猫に危険な植物:毒!食べさせないで!(8)
*同居の工夫:猫と暮らす知恵*
食べさせないで!その8:有害な植物の種名:な行
猫に有害な植物は700種も
有害植物・有毒植物のうち、代表的なものを集めました。
これ以外にも有害・有毒な植物は多く存在するようです。もし愛猫が何らかの症状を見せた場合、できれば直前に食べた(かもしれない)植物も一緒に獣医師に見せてください。診断の決め手になるかもしれません。
*植物名*
「な」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
ナガトコロ(オニドコロ)
- 科名:ヤマノイモ科
- 症状:肥厚した根茎に強い苦みがあり。嘔吐、喉や胃腸の炎症。
- 成分:ジオスシン dioscin ほか溶血成分
長ネギ
- 科名:ネギ科
- 症状:ネギ類共通の症状として、血液中の赤血球が壊れ溶血性貧血をおこす。心臓の鼓動が速くなる、ふらつく、横断、嘔吐、下痢、口内粘膜蒼白、など。症状は個体差が大きく、最悪死亡することもある。加熱しても効力は衰えないのでネギ入り料理にも注意。
- 成分:アリルプロピルジスルフィド allyl propyl disulfide
ナス
- 科名:ナス科
- 症状:ナス科の植物は嘔吐、腹部の痛み、血便、、下痢、めまい、口内の乾燥、呼吸困難などをひきおこすことがある。 けいれん、麻痺などの神経症状、心筋梗塞などに進行し、死ぬことも。ナスは、熟した実は無害だか、芽や葉に注意。
- 成分:
その他
- ナンテン(メギ科)
copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved
「に」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
ニガクサ(クサノオウ、タムシグサ、ハックツサイ)
- 科名:ケシ科
- 症状:嘔吐、胃腸炎、体温や脈拍の低下、幻覚、呼吸困難、など。死に至ることもある。
- 成分:モルヒネ morphine、コデイン codeine、パパベリン papaverine
ニセアカシア(ハリエンジュ)
- 科名:マメ科
- 症状:食べて半日~1日後、吐き気、血便、腹部の痛みなど。発熱、血液低下、昏睡、死に至ることも。
- 成分:
ニラ
- 科名:ネギ科
- 症状:ネギ類共通の症状として、血液中の赤血球が壊れ溶血性貧血をおこす。心臓の鼓動が速くなる、ふらつく、横断、嘔吐、下痢、口内粘膜蒼白、など。症状は個体差が大きく、最悪死亡することもある。加熱しても効力は衰えないのでネギ入り料理にも注意。
- 成分:アリルプロピルジスルフィド allyl propyl disulfide
- *画像はニラの花。ニラは日本中に自生しているので要注意。
ニンニク
- 科名:ネギ科
- 症状:ネギ類共通の症状として、血液中の赤血球が壊れ溶血性貧血をおこす。心臓の鼓動が速くなる、ふらつく、横断、嘔吐、下痢、口内粘膜蒼白、など。症状は個体差が大きく、最悪死亡することもある。加熱しても効力は衰えないのでハンバーグなどネギ科入り料理にも注意。
- 成分:
- *ニンニクは、丸ごとでも、片に分けても、猫が転がして遊びやすい。またニンニクを置いておくといずれ芽がでるが、その青い芽も猫の好奇心の対象となりやすいので注意。
copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved
「ぬ」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved
「ね」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved
「の」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
ノウルシ(サワウルシ、キツネノチチ)
- 科名:トウダイグサ科
- 症状:皮膚炎、高校の灼熱感、嘔吐、下痢、腹痛、血圧上昇、めまい、けいれん
- 成分:
ノシャクヤク(ヤマシャクヤク)
- 科名:ボタン科
- 症状:皮膚のかぶれ、嘔吐、胃腸障害、血液低下。根は漢方薬として使われるが、そのまま食べると中毒を発症。
- 成分:
ノボリフジ(キバナハウチワマメ、ルピナス)
- 科名:マメ科
- 症状:嘔吐、腹痛、よだれ、血圧上昇、運動失調、呼吸不全。死に至ることもある。
- 成分:キノリチジンアルカロイド quinolizidine alkaloid の ルピニン lupinine
ノハリ(ツクバネソウ、ツチハリ)
- 科名:ユリ科
- 症状:ユリ科は猫にとっても最も恐ろしい植物のひとつ。尿細管変性を起こし、 嘔吐、下痢、沈鬱、脱水症状、腎臓障害、視力障害、呼吸困難、手足のしびれ、循環不全、全身麻痺など。 死亡することも。また回復しても慢性腎不全や膵炎に移行する危険がある。葉を1枚食べただけでも中毒死するおそれがあり、また、体に付いた花粉をなめた猫の死亡例も報告されている。花瓶の水も中毒の原因になり得る。特に球根に注意。
- 成分:
copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved
*植物名*
参考文献
【著:管理人 2002年~】
上記はいずれも下記文献を参考にしました。【プロモーションリンク】
- 「伴侶動物が出合う中毒 毒のサイエンスと救急医療の実際」監修:山根義久【管理人書評】
- 「イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科」財団法人動物臨床医学研究所編 【管理人書評】
- 「もっともくわしいネコの病気」矢沢サイエンスオフィス編 【管理人書評】
- 「猫こんなとき救急マニュアル100」高野瀬順子
- 「園芸有毒植物図鑑 -人もペットも気を付けたい-」土橋豊
- 「身近にある毒植物たち -”知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み」森昭彦【管理人書評】
- 「毒草を食べてみた」植松黎 【管理人書評】
- 「毒草・薬草事典」船山信次【管理人書評】
管理人は獣医師でも学者でもないため、症状等についてはすべて本からの受け売りです。自分で実験したわけではありません。
もっと知りたい方はどうぞ本をご入手ください。本には対処法も書いてあります。ネットは便利ですが、やはり信頼できるのは書物だと思います。