異物誤飲で開腹手術、術後の腫れ:ハラキリされたノブナガの場合(3/10)
【著】catwings様
※注
このページには手術傷の写真があります。きれいに縫合された手術痕のみで、血痕等はもちろん見えません。しかし世の中には「手術跡」と聞いただけで堪えられない方もいらっしゃるかと思います。あまりに過敏な方はご注意ください。
【異物】
手術の翌日の4/25は休日だったので、面会時間を確認し面会へ・・・
まずは動物の看護師さんから、
安定しています。自分からは食べないがスープ状のご飯を口にれてあげると飲み込んだ、5ml位。あまりストレスも感じていないようで、人懐っこいですね。
(ノブナガ、お前は人間ならだれでもいいんかい・・・)と思いながら扉を開けて撫でようとすると、一瞬
誰?何するの?
と警戒して奥の方に逃げてしまったが、撫でているうちに
あ、お姉ちゃん、もっと、もっと撫でて、
とすりすりして来た。
ものすごくすりすりして来たので、多分、
でね、でね、大変だったの、帰ろう、お家に連れてって・・・・
と言っていたのだろう。
写真3.ケージの中のノブナガ
そのうち、手が空いたのか主治医の先生が来てくださって、取れた物を見せてくれた。
写真4. 5. 異物の写真
硬い、硬いんだよ、勿論指で強く押せば少し潰れるけど・・・
何だこりゃ!!
って感じだ。
じっと見ながら、何喰ったんだこいつ・・・と思う。
食べてしまうと、胃酸の影響とか消化管の影響とかが出て、元が何かわからなくなるらしい。見た目や硬さはまるで乾燥マタタビの実3-5個分くらいの感じだが、あれは植物由来なので胃酸とかである程度溶けるだろうに。
写真はたくさん撮ったのですが、どれも同じようにしか写っていなかった。
・・・と言うか、ブツはまだ捨て損ねてcatwings townにある→さすがにもう捨てた。
匂いも嗅いでみたが、うんこの匂いしかしなかった。
このまま順調にいけば術後4日目の水曜退院だが、色々考えた末、月曜に電話した時に、火曜の午後退院は難しいかと伺ったら
ノブナガちゃんの場合は大丈夫です。
との事だった。術中もスムースに進んで、術後も安定しているのだと感じた。
退院時は主治医の先生がいらっしゃらないので、他の先生に申し送りをしておいて下さった。術後の便については、柔らかいのを一回はしているのを知っていたので、その後の事は聞かなかった。
退院時には入院時の様子を伺って、まだ自分からは食べていないとの話。ロイヤルカナンの高栄養リキッドを3回/日、30ml/回で強制的に飲ませていたそうだ。
飲みかすか?
と伺った所、飲んでいた・・・と、ただし、最後の一回はすごく嫌がっていたと教えていただいた。
ノブナガはcatwings townに来た時に最初食欲が減って食べられなくなり、ウェットを強制的に口の中に入れた子だった。兄弟猫も一回貰われていった時に全く食べ無い状態で獣医さんの受診もせずに衰弱しているらしいのが判明して、ブリーダーさんが引き取ったという話を聞いている。おそらく、何かあると食べられなくなるタイプである事は把握しているので、ロイヤルカナンのクリティカルリキッドを2本買って帰る事にした。
薬は1週間分頂いたが、コザイが両眼摘出術の術後の抗生剤で毎回吐いてしまったので、もし吐いてしまった場合どうしたらよいかを確認しておいた(毎回ひどく吐くようだったらば飲ませなくともよいとのこと)。
食事は段階的にアップして、摂食目標の紙を渡された。最初は柔らかいもので、だんだん固くして・・・と言う事だった。
写真7. 食事の説明
カラーは、どうするかと確認され、入院中はカラーを気にするそぶりが無かったとの事だったので、そちらも購入して帰宅した。
〆て260000円位だった。
(26万円は高いけど、一旦100万を覚悟したので何だかお安く済んだような錯覚に陥った)
写真8. 殿の帰還。
猫のお肌は意外ともち肌。つるつるもちもちで気持ちいい・・・おっさん猫だけど。
写真9. 帰還時の傷の写真
写真10. 液体状の栄養食、クリティカルリキッド
ノブナガ、帰宅して少し経つと、自分の異変(カラー装着の不自由さ)に気が付いたようで、カラーをむしり取ってしまうという暴挙に出た。
写真11. カラーを付けているノブナガ
そこで慌てて、もう着なくなった薄いフリース生地の古い部屋着(可愛いムーミン柄で何だか捨てるに忍びなかったもの)があったのを思い出して引っ張り出してきた。
ノブナガの胸周りを測って、袖の部分が使えそうかどうか検討した。少しきつそうだが、えい、かまうものかと袖の部分を利用して保護服もどきを作った。多分、この方が楽なんじゃないかと・・・
保護服着せたら、ノブナガ、固まってしまった(笑)
前足は動かせるのだが、後ろ足に力が入らない・・・(なぜ??)・・・クオンの時はすぐに普通に歩いていた気がするのだが。
後ろ足に力が入らないノブナガは、前足を動かすとじりじり後ろに下がってしまう(苦笑)本猫、前に進みたいようなんだが。
ベッドの上で少し見ていたが、まあ、そのうち慣れるだろうと放置してリビングに行った。しばらくしたら、突然ノブナガがすっ飛んできた。文字通りすっ飛んできたのだ。
おそらくどうしてもうまく動けない彼は、私がいるリビング方向に向かって思い切ってジャンプしてみたのだと思う。ジャンプして、勢い余ってリビングを通過して廊下に出て行った(笑)
その後は、少しだけ動きにくそうにしていた後は普通に歩けるようになった・・・良かったよ。
写真12. お洋服に変更
写真13. ベランダを堪能
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