体験談:動物病院にて 〔その3〕この動物病院、どう思います?

猫

*同居の工夫:猫と暮らす知恵*

※このコンテンツでは、プライバシー保護の為、登場人物/動物はすべて【匿名】とさせていただきます。ご了承ください。

この動物病院、ふつうですか?

【著:匿名様 2015年2月2日】

私自身、近所の一つの獣医の経験しかないので、それが当たり前だと思っていたのですが、 皆さんのお話を聞いて不安になってきました。

先代猫の通っていた病院、体重測定とか尿検査とか一切なかったです。数年前、先代猫が血を吐いたとき、 目の前で三本の注射をし、検査入院になりました。翌日に血液検査結果とレントゲン結果を教えてもらい、 結果は「毛玉症」、猫草をよく与え、ブラッシングをこまめにするように言われ、1週間分のお薬を出され、 費用は2万程でした。明細書はいつもなしです。手術でおなかの毛玉を取り除く方法もあるが高齢であったためやめておいた方が良いとの見解でした。

【疑問】

  1. 体重測定・尿検査・便検査は通常あるものか
  2. 注射の内容の説明はあるものなのか
  3. 血液検査とレントゲン検査のために検査入院になるのか
  4. 明細書はあるものか
  5. 上記金額は妥当?

毛玉症ではそれからずっと頻繁に通っていましたが、毎回、おなかを触るのみ、注射とお薬の投与で終わりでした。血は頻繁にはいていましたが、やせることもなく元気なのでそこまで気にしないようにしました。

そしてそれから5年後。

急にカリカリを食べなくなったのと、前足と口の周りがいつも黒く汚れるようになり、病院へ。すぐ口を開き
「こりゃ腫瘍できてるわ」と。

前足に自分の唾液をつけ、口にこすって なんとか治そうとした結果、唾液でただれて黒く汚れていたそう。(3週間前も毛玉症の症状で病院に行ったが口を見られることはないのでその時は気づいてもらえなかった。)

舌の下の扁平上皮癌と説明を受け、放置して4か月の命。口の中で腫れて目も鼻も飛び出してくる。食事ができなくなる。 手術をすれば可能性はある。ただ高齢で全身麻酔に耐えれるかどうか。手術して取り除いても、レントゲンに移らない脳転移の場合、その後の処置は不可能。と、伝えられる。(1行で書いてますがかなり長いこと脳転移ならだめだといわれてます。)

散々泣き(飼い主メンタル弱い・・・)、悩み、愛猫のぐちゃぐちゃになった顔はみたくない&可能性にかけたいと手術を選び、愛猫は無事全身麻酔に耐え3日後に我が家に戻ってきてくれました。手術代は4日間の入院費用込みで13万でした。が、やせこけてフラフラ。舌の一部が切り取られているため、 水もごはんも上手に食べられないがなんとか必死に食べようとしている。

翌日の朝、さらにフラフラして ごはんも水もとらない。おもらしをするようになり獣医にTEL。

「脳転移かもしれない。説明したとおり脳転移していた場合はどうしようもない」と告げられる。

その日の夕方、ついに横たわってしまい手足がつっぱってしまう。呼吸もおかしい。獣医に再度TEL。

「脳転移の可能性が高いが、気になるなら来てもらっても。何もできない可能性は高いが」と言われ、愛猫を抱きかかえ病院に向かう。診察台に横たわる愛猫。

「これは脳転移ではないですね。心臓発作です。強心剤打ちました。正直、言葉悪いけど死にかけています。預からせてもらっていいですか。飼い主さんが、おうちで最後は、と思われるなら今最低限の処置だけします。でも可能性はないことない。落ち着くかもしれない。万が一の場合も薬の投与などで通常よりは楽にいける(あの世に)と思う」

と言われ、散々迷いましたが可能性にかけました。入院のお部屋には縦3×横3部屋の金属ケージが並んでいて犬の吠える声もしました。呼吸は落ち着いたもののケージの中で横たわったままの愛猫の目が今でも忘れられません。

3時間後、獣医からTEL。

「心臓が止まってしまった。ずっと心臓マッサージをし続けているが。。。」

かけつけると、診察台の上で小さなダンボールで丸まった愛猫。触れると暖かい。

「心臓は?」ときくと

「もう止まっています」と。

獣医はうっすら涙していたように思います。今、金額を計算する気分にはなれないのでまた落ち着いたら来てくださいと言われその日の支払いはなし。お別れをして(私の感情はこのスレでは割愛させていただきます)2週間後に支払いへ。その数時間分の請求額は3万円でした。

【6つめの疑問】

6. この全体的な流れで獣医として良心的、もしくは???と思われるところがありますでしょうか。

今現在、新しい猫さんを迎え保護主様がワクチンを打ちに行ってくださり、特に異常もないためにまだあれから獣医にかかっておりません。

何かあったとき、そして次のワクチンの時は近所のその獣医に行くべきかいや、遠くても変えてみた方がいいのだろうかと皆さんのお話をきいて思っています。

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レス その1

【著:匿名様 2015年2月2日】

〇体重測定・尿検査・検便

体重測定が無い、というのは、猫ではありえないと思います。いままで、どこへいっても、まず体重を測るのが普通でした。

ただし、ほとんどの病院で診察台が体重計にもなっているので、いちいち「体重を計ります」とか断らなくても、診察台の獣医側には体重が出てる場合が多いです。尿検査や検便をするかどうかは、症状によりますので、なんともいえません。

〇注射の内容の説明

少なくとも口頭で簡単にでよいから、「抗生物質」「ステロイド」「〇○を抑える薬」程度の説明は欲しいですね。それがなければ、遠慮なく「何の注射ですか?」と聞くべきかと。詳細な薬品名までは、いちいち言わないかもしれませんが。(明細書をくれる病院なら記載あり)

〇血液検査とレントゲン

・・・のためだけの入院は、私では経験ありませんし、聞いたこともありません。

ただし、これも、あまりに暴れる患畜だったり、血管が細すぎる幼猫など、難しい子の場合、そのよううな子を扱える獣医師をそろえてから施療するために預かる、というケースも、場合によってはあるかも知れません。

私が今通っている獣医さんは、生後2か月子猫の、糸よりも細い血管からも、また保護した直後でかなり暴れる猫からも、その場で採血してくださいます。レントゲンは、うちの猫達(=人馴れしてる)しか経験がありませんが、いつも無麻酔ですし、レントゲンだけのための入院なんて考えられません。

ほかにも確かめたい症状がある場合は、検査入院はあるかと思います。言葉で説明できない猫さんは、観察するしかありませんし、それには時間が必要ですから。

〇明細書

あったりなかったり。これは動物病院によって違うかと。

〇金額

一晩の入院+諸検査+1週間分の薬で2万円~という金額は、私の感覚では、まあそのくらいはするだろうな、という感じです。検査内容の詳細がわからないので何とも言えませんが。

うちの獣医さん、血液検査だけで最低4000円、外注が必要な検査項目も頼めばさらにプラス数千円となります。

〇良心的かどうか

これは・・・わかりません。でも、「?」と感じるところがあったら、セカンドオピニオンかな。

要らぬ検査を次々として、猫(とお財布)に多大なストレスを与える獣医さんは困ります。でも、こちらから聞いたり頼まない限り、何も診てくれない調べてくれない獣医さんも不安です。人間医療以上に、インフォームド・コンセントが重要だと感じます。

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レス その2

【著:匿名様 2015年2月2日】

 詳しい経緯はわからないので、一般論ということになりますが…。

私だったら、即獣医を変えると思います。

ご疑問の「1~6」について、私なりの回答を書いてみたいと思います。

1について。

診察台が体重計になっていますので、普通は体重測定などは簡単です。ただ、体重は自宅で計れるものと思うのですが…。

尿と便の検査は、検体を持って行けばしてくれるはずです。

〔参考〕獣医師の診察室の画像検索結果

2について。

たいていはあると思いますが、無ければ聞けば答えてくれると思いますが…。

3について。

これは猫さんの性格によるかもしれませんね。暴れて採血や保定が出来ない場合などは入院させて、ということも考えられるかもしれません。

4について。

電算化されている医院の場合は、通常言わなくてもくれると思いますが、どうなんでしょうね。うちは普通にくれるので (保険が利いた分と利かないものとちゃんと別れて明記されています)、あまり気にしたことも無いのですが、過去にかかった獣医医院全て同じでした (ただし、野良鳩を連れていった場合を除く)。

5について。

独禁法で獣医の診察料などには、固定的な金額を設定することは出来ませんので、医院によってバラバラです。ここは人間の医院とかなり異なるところ。なので、適当かどうかはなんとも…。

6について。

良心的かどうかというのは、感覚に属することなのでわかりませんが…。

私だったら猫が血を吐いて、何も検査らしい検査をしてくれない段階で、セカンドオピニオンを求めます。そういうことです。

よくわからないなと思ったのは、毛球症で血を吐くか?ということでしょうか。激しい胃炎・食道炎が二次的に起こっていれば、そういうこともあるかもしれませんけど…。

いまさらどうしようもないですが、血は頻繁にはいていましたが、やせることもなく元気、ここでセカンドオピニオンを一度求めていたら、もう少しいろいろわかったかもしれませんね。

5年後に食べなくなってガンとの診断ということですので、吐血との関連はなさそうな気もします(人間のガンから推定)。ここの因果関係はわかりません。

それで、今の猫さんをこの獣医師に継続して診てもらうべきかということですが、 私から「こうしろ」とは言えませんので(そういう立場に無い。それはみんな同じと思いますが)、「私だったらどうするか」との話になります。それで言えば、

「私だったら、詳しい検査内容や明細も言わないと出してくれない獣医師には、自分の猫の命を預けない…だろう」、

というのが結論です。

猫

*画像と本文は関係ありません。

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それにしても、ずいぶん獣医師によって違うものだな、というのが正直な感想です。

うちの獣医師は、尿結石の画像も飼い主用モニタが用意され、それを指して説明してくれますし、顕微鏡の倍率も、聞けば教えてくれました。膀胱の状態をエコーで診るときも、画像を指さして説明してくれます。最近は人間の医師も、前にモニタがあり、画像を見ながら説明したりするので、そういうものと思っていましたが、そうでないタイプの医師もいるのですね (そのような医師が悪いとかいいとか言ってるのではありません。「合うか合わないか」の問題かと思います)。

やはり複数カ所の医師にかかってみることが、人も動物も必要なのだと思いました。

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レス その3

【著:匿名様 2015年2月2日】

① 体重測定・尿検査・便検査は通常あるものか

●体重/絶対にあります。診察台が体重計になっている所がほとんどですので「体重量りますのでちょっと触らないでくださいねー」とか言われます。大きなデジタル文字盤が机上に見えますよ。

●尿、便/下痢をしたとか、オシッコに何度も行くが出ていない・・など (他にももろもろ)という諸症状の際には持参してますか?と聞かれることがあると思います。自分で判断がつかなかったり、持ってこいと言われなくても、ウロキャッチャー(獣医さんでもらえますor売ってます)などを常に用意しておいて、健康診断代わりに持って行くと良いと思います。

獣医って、動物を連れて行かなくても行って良いんです!ビビリな子にはなおさら、ウンチとオシッコを持って、飼い主だけが先に偵察に行っても良いんですよ。

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*画像と本文は関係ありません。

② 注射の内容の説明はあるものなのか

自分も最近気付いたのですが、人間に置き換えて考えてみるといいと思います。自分や自分の家族の診療時、いきなり注射されることってないですよね。○○の注射しましょうか、とか、注射打つよ?なんて聞かれますよね。動物ならそういうのがなくても良い!というのは、獣医の職務怠慢以外のなにものでもないと思います。むしろ、90歳になっても麻酔ができる人間よりも、もっと細心の注意を払って投薬等してもらいたいです。

そして家族側としても、言葉が話せない動物の代わりに、メモ帳片手にもっと細かく説明してくださいと迫ってもいいんじゃないでしょうか。それでイヤがる獣医なら行かないという選択ができますし。

③ 血液検査とレントゲン検査のために検査入院になるのか

血液検査や手際の良さ、これも自分は獣医選びのポイントにしています。

まず子猫の血管から血液採取できない獣医は選ばないようにしています。今の主治医に、子猫からは血を採らない獣医がいるが何故か、ということを質問すると
「採らないのではなく採れないだけでしょうね。 病気なら子猫も成猫も関係なく、治さないといけないでしょう?」とキッパリ言われました。

特に猫は爪や牙を駆使して暴れ、じっとしていませんので
「鎮静剤をかけてから採血していいですか?」と別の獣医で聞かれたことがありますが、猫は肝機能だけでなく腎機能も弱く解毒作用が弱いため薬を使うのはよほどのとき、と主治医に常々言われてますし、その獣医なら無麻酔で採血もレントゲンもそれぞれ5分かからず終わるので、もちろん断りました。

④ 明細書はあるものか

年齢一桁の頃から動物と暮らしていて、今まで都会から郊外まで10軒以上、いろんな獣医さんに行きましたが、明細書が発行されなかった獣医は一軒もなかったです。

⑤ 上記金額は妥当?

獣医さんによると思います。

再診料300円の病院がありましたが、高額サプリや療法食などを色々買わされるので、いつも結局一万円は越えていましたし、再診料が800円でも、技術料や検査料入れてほぼ毎回5千円未満のところもありました。

ちなみに動物の夜間救急病院は、どなたかも書かれていらっしゃいましたが、数時間で一か月分の家賃(都心の2LDKマンションぐらい)以上の金額が吹っ飛びました。

⑥ 良心的かどうか

性格が良いとか愛想がいいは好みもありますし、接客業なので、会話すらままならないような問題のある態度の人は獣医以前にどうかと思いますし、「動物好きなの!」って、獣医ならそれがデフォルトでないと困りますよね。

だからその先生の人となりは置いといて、まず基本的な動物の情報を把握せず、(問診・触診・心音・体重・体温(この辺までは再診料範囲内のはず)・ 血液検査・便・尿などの情報)、説明もないまま注射三本打とうとした時点で不審に思い「ちょっと待ってください」とお断りするでしょう。動物たちには中断することが出来ませんから、飼い主が少し神経質なぐらいでちょうどいいと思っています。

細かいことでもいろんな質問をイヤな顔せず即答してくれて、できれば好きで猫を飼っておられる獣医さんで、説明が超わかりやすく超納得できる獣医さんが見つかるまで、私は携帯電話と犬猫のウンチ&オシッコ片手に駆けずり回りました。諦めず、めげず、多少カドが立っても言葉が話せない動物の代わりに聞きたいことはちゃんと聞いて良いと思います。獣医さんと飼い主は敵でもなんでもなく、戦友です。信じられない戦友に命は預けられません。

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