K.C.P DX 14L
材質:紙系
メーカー/販売元:株式会社コジマ
原材料 : 主な素材:再生パルプ、高吸水性ポリマー、植物性粘着材
容量・サイズ : 14リットル
可燃ゴミ/不燃ゴミ : 燃えるゴミOK
トイレに流せるか :流せます(下の「固まり具合」の項も参照)
土に戻るか : 戻りません
重量 : 普通=女性が2袋を同時に持ち上げて家中移動できる (約3.7kg)
商品説明(パッケージ記載内容)
※箱や袋には、この砂の特徴や長所など、いわゆる宣伝文句は何も書かれていません。
袋に書かれているのは
・使用方法
・上手なトイレのしつけ方
・警告
・注意
・商品説明(用途、素材、容量、原産国)
だけです。
ですので、以下は【ペットの専門店コジマ楽天市場店】から引用します。
* * * * *
K.C.P DX
デラックス
【大】1袋当たり14Lの大容量!
一袋は14Lの大容量!ヨごr田部分をすぐ捨てられるので、猫ちゃんのトイレをいつも清潔にできます!14L x 4袋のケース販売で、大変お得です。
【固】しっかり固まります!
おしっこがかかると膨れてひと固まりになり、固まった部分のみ処理できます。
【流】トイレに流せます!
水に溶けるので、トイレにそのまま流せます!
*1回に流す量は本品訳150cc(コップ1杯)までにして、大量に流さないでください。
【燃】燃やすことができます!
燃やせるゴミとして処理できます。
*ゴミ処理方法は、各自治体のルールにしたがってください。
表側は文字だけのシンプルパッケージ。
そして裏側はみごとに白紙。
実際に使ってみました
砂の色や砂粒の大きさ
真っ白で、普通(紙砂としてはやや小粒サイズ)の、ペレット型です。。
↑一緒に写っているのは十円玉です。
固まり具合
30ccの水をかけたら、こんな固まりになりました。
一緒に写っているのは十円玉と、保護子猫の鼻先です。
紙砂ですから、カッチカチ、という固まり方ではありませんが、カタマリのまま取り出すことができます。
実査に使った感想。
カッチカチではありませんが、カタマリのまま取り出すことができ、取り出した後もそのカタマリが維持されます。少々つついたり揺らしたりしても、くずれません。
紙砂として、これだけ固まれば合格だと思います。
「トイレに流せる」タイプの砂に限り、さらに、30mlの水をかけてできた猫砂塊を4リットルの水に入れてみます。
↓ドボンと投入したところ。塊からホロホロと少し崩れ落ちました。
塊は浮いていて、ばらけた粒は沈みました。
↓流すかわりに、木べらでぐるぐる。
塊がくずれてきますが、完全には崩れません。
↓10回くらいグルグルした後。
塊は半分くらいの大きさまで崩れましたけれど、浮いて残っています。
↓塊のまま、すくうことができました。
触ってみたら、フニャリ、ベチョって感じで、
(・・・塊のままではるけど、ウン○が流れるなら、この塊も問題なく流れるだろうなあ)
という印象(汗)。
もっとかき混ぜるか、もっと長時間置いておけば、この塊も
バラバラに砕けるのかもしれません。
今回は、問題なく流れそうとわかった時点でテストを終了させていただきました。
※トイレの流水量は、大で平均13リットルだそうですが、節水型トイレの最少は、水没テストを始めた2010年9月時点で4.8リットルだったため、砂テストも4.5リットルでおこないました。その後、節水型トイレ最少は3.8~4.8リットルと進化(2012年3月現在)、それに伴い、砂テストも4リットルに減らしました。
尿の量や回数がわかりやすいか
とてもわかりやすいです。
固まるのに失敗した(笑)粒も、濡れた色にはなりますから、その個数と大きさで推測が付けやすいです。
砂のにおいや脱臭力
◇ 砂自体のにおい
無臭といいますか、紙のにおいといいますか。
◇ 脱臭力
良いと思います。
小は、鼻先にもってくれば臭いますが、そうでもしない限り、臭ってきません。
紙砂の中では、かなり優れている方だと思います。
大は、直後はホワリと臭って吐きますが、埋めてあればにおわなくなります。
糞臭のみで、砂や香料の変な臭いは混ざりませんので、私としては、こういう臭い方は好きです。
なにか異常があったときに病気発見しやすいと思います。
ホコリ・飛び散り・猫足のもぐりぐあい
◇ ホコリ
出ません。
砂同士がこすれて落ちたカスくらいです。
◇ 飛び散り
飛び散ります。軽い粒だから仕方ありませんけれど。
けっこう遠くまでも運ばれます。
肉球についたり、指の間にはさまったりしやすいのでしょうか。
掃除は、ホウキとチリトリでだいたい済みますが、時々掃除機もかけたほうが良いと思われます。
しかし、うっかり素足で踏んでも痛くないのは良いです。
◇ 猫足のもぐり具合
ただ乗っているときは、それほどは潜らない、しかし、掘り掘り・埋め埋め時は、ひじまで潜ったり。
尿の色(血尿)がわかりやすいか
赤い絵の具を水で薄めて、スポイトで砂に垂らしてみました。
↑濃い赤水。
てきめんにわかります。
↑薄い赤水。ほんのりピンク色がついている程度の薄い水です。
くっきりわかります。
↑1=水、2=薄い赤水、3=濃い赤水。
相当暗くても、しっかり区別がつきます。
で。
この砂を使用中に、14歳の愛猫が血尿を出しました!(膀胱炎)
↑1=水、2=薄い赤水、3=濃い赤水、4=血尿。
排尿されてから時間がたっているためか、赤というより茶色っぽいサビみたいな色になっています。
健康な尿も、写真の水のように透明ではなく、少し色がついていますが、それと比べても、健康な尿との色の違いは明らかです。
血尿は断然濃い色で、誰が見ても異常とわかるものでした。
この砂のときに血尿で良かったと思った出来事です。
また、うちの高齢猫の中には、腎臓と肝臓の数値が少し悪い猫もいます。その子の尿は色が薄く、この砂であれば、健康な猫より色が薄い(ほぼ無色)なことも、よくわかります。
↑5=健康な子の尿 6=腎臓と肝臓が少し悪い高齢猫の尿。
健康な尿は黄色がかかった琥珀色です。
腎臓が悪い子の尿色は水のようです。
(夜、蛍光灯下での撮影で全体的に色がついた感じに映ってしまっていますが、もっと純白な砂です。すみません。)
ということで。
高齢猫や、病気の恐れがある猫に、大変お勧めな猫砂です!
猫砂のpH度
猫砂がヒタヒタに浸かるくらいに水を入れて猫砂水溶液を作り、pH試験紙を浸してみました。
真ん中部分の矢印のところが、検査のための変色域です。
上下の色見本と見比べて、pH度を調べるようになっています。
酸性なら黄色っぽく、アルカリ性なら青紫に変色します。
弱酸性でした。
猫たちの評判
どの子も使っていましたが、もし細かい鉱物砂トイレが横にあれば、大の方はそちらが良いそうです。
ちょっと面白いのは、この砂は、汚れていると使用度がぐんと落ちることです。
うちは7ニャンと多頭飼育なので、なるべく頻繁に掃除するようにしているとはいえ、チッコ玉やウンPが複数トイレ内にある事は珍しくありません。
鉱物砂、おから砂だと、3~4個残っていても、かなりな高率でそのままそのトイレを使います。
が、この砂をはじめ、紙砂の多くが、許容範囲は2~3個までだそうです。それ以上残っていたら、まず掃除してほしいらしい。
なぜなのか、人間の私にはわかりません・・・
その他
・真っ白(病気の発見がたやすい)
・紙砂としては小さ目で軽い
・紙なので(おから砂のように)猫が誤食するリスクが少ない
・(ベントナイト砂のような)微粉塵は出ない
以上の理由から、
・幼い子猫
・保護直後の捨て猫・野良猫
・泌尿系・腎臓・肝臓・その他に不安がある子(尿の色を確認した子)
・高齢猫
に、お勧めな砂だと思います。
実験期間、価格など
テスト期間:
2013年8月14日朝~8月23日朝(9日間)
1ニャン1リットルあたり/日:
1.125(1ニャン1袋当たり 15.75日)
全取り換えのタイミング:
砂が少なくなってトイレ底全体をおおえなくなった。
テスト時のネット価格帯:
税込 1箱4袋入り 2,792円(調査日:2013年8月15日)
1袋換算 698円
1リットル当たりの価格帯:
税込 49.8円(調査日:2013年8月15日)