紙の猫砂 KMN-70N
*再テストです。前回は2013年6月、レポートはこちら。
商品仕様
メーカー/販売元:アイリスオーヤマ株式会社
コード:4905009714353
原材料::再生パルプ
容量・サイズ : 7リットル
原産国:(無記載)
トイレに流せるか :流せます(下の「固まり具合」の項も参照)
土に戻るか: :戻りません
可燃ゴミ/不燃ゴミ :燃えるゴミOK
重量 :
軽い=女性が3袋を同時に持ち上げて家中移動できる(約2.59kg)
商品説明(パッケージ記載内容の一部抜粋)
消臭・抗菌
しっかり固まる+トイレに流せる
紙の猫砂
KMN-70N
再生パルプ仕様 7ℓ
《裏面》
消臭・抗菌
しっかり固まる+トイレに流せる
燃えるゴミとして処理できる!
紙の猫砂 再生パルプ使用 KMN-70N 7ℓ
【固まる】
おしっこのかかった部分だけ素早くしっかりと固まり、ムダが無く経済的です。
【流せる・燃やせる】
紙を主原料にしているので、使用後はトイレに流す事ができます。燃えるゴミとしても処理できますので後始末が簡単です。
※単独浄化槽には流せません。
地方自治体によって処理の方法が異なる場合があります。詳しくは各自治体にお問い合わせください。
【消臭・抗菌】
分解中和消臭+抗菌効果の2つの力で臭いを閉じ込め雑菌の発生を抑えます。
『紙の猫砂の使用方法』
(中略)
『!水洗トイレに流す場合の注意』
- 一回に流す梁の目安は、コップ1杯分(約150cc)です。
- トイレットペーパーやトイレに詰まりやすいものと一緒に流さないでください。
- 150cc以上流す場合は、何回かに分けて流し、1回おきに水だけを流してください。
- 前の固まりが完全に流れた事を確認してから、次の固まりを流してください。
- 1日以上放置し、硬く固まった場合は流さないで、燃えるゴミとして処理してください。
- 入替や、多量のかたまりは、必ず萌えるゴミとして処理してください。
- 排水管の太さ、構造・汚れの状態等で、詰まる事があります。初めてご使用になる場合は、試しに少量ずつ様子を見ながら流してください。
- 詰まるおそれがある場合は、燃えるゴミとして処理してください。
『トイレの上手なしつけ方』
(中略)
『!警告』
(中略)
『保存方法』
(中略)
『!使用上の注意』
(中略)
実際に使ってみました
砂の色や砂粒の大きさ
大きめで不規則な白い粒です。
一緒に写っているのは十円玉です。
水で固まり具合を実験
30ccの水をかけたら、こんな固まりになりました。
一緒に写っているのは十円玉です。
垂直に水が落ちながら固まったって感じで、よく固まっています。
「トイレに流せる」タイプの砂に限り、さらに、30mlの水をかけてできた猫砂塊を4リットルの水に入れてみます。
ポトンと落としたら浮きました。
ぐるぐるかき混ぜます。
ドロッと溶けた感じです。100回かきまぜた後でも、かたまりはなんとなく残っていました。
指で押してみると、ヌルヌル・ブヨブヨで、べちゃりと簡単につぶれます。なので小さな固まり1個とかなら流しても大丈夫そうです。
でもこれがトイレットペーパーなどと合わさってべたりと排水管についたりしたら、と考えると、一度にあまり多くは流すべきではないと思います。「一度に1個、続けて流さない」はメーカー側もお願いしていることではあり、ぜひ守ってください。
※トイレの流水量は、大で平均13リットルだそうですが、節水型トイレの最少は、水没テストを始めた2010年9月時点で4.8リットルだったため、砂テストも4.5リットルでおこないました。その後、節水型トイレ最少は3.8~4.8リットルと進化(2012年3月現在)、それに伴い、砂テストも4リットルに減らしました。
トイレットペーパーを4リットルの水にいれた実験もしていますので、比較してみてください。
固まり具合の:実際に使った感想
砂が新しく、砂の深さが十分にあれば、よく固まります。
砂が浅いと、いくつかに崩れたり、トイレ底に砂がへばりついたりで、ひとつには固まりませんでした。
尿の量や回数がわかりやすいか
砂が新しく深さも十分であれば、回数はよくわかります。量も、ある程度以上の量(健康な量の範囲内)であれば、だいたい予想はできます。
使っているうちに、ひと固まりはなりにくくなり、回数も量もわかりにくくなりました。ボロボロといくつかにわかれてしまいがちになったのです。でも砂の深さが十分にあれば、古い砂でもちゃんとひとつに固まるようです。
砂自体のにおい
紙のにおい、です・・・
脱臭力
尿臭は、固まっていればほぼしません。排尿直後の新鮮な固まりに鼻を近づけてかげば、もわりとしたニオイはしますが。
糞臭は、砂粒が大きいためでしょう、埋めてあってもニオイが漏れ出てしまうって感じで、すこし臭います。
しかし、変な人工香料は感じられず、糞そのもののニオイなので変な不快感はありません。
ホコリ
バサっと乱暴に袋をひっくり返して投入すると、もわっとホコリがでますが、ふつうに扱っているとき(掃除中)はほとんど出ません。
一番最初の投入時さえ丁寧に扱えば、ホコリはほとんど出ない砂といってよいと思います。
ただし、粒同士がこすれたりで粉のような紙屑はあります。それが肉球についてトイレ外に運び出されたりもします。
飛び散り
飛び散りました。
大きい粒のわりには軽いせいでしょうか、それとも、粒が大きい見かけで猫が「しっかり掘らなきゃ」とでも思っちゃうのでしょうか。
掃除は、基本、ホウキとチリトリで大丈夫だと思いますが、「ホコリ」のところにも書きましたように、粉もすこし出ます。ときどき掃除機もかけたほうが良いと思います。
猫足のもぐり具合
すこし潜ります。
尿の色(血尿)がわかりやすいか
赤い絵の具を水で薄めて、スポイトで砂に垂らしてみました。
↑薄い赤水。ほんのりピンク色がついている程度の薄い水です。画像はわかりにくいですが、肉眼で見ると、ピンク色がもう少し強いです。
↑1=水、2=薄い赤水、3=濃い赤水。
3は歴然。1と2も、肉眼ではもう少し区別しやすいです。
猫砂のpH度
猫砂水溶液を作り、pHメーターで測ります。
7.98、中性ですが弱アルカリ性に近い数値でした。
- 酸性=pH < 3.0
- 弱酸性=3.0 ≦ pH < 6.0
- 中性=6.0 ≦ pH ≦ 8.0
- 弱アルカリ性=8.0 < pH ≦ 11.0
- アルカリ性=11.0 < pH
猫たちの評判
ふつうに使っていました。
その他
軽い点は使いやすいです。燃やせるゴミというのも。
でも使用量とゴミの量は多めとなります。その辺の兼ね合いでしょうか。
実験期間、日数、価格など
テスト期間
2020/3/30朝~2020/4/6朝(7日間)
※猫数=5、トイレの総数=3(テストトイレ=2、非テスト=1)
トイレ掃除回数=汚れに気づくたびに(1日3~6回)
全部のトイレにテスト砂を使わない理由は、もし猫がテスト砂を気に入らなかった場合、トイレができない猫やトイレ以外でしてしまう猫がでてくるかもしれないと危惧してのことです。
1袋当たり
1ニャン1袋当たり=11.67日
※ニャンの数÷総トイレ数=1ニャンあたりのトイレ数
1ニャンあたりのトイレ数xテスト日数=1袋あたりの使用日数
1リットル(1kg)あたり
1ニャン1リットル当たり=1.67日
※1袋あたりの使用日数÷内容量リットル(またはkg)=1リットル(または1kg)あたりの使用日数
全取り換えのタイミング
砂が少なくなってトイレ底全体をおおえなくなった。
価格帯
楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングで調べています。この3つのサイトで見つからない場合は、購入したときの実価格を表示します。
テスト時の価格帯:
税込 490円~1169円(調査日:2020/4/10)
1リットル(1kg)当たりの価格帯:
1リットルにつき 税込 70円~167円(調査日:2020/4/10)
※テスト時の価格帯÷内容量リットル(kg)=1リットル(kg)につき何円