紙・パルプ製の猫砂

2006年12月13日 / 最終更新日時 : 2023年10月7日 nekohon 紙・パルプ製の猫砂

マジカルサンド

材質：紙系
メーカー/販売元：ペピイ Peppy

原材料：－（紙）
容量・サイズ：５リットル
可燃ゴミ／不燃ゴミ：燃えるゴミＯＫ
トイレに流せるか：流せます
土に戻るか：戻りません
重量：軽い＝女性が３袋を同時に持ち上げて家中移動できる

商品説明（パッケージ記載内容）

流せる　固まる　燃やせる　紙製の猫砂　マジカルサンド　　

●少量の物でも、高吸収性ポリマーがオシッコとニオイを素早く吸収し経済的！
●高純度パルプの白色で、オシッコの色の変化をしっかり確認！

【優れた吸収力】
オシッコも臭いも従来品よりも優れた吸収力でしっかり吸収。従来の猫砂のように一度吸収されたオシッコがしみ出て猫の足についたり、ケースの下にたまったりしません。

【うれしい経済性】
給水した部分が小さく固まるので捨てる部分が少なくとっても経済的です。

【強力な凝固作用】
水分を吸収すると膨れてひとかたまりになるので、、スコップですくって簡単清潔に処理できます。

【簡単処理】
トイレに流したり、消却ゴミとして処理したりすることもできます。

実際に使ってみました

砂の色や砂粒の大きさ

真っ白な大きめの粒です。

↑一緒に写っているのは十円玉です。

固まり具合

30ccの水をかけたら、こんな固まりになりました。
一緒に写っているのは十円玉です。

ころんと、よく固まっています。この大きさの粒で紙砂であることを考えれば、とてもよく固まっていると思います。

実際に使ってみた感想。

粒が大きめな紙砂ですから、おから系や鉱物系のように、かっちりとは固まりませんが、紙製でこの大きさの粒であることを考えれば、よく固まる方ではないでしょうか。
チー玉は、ほぼかたまりのまますくい取れます。が、固まりきれなかった粒が多少残ることはあります。
そのような取りこぼした粒も、大粒な砂ですから拾いやすく、ちょいちょいとすくって取れます。
古くなっても、固まろうとする力に大きな劣化はなかったように思いました。

「トイレに流せる」タイプの砂に限り、さらに、30mlの水をかけてできた猫砂塊を４リットルの水に入れてみます。
その前に、もうひとつ画像を。
砂の給水能力を超えて水をかけると、こんな風になります。
表面にゼリー状のものがどろりと溶けて、ベターっとした感じ。
こうやって水に溶けて行くんだな。

さて。
30ccの水でできたカタマリを、そのまま水槽に入れてみます。　どぼん。

静止した水では、カタマリのままで、なかなかとけないので、ゆっくりかき混ぜてみました。
カタマリがくずれはじめたのがわかるでしょうか。

さらにグルグルかき混ぜて、すっかりバラバラになりました。
水は白く濁っています。

※トイレの流水量は、大で平均１３リットルだそうですが、節水型トイレの最少は、水没テストを始めた2010年9月時点で4.8リットルだったため、砂テストも4.5リットルでおこないました。その後、節水型トイレ最少は3.8～4.8リットルと進化（２０１２年３月現在）、それに伴い、砂テストも４リットルに減らしました。

尿の量や回数がわかりやすいか

とてもよく分かります。
固まりの大きさ＋砂粒の色の変化で、量も回数も尿色も、よくわかる砂だと思いました。

砂のにおいや脱臭力

◇ 砂自体のにおい

ほとんど臭いません。
鼻を近づけると、すこし酸っぱいような紙のにおい。

◇ 脱臭力

「脱臭（消臭）」だけを考えれば、普通程度だと思います。
人によっては、もっと完璧にニオイを消して欲しいと思う人もいるかもしれません。しかし私の個人的意見ですが、健康管理面を考えれば、きわめて優れていると言って良いのではないかと思いました。私はこのくらいの脱臭レベルが好きです。
尿臭は、いくつものチー玉が掃除されずに残っている場合をのぞき、遠くからトイレが臭うことはありません。
チー玉を鼻先までもってくると、尿そのもののにおいがします。私としてはこれがかなりなプラスポイントなのです。というのも、尿のニオイは、量・色・回数とともに、重要な健康チェック項目のひとつだからです。砂によっては、全く臭わなくなってしまったり、砂そのものや香料のニオイがきつくて全然尿臭がわからなくなってしまったりする砂がけっこうあります。それでは尿臭の微妙な変化による健康管理ができません。遠くからも尿臭がプンプン臭うような猫砂は問題外ですが、ふだんは臭わず、しかし鼻を近づけてクンクンすれば尿臭がわかるというのは、ほぼ理想的といえるのではないでしょうか。
大の方は、埋めてあればあまり臭いません。粒が大きめなので、砂の量が少ないと埋めきれず、そうすれば当然ながら臭うことがあるようです。十分な砂の量があって健康なうんこであれば、臭くて困ることはないでしょう。もしトイレに近づいただけで臭ったなら、砂の管理がわるいか、下痢気味など健康に問題がある可能性があります。

ホコリ・飛び散り・猫足のもぐりぐあい

◇ ホコリ

ありません。　

◇ 飛び散り

少ないです。おちても、大粒ですから、指先で拾えます。ほうきとちり取りで十分。掃除機の必要はありません。　

◇ 猫足のもぐり具合

あまり潜りません。　

尿の色（血尿）がわかりやすいか

赤い絵の具を水で薄めて、スポイトで砂に垂らしてみました。

↑まず、濃いめの赤水。といっても、実際の血液よりはかなり薄い色です。
真っ赤（笑）。これなら誰が見ても間違えようがありません。

↑つぎに、薄い赤水。そうとう薄い色なんですが、よく分かります。
透明なガラス容器に入れて赤水を作っているのですけれど、ガラス容器に入っているときより、砂に吸収された時の方が、周囲の砂の白さと対象させられるせいか、より色がはっきりと分かります。

１＝水、２＝薄い赤水、３＝濃いめの赤水。
少しでも色がついていれば歴然とわかります。
これだけわかりやすいというのは、とても安心で良い！
血尿だけでなく、尿の色が妙に濃いとか、反対に、いつもより薄いとかいうのもわかると思います。
尿の色が薄くなるのは腎臓に問題があるサイン。猫は歳とともに腎臓を悪くしやすく、特に年寄り猫にはお勧めの砂といえるかもしれません。

猫砂のｐＨ度

猫砂がヒタヒタに浸かるくらいに水を入れて猫砂水溶液を作り、ｐＨ試験紙を浸してみました。
真ん中部分の矢印のところが、検査のための変色域です。
上下の色見本と見比べて、ｐＨ度を調べるようになっています。
酸性なら黄色っぽく、アルカリ性なら青紫に変色します。

弱酸性ですね。

猫たちの評判

どの子も問題なくつかってくれました。
砂の量が多い間は、大も小もよくしてありました。
砂が少なくなってからは、大は他のトイレでしてありましたが、これは「猫砂テスト」という特殊環境だから砂が少なくなりすぎたと考えるべきで、普通の使い方ならずっと大小とも使われると思われます。
小は、砂が相当少なくなってからも使われていました。