院へ通い、 分厚いカルテとデータを残し、骨髄液の提供等で、 今後の白血病の猫のための、貴重な資料を残してくれたと、 最後に病院の先生が言ってくれました。

とらの人生は病気との戦いだったのかもしれません。 だから今のとらは、やっと平和を得られて、 穏やかに眠れたことでしょう。 とらの冥福を祈ってやってください。

♪とーらにあえーて、ほんとによかった、 うれしくて、うれしくて、言葉にできーない。 おーとーら、おとーらーらら、 おとーらーらら、おーとらー、 (小田和正の生命保険のCMソングのつもりです)

とらよ、ほんとうにありがとう!

とらの親びと、マーク・やざき

とらとマークからのお願いです… 2002/05/24(Fri) 11:57:57  

とらの旅立った晩、輸血協力の申し出がありました。 相手の方に事情を話してお礼をし、 今後の輸血を必要とする猫ちゃんのために、 輸血協力猫ちゃんとして紹介させて下さいとお願いし、 協力していただけることになりました。

とらは最後まで律儀な良い猫でありました。 そんなとらの気持ちを受け継いで、 実は今後の輸血が必要な猫のために、 輸血協力のネットワークのようなものを作りたいと思いました。

今のところ協力できる病院はペットランド動物病院だけなのですが、 輸血の必要が出たとき、今までとらの輸血でご縁の結ばれた猫ちゃんを 紹介させていただけたらと、虫の良いことを思っています。

またインターネットでも、とらの体験や輸血の知識の情報ページを作ったり、 輸血協力の手を上げたり、協力猫ちゃんを募集したりする、 輸血協力掲示板のようものを作りたいと思っています。

しかし悲しいかな僕には掲示板やホームページを作る知識があまりありません。 できればそのノウハウとか、ご協力、ご賛同していただけたら幸いです。

以前お話させていただいたように、 日本には動物血液センターがありません。 数年前に血液センターが潰れて以来、 何のフォローもされていません。 輸血協力ネットワークや輸血協力掲示板なんて、 僕一人で立ち上げるには、とても大それた夢なのですが、 それでもとらのことを思うと、何かしないではいられません。

今後、輸血必要な猫ちゃんが、とらと同じ辛さをしないために、 ぜひともご協力をお願いします。 輸血協力ネットワークに賛同や協力をしていただける方は、 ぜひメールをお送り下さい、お願いいたします。

ご報告遅れて申し訳ありませんでした。 ペットレスにならないようがんぱろうと思っています。

本当にいろいろありがとうございました。

マーク・やざき  

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