猫砂ほこり対策2 : サイクロン接続型
*同居の工夫:猫と暮らす知恵*
このページをご覧になる前に、まず、「猫砂ほこり対策1:集塵ノズル」 のページをご覧ください。
その集塵ノズルをさらに発展させた物が、この「 サイクロン式猫砂集塵装置」です。
以下、すべて花水木様のオリジナルです。サイクロンまで自作されちゃう花水木様ってすごすぎ!
管理人
サイクロン式猫砂集塵装置
【著:花水木様 2007年7月31日】
掃除機のノズルの先端に網戸用の網をくくりつけることから始まった猫砂ほこり取り。掃除機用猫砂集塵ノズルまで進化したのは良いけれど、猫砂から出るような細かい粉塵を家庭用掃除機で吸わせることは、家電メーカのほとんどが禁止していることが判明(納得いかないけど)。
でも、猫の健康のためにも、ヒトの健康のためにも、例え掃除機の寿命が縮んでも、続けなくてはと考えています。ホコリの出ない猫砂がお手頃な価格で出るまでは。または猫砂を使わない猫トイレを我が家のニャンズが使ってくれるならば(不可能だろうにゃあ)。
一方、趣味の日曜大工で興味半分で作ったサイクロン集塵機、100均SHOPで買い集めた材料で見よう見まねで作ったのに驚くような性能。吸引用の掃除機にはほとんどホコリは行かず、サイクロン集塵機のバケツの中に見事に溜まってくれました。
ならば、この100均サイクロンと掃除機用猫砂集塵ノズルを組み合わせりゃいいじゃん、というのが今回のお話です。
掃除機はノズルが壊れてほったらかしになっていた10数年前の紙パック式のスティック型。これをサイクロンの吸引用に使いました。サイクロンと掃除機をホースで連結すればサイクロン集塵システムは成り立つのですが、このままだと猫さんの格好の遊び道具になってしまうので、これらを納めるキャビネットも作りました。
安い構造用の材木使ってギーコギーコのトンテンカン。ニスをペタペタ塗って、うふっ♪ちょっとシノワズリな外観。
中にサイクロン装置を置いて、掃除機を固定し、コンセントを付けて側面から吸塵用のホースを外に出し、スイッチも外に付けて完成。扉は開けずに使うので、キャビネットの背面は掃除機の排気用に半分が金網です。
早速、大小5つの猫トイレでホコリ取りの試運転。
5つのトイレのうち、1つだけは8リットルの新しい猫砂を入れ、他は使用中の猫砂。猫砂集塵ノズルを付けて猫砂をグルグルと掻き回します。
結果、サイクロンのバケツにはご覧のように猫砂のほこりが溜まりました(コップ2~3杯分)。
新品に入れ替えた掃除機の紙パックの中は空っぽ。はたくとわずかにホコリが出る程度。これなら掃除機に負担もかからず、メンテナンスも楽。
随分、大袈裟なことになっちゃいましたが、これでようやく一段落? それとも、まだ続く?
下↓の写真は5つの猫トイレからコップ2~3杯分の粉塵を吸い込んだ後の掃除機の紙パック。中は空っぽ。パフパフ押してもホコリが出ないところをみると100均サイクロンは空気と粉塵を分離してくれたようです。
サイクロンというのは古い技術で、日本国内でも戦後から使われているものなんです。だから特許とは無関係の技術です。
ダイソンはこのサイクロンを利用して、独自に改良し家庭用掃除機にしたものなんです。シャープの掃除機もそう。でも、サイクロンで空気とホコリを効果的に分離するには家庭用掃除機の大きさでは小さすぎるようです。ちなみに私が作ったサイクロンは高さが90㎝あります。
国内に古くからあるとはいうものの、工業用はあっても家庭用サイクロンはありません。アメリカでは家庭用のサイクロンがいくつか売られていて、100ドルほどから手に入るのだそうです。これが手に入れば話はもっと簡単なんですけどね。
それにしても、今回はちょっと大袈裟になっちゃいました。作るのに技術も費用もたいしていらないけど、大きさがねえ。皆様もぜひ!と言うには、もっとコンパクトで簡単な方法でなくては、と反省しています。
写真は試運転の準備中、早速やってきた松吉です。
今回作ったサイクロン式猫砂集塵装置(?)、ホースさえ長くすれば、そのまま掃除機として使えます。据え置き型掃除機ですにゃ。ただし、100均部品のサイクロンは強度がなく、稼動中に吸い込みノズルを完全に塞ぐと、掃除機の吸引力に負けて、メリメリと潰れます(爆)。木工サイトなどの方々が作られているように、ブリキ製の丈夫なものにしたいのですけどね。
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