猫に危険な植物:毒!食べさせないで!(10)
*同居の工夫:猫と暮らす知恵*
食べさせないで!その10:有害な植物の種名:ま行
猫に有害な植物は700種も
有害植物・有毒植物のうち、代表的なものを集めました。
これ以外にも有害・有毒な植物は多く存在するようです。もし愛猫が何らかの症状を見せた場合、できれば直前に食べた(かもしれない)植物も一緒に獣医師に見せてください。診断の決め手になるかもしれません。
*植物名*
「ま」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
マグノリア(モクレン、シモクレン、ハネズ)
- 科名:モクレン科
- 症状:筋肉の弛緩、麻痺。
- 成分:
マサキ
- 科名:ニシキギ科
- 症状:吐き気、嘔吐、腹部の痛み、下痢、神経症状
- 成分:
マムシグサ
- 科名:サトイモk亜
- 症状:口内炎、舌炎、よだれ、皮膚炎など。原因は葉に含まれるシュウ酸カルシウムの針状結晶と蛋白成分(未確認)と思われる。
- 成分:
マンダラケ(チョウセンアサガオ、キチガイナス、エンゼルトランペット)
- 科名:ナス科
- 症状:のどの乾き、粘膜の乾燥、瞳孔の拡大、心臓の鼓動の異常、痙攣、 嘔吐、腹部の痛み、血便、下痢、めまい、呼吸困難などをひきおこすし、死ぬことも。チョウセンアサガオは全草が猛毒となるので注意。
- 成分:ヒヨスチアミン hyoscyamine、スコポラミン scopolamine、アトロピン atropine
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「み」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
ミシマシキミ(タチバナモッコク)
- 科名:ミカン科
- 症状:嘔吐、手足のけいれん、麻痺。
- 成分:
ミゾカクシ
- 科名:キキョウ科
- 症状:食べて数分後~数時間後に脈が速くなる、よだれ、ふるえ、ひきつり、ふらつきなど。その後、呼吸困難、虚脱、意識障害、心臓麻痺など。死に至ることもある。
- 成分:
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「む」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
ムラサキウマゴヤシ(アルファルファ、ルーサン)
- 科名:マメ科
- 症状:食べた直後に嘔吐、腹痛、下痢など。フィトヘマグルチニンは十分に加熱すれば無害化するが、アルファルファは生のままサラダ等で食べられることが多いため、猫が猫草と間違えて食べないよう注意が必要。
- 成分:フィトヘマグルチニン phytohemagglutinin(植物レクチン)
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「め」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
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「も」から始まる植物種
【著:管理人 2002年~】
モクレン(マグノリア、シモクレン、ハネズ)
- 科名:モクレン科
- 症状:筋肉の弛緩、麻痺。
- 成分:
モモ
- 科名:バラ科
- 症状:種に注意。呼吸困難、虚脱など。チック症状やけいれんなど。最悪死亡する場合もあるので、種を飲み込んだ場合は動物病院へ。アミグダリンが消化管の中で加水分解されると青酸を遊離するため。
- 成分:アミグダリン amygdalin
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*植物名*
参考文献
【著:管理人 2002年~】
上記はいずれも下記文献を参考にしました。【プロモーションリンク】
- 「伴侶動物が出合う中毒 毒のサイエンスと救急医療の実際」監修:山根義久【管理人書評】
- 「イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科」財団法人動物臨床医学研究所編 【管理人書評】
- 「もっともくわしいネコの病気」矢沢サイエンスオフィス編 【管理人書評】
- 「猫こんなとき救急マニュアル100」高野瀬順子
- 「園芸有毒植物図鑑 -人もペットも気を付けたい-」土橋豊
- 「身近にある毒植物たち -”知らなかった”ではすまされない雑草、野菜、草花の恐るべき仕組み」森昭彦【管理人書評】
- 「毒草を食べてみた」植松黎 【管理人書評】
- 「毒草・薬草事典」船山信次【管理人書評】
管理人は獣医師でも学者でもないため、症状等についてはすべて本からの受け売りです。自分で実験したわけではありません。
もっと知りたい方はどうぞ本をご入手ください。本には対処法も書いてあります。ネットは便利ですが、やはり信頼できるのは書物だと思います。