ファイル2:光るウン○の謎
名探偵・麗尾智美矢五郎(レオち みゃごろう)の事件簿シリーズ
薄暗いトイレは誰だって怖い。 子供はもちろん、いい年をした大人だって、 真っ暗な夜、一人でトイレに行くのはあまり小気味の良いものではない。
・・・・・・・
真っ暗なある夜。 うら若い令嬢・みけは、夜中に催してしまった。 仕方なく、おそるおそるトイレに行くと・・・
「キャーッ」
響き渡るみけ嬢の声!
たちまち集まってくる他の住民達。
「なんだ、なんだ」
「一体どうしたんだ」
「あれを見て!にゃに、あれ?」
ふるえるみけの指さす先には、 闇夜にボゥーっと光る物体。

これ、ただの真っ黒黒ではないのよん。 よく見て。中央にぽちっと何かあるでしょ? 真っ暗な猫トイレの中で光っているモノを 写したつもりにゃん。。。
「ど、ど、どーして、ウン○が光っているんだ!?」
「誰が光るウン○なんかしたの!?」
皆、恐怖に震えながら、大騒ぎ。
そのうちに、口々に叫びだした。
「こんな怪しいウン○をする奴なんて、
怪猫トロ面相の奴に違いない!」
「光るウン○なんて、きっとトロの奴、また何か変なものを食べたんだ」
さっそくとっつかまった怪猫トロ面相。
「にゃにを食べて、光るウン○をしたのにゃ!
白状しろ!」
トロ面相は、しかし、しどろもどろに
「ボク、にゃにも変なもの食べてにゃい!
食べたのは、キャベツと、そうめんと、あんパンと・・・」
一部始終を見ていた名探偵・麗尾智美矢五郎は、うーんと腕組みをして言った。
「いくら怪猫トロ面相でも、こんな光るウン○をするだろうか。
謎はもっと深いのではないか?」
そして、そのまましばらく考え込んでいたが、 ・・・
突然、ハッと面を上げると叫んだ。
「ママを連れて来い!そうすれば謎が解けるだろう」
そこで、全員で大声で呼んだ。
「にゃあ、にゃあ、にゃあ(ママ、ママー)」
「どうしたの」
とママが駆けつけた。
ママは人間だから、暗闇では行動できない。
パッと電気を点けた。
あたりが明るくなると、名探偵は勝ち誇って宣言した。
「諸君!これで光るウン○の正体が分かった。
灯りのもとで、良く見たまえ」

そう、どういうわけか、ホタルが、猫トイレの中で光っていたのですね。 いったいこのホタル君、どういうつもりだったんだろ? 風流の代名詞・ホタルが、猫トイレで糞まみれで光っているなんて(爆)
ねこたちが、猫トイレのまわりで興奮しているので、 そっと近づいてみたら、こーゆーことでした。 ホントにあった話にゃん。

で・・・・ この一件にたちまちインスピレーションを得たyukiyo様の句。
*夏の夜に 光るうんOは 未知との遭遇
*猫トイレ ホタルが一夜の 宿借りに

怪猫トロ面相

名探偵・麗尾智 美矢五郎
*この麗尾智 美矢五郎シリーズは、実際にあった話を 思い切り脚色して書いています。
