キャットタワーの設置場所や材料について

【アンケート結果】市販キャットタワーをお持ちですか?
- もちろん買いました、市販タワー! 308名 (57.6%)
- 自作and/or家具配置を工夫 227名 (42.4%)
- (2010.12.26.現在)
●管理人:うちには柱が何本かあるので、それに直接麻テープを巻き付けたり、欄間をキャットウォークに解放したりしています。本棚の上も定位置。市販タワーも複数あります。
●N様:自作しようとするも、工具が無いことに気づき自作を断念;;家具の上は登ったら危ないところ以外開放しとります。
●H様:自作をしようと材料費を算出したらバーゲン品のほうがずっと安かったです。これは麻ロープを使おうとしたため。他に代替品を求めれば(カーペット等)自作のほうが安い可能性あります。
●S様:安全性を考え市販のものにしました。結構激しく動きますしね。
●A様:天井までの突っ張りタイプを。
●H様:バーゲンか何かで超特価になっている据え置きタイプのタワーを見つけて即購入しました。引越の度に分解組立を3回していますけどまだまだ丈夫です。
●P様:うちは2台の市販品タワーがありますが、なぜか後に買った2匹しか使ってないタワーの方が先につなぎ目からぼっくり折れました…。とにかく安い!優先で買うのも考えものだなぁ~とやや反省です( ̄~ ̄;)
●R様:市販の物を買いました。もう8年近く使っています。それ以外にタンスの上など、自由に登れる場所も作っています。
●A様:市販のタワーを買って3日でインフェルノ!古い本棚を加工して遊び場に開放してあげました・・・。
●T様:手作りです。成長にあわせ、猫の好みに合わせカスタム出来る。人間もよじ登れる♪
●K様:イレクターを使って猫用ロフトベットを作りました 。
●N様:あるキャットタワーを買いましたが、突っ張りタイプではないんですが2年半経ったある日、合板?の麻紐巻いた柱がボキッと落ちました!!折れた所は細い針金が数本でつながってました。私がビス止めして組み立てた所の少し上です。猫は2kgくらいの小柄1匹です。猫がそばにいたら大怪我したかも!!市販品もちゃんとちゃんと選ばないと危ないですよっ。
※アンケート掲示板におけるアンケート結果です。

キャットタワーの設置場所について
猫さんは、日の当たる窓辺が大好き。
本によると、猫さんにとって窓の外の景色は、人間にとってのテレビみたいなものだそうです。自分は家の中という安全な場所にいるから安心して、窓の外を、テレビを見るように眺めて楽しんでいるそうです。 キャットタワーも窓辺に設置するのが、一番有効と思われます。それまで全然遊んでくれなかった子が、窓辺に移動したらその日から登るようになったという話も聞きました。
人間大好きな子なら、家族が集まるリビングの窓辺、ひとりでいるのが好きな子なら、静かな部屋の窓辺、というように、工夫してあげてください。
もちろん、冬は寒すぎない場所であることも大切★

定期点検のおすすめ
しっかり設置したつもりでも、けっこうゆるんできます。ネジや突っ張り部分。特に突っ張りのゆるみは、キャットタワー転倒による怪我や家具破損をまねく可能性があり、要注意です。
キャットタワーは定期的に点検し、ゆるんでいる箇所があれば、しっかり締め直しましょう。

キャットタワーの材質について
支柱(ポール)
ほとんどのキャットタワーが、紙芯に麻縄や綿縄を巻いたものを使っています。一部の商品では、縄のかわりにカーペットやフリース素材を貼り付けています。リーズナブルな価格で、爪とぎしやすいようにきれいに縄を巻かれた支柱の中身はほぼすべて紙芯と考えて間違いなさそうです。
丈夫な紙芯が使われているとはいえ、紙は紙です。キャットタワーは濡らさないようご注意ください。
ごく一部の商品では支柱に自然木が使われています。その場合は、自然木を強調するため、支柱には何も巻いたり貼られたりしていないのが普通です。また小さな工房などで、自然木の曲線を活かしたキャットタワーをオーダーメードで作ってくれるところもあるようですが、そういうところはお値段もそれなりのものを覚悟しなければなりません。
ベランダやテラスなど雨に濡れる場所にキャットタワーを設置したい場合は、自作するのが一番でしょう。
棚板、ハウス
キャットタワーの棚板やハウスに使われる材料は、人工的な板(MDF材やパーティクルボード)と、天然素材(桐板など)とに、大きく分けられます。
「桐の無垢材」ならわかるけど、「MDF材」とか「パーティクルボード」はちょっと耳慣れない人が多いのではないでしょうか。
簡単にいえば、パーディクルボードとは木片を、MDFとは木片をさらに繊維(ファイバー)の状態まで砕いたものを、接着剤で高温圧縮成型した人工板のことです。通常、MDF材などの表面にカーペットやフリース素材等を貼りつけて、猫さんが喜ぶ手触りに仕立ててあります。
桐板など無垢材の場合は、自然の風味をいかすため何も貼り付けず、そのかわり細い溝を掘って滑り止めとしている商品もあります。以下でさらに詳しく説明します。
MDF材とは
MDF材とは、Mediam Density Fibreboard(中質繊維板)の略で、木片(木材チップ)を繊維の状態にまで分解し接着剤と熱圧で成型加工した人工的な板のことです。材料となる木片は、製材工場等で発生する端材や残材、建築現場や解体場等で発生する木屑など、リサイクル材が主となります。
なお、JISの規定では、繊維板は比重の違い(圧縮の強さ)により、インシュボードレーションボード(軟質繊維板)・MDF(中質繊維板)・ハードボード(硬質繊維板)に分けられ、その中でMDFとは「繊維板のうち密度が0.35g/cm3以上でドライプロセスによるもの」とされています。
MDF材の特徴は、
- 均一で木目がないため、反りなど加工後の狂いが少ない
- 加工しやすく、曲面加工や彫刻などもしやすい。また表面は堅く滑らかに仕上がるので見栄えがよい。
- 遮音性に優れている。そのことはスピーカーなどに使えば優れた音響効果が期待できるということでもある。
- コストが安い、など。
キャットタワーの棚板にもっぱらMDF材が使われるのは、材質が均一であること、加工がしやすいこと、そして何より、コストが安いことが理由と思われます。
またもし猫さんが爪とぎをして表面がボロボロになっても、自然木と違い、MDF材なら木が鋭く割れてトゲとなって突き刺さることがない点も安心だと私は思います。
MDF材の欠点としては、次の点があげられます。
- 接着剤を使うのでホルムアルデヒド拡散(シックハウス症候群の原因)の可能性がゼロといえず心配。
- 釘は打てるけど割れやすく、木ネジの効きも甘い、というか、すぐバカになる。
- 湿気に弱く、吸湿すると膨張する。
- 無垢材とくらべ衝撃に弱い、など。
キャットタワーでMDF材の欠点が出てくるとすれば、シックハウスの心配・木ネジのゆるみ・割れ・吸湿による膨張、でしょうか。
特に木ねじのゆるみによる倒壊に注意してください。ほとんどの猫さんはうまく跳んで逃げるでしょうけれど、人間や家具は猫ほど敏捷ではありませんから・・・(汗)。
心配な場合は、ねじ穴に水状の瞬間接着剤を流し込んでから木ネジをしめれば、かなり強度が増すそうです。このとき、通常の木製ボンドでは粘性が強すぎてよくしみこまないため、液体状の水っぽい瞬間接着剤を選んで使うのがコツだそうです。
もし木ねじを差し込む前に接着剤が固まってしまった場合は、木ねじの径よりすこし細いドリルで穴を開けてから木ねじを使うと良いそうです。
そのほか、「棚板が割れてしまった」という報告もありますので注意してください。
パーティクルボードとは
パーティクルボードとは木材を小片に砕いて、接着剤と混合し、熱圧成型した人工的な板のことを言います。解体現場からでる廃材等を主原料としています。
特徴はMDF材に似ているといえるでしょう。つまり、長所は、均一で方向性がないため加工しやすく反りなどの狂いがでにくい、断熱・遮音性に優れている、コストが安いこと等です。短所は、湿気や衝撃に弱いこと、ホルムアルデヒドの心配があること、などです。
合板とは
合板とは、木材の薄い板(ベニア)を貼り合わせて1枚の板にしたもののことです。
貼り合わせる枚数は奇数で、繊維方向が交互になるように貼り合わせることで、反りや割れなどの問題を少なくしています。
化粧板とは
化粧板とは、合板など基となる板の表面を、化粧仕上げした板のことです。化粧仕上げの方法は、化粧紙を貼り付ける・印刷する・塗装するなど色々あります。基材には、合板、繊維板(MDFなど)、パーティクルボードのいずれもが使用可能です。
無垢材とは
一本の木から切り出された自然のままの木材のことです。 キャットタワーでは多く桐板が使われています。軽くて扱いやすく、また杉板などのように、もし割れても鋭いトゲ状にはなりませんので、自作タワーの棚板にもお勧めな木材です。 キャットタワーに自然木をそのまま使うのは暖かい感じで良いのですけれど、木材の種類によっては、爪とぎなどで傷がつき堅い鋭いトゲに割れることがありますので、自作する場合は材質を選んでください。

日曜大工で手作りキャットタワー
板や、棚受け金具、電動ドライバーなど用意して自作するのも楽しいものです。
拙サイト内の別コンテンツ 【同居の工夫】 の中に自作例が多くありますので是非ご覧ください。キャットタワーを実際に手作りされた方達の話はとても参考になると思います。
自作キャットタワーの利点は、なんといっても、お部屋の構造や、 愛猫さんの好みに合わせてつくれることと、それから、壁などに直接打ち付けることにより、とても頑丈なこと。必要なのは少しの手間と、何よりも、壁を穴だらけにする勇気!?
あなたもぜひ挑戦してみてくださいニャ。
