猫トイレを使っていた猫が、急に使わなくなる原因は?

病気や怪我ではありませんか?
膀胱炎や尿結石症など下部尿路疾患(FLUTD)は、猫にもっとも多く見られる病気のひとつです。
すでに治っていても、「このトイレを使ったときに痛かった」という記憶から、他で粗相してしまう猫さんもいます。
粗相を叱る前に、まず病気や怪我のチェックをしてあげてください。

猫トイレが汚い?
猫さんは清潔好き。汚れたら掃除してあげてください!
多頭飼育の場合は、適切な数の猫トイレを。

猫トイレ容器や、置き場所を変えませんでしたか?
猫トイレの置き場所は、いきなり変えるのではなく、少しずつずらすようにします。
あるいは 古い猫トイレや置き場所はそのままに、新しい猫トイレや置き場所を増やします。そして猫さんが新しい猫トイレや場所に慣れてよく使うようになってから、古い猫トイレを撤去するようにします。

猫砂を変えませんでしたか?
多くの猫さんは、慣れた猫砂に固執する傾向があります。
砂を変えるときは、少しずつ混ぜながら変えていきましょう。

環境の変化がありませんでしたか?
家族が増えた、新しい猫が来た、外に見慣れない猫が来るようになった(姿が見えなくても音や臭いで猫にはわかります)、家具の模様替えをした、外壁のペンキを塗り替えた、近所で道路工事している、その他その他。
猫さんって意外とデリケート。猫さんの身になって考えてあげてください。

トイレや周辺を薬品で消毒しませんでしたか?
猫の嗅覚は人間よりずっと敏感です。消毒薬のにおいがイヤなのかもしれません。
とくにアルコールを含む消毒液には要注意です。アルコールには猫尿のニオイに似た成分があるそうで、猫が警戒してしまうそうです。
猫トイレの消毒は、安心な日光消毒で。薬品中毒の心配は皆無ですし、なんといっても猫はお日様の香りが大好き。日光消毒後の猫トイレなら、どの猫も喜んで使ってくれるはずです。
トイレ周辺に、猫が警戒するような「ニオイ」を置いていませんか?
猫トイレのニオイを防ぐ為に芳香剤を近くに置く人も多いかと思います。けれども、その芳香剤のにおいこそが、猫をトイレから遠ざける原因となる場合もあります。
また、たとえばタバコの吸い殻。過去にタバコを吸う人からいじめられた経験のある猫であれば、タバコのにおいだけで緊張して安心してトイレできなくなります。
猫の嗅覚は鋭く、また、特定のニオイは長く記憶に残るものです。猫トイレ周辺にニオイがするものを置くことは止めましょう。

トイレの最中にイヤな経験があった?
排泄中に大きな音がした、子供や他の動物にちょっかいを出されたなど、その猫トイレを使っている最中にイヤな経験をすると、「このトイレが悪い!」と考えてしまう猫さんもいます。

ストレス・淋しい・もっとかまってほしい?
うちの猫の中には、私が長時間留守にすると、帰宅後に私の顔を見ながら玄関マットに粗相する子もいました(^_^)。
猫さんによっては、さびしくて人の気を引くためだけにわざと粗相する子もいます。
