まろの腫瘍

まろ、腫瘍が見つかる
2025年10月27日に、まろは動物病院で様々な検査を受けました。まろの喉、大けがをしたのと同じ左側に、しこりが見つかったからでした。

そのときは、しこり以外には、日常生活に何も異常はみられませんでした。食欲旺盛でよく太り、ほかの猫たちと仲良く穏やかにくらしていました。

血液検査の結果は、まろの年齢を考えれば、サイロキシン(甲状腺機能)以外、特別悪いものではなかったのです。

でもレントゲンやエコーで、大きな腫瘍が認められました。さらに、歯はボロボロ、脊椎にはヘルニアが見られ、手足の関節は慢性関節炎が進んでいる、ということもわかりました。レントゲンを見る限りでは、10歳をかなり超えた高齢猫の骨格だそうです。私がはじめてまろを見かけたときから逆算しても12歳以下はありえません。まろの本当の年齢は何歳なんでしょう?いったい何年、お外で頑張ってきた子なのか、誰がまろを捨てたのか・・・。
腫瘍ができている場所や、血液検査の結果等から、甲状腺癌がまず疑われました。薬をもらって、しばらく様子を見ることにしました。
このときの費用は、血液検査、喉のエコー、全身のレントゲン、慢性関節炎痛み止めの注射、ついでに爪切りで、総額41,585円でした。
まろの腫瘍が明らかに肥大
まろの普段の生活に変化は見られませんでしたが、のどの腫瘍はあきらかに肥大していきました。さらに左目に瞬膜がかかるようになってしまいました。日に何回か咳き込むようにもなっていました。
最初の検査から約1ヶ月後の11月28日にすべての検査をしなおした上で、外科手術に踏み切りました。もし甲状腺癌で、もし腫瘍を完全切除できれば、根治が期待できます。外科手術以外で有効な治療法としては放射性ヨード(アイソトープ)療法というのもありますが、それができる病院は日本国内ではごくわずかで、最初から選択肢にありませんでした。

まろが首回りの手術をするのはこれが2回目です。最初は大けがで首から肩へかけての皮膚がベロリと剥けてしまったとき。同じ場所に腫瘍ができてしまったというのは、やはり、あの怪我が何か関係しているのでしょうか?おそらく現代の獣医学でその関連性を立証することはできないのだろうとは思いますが、100%無関係とも言い切れないのではないかという気がします。
午前中にまろをお預けし、夕方、お見舞いに行きました。まろは病院のちいさな入院ケージの中でぐったりしていました。でも私が来たことはわかったようです。弱々しく体を押し当ててきてくれました。翌日の夕方に退院して、帰宅することが出来ました。
↓まろの、取り出された腫瘍。猫の首の細さを考えれば、びっくりするほど大きな腫瘍です。

この手術にかかった費用は、血液検査・レントゲン・手術費・入院費・生検の外注などすべてを含めて230,245円でした。
まろの腫瘍はリンパ腫でした
「病理検査報告書」が届きました。まろの腫瘍は、甲状腺癌ではなく、リンパ腫でした。要するに血液の癌です。白血球の一種であるリンパ球が癌化するものです。
まろのリンパ腫の種類は、報告書では、”T cell rich B cell lymphomaと考えられます” とありました。初めて聞く病名、ネットで検索しました。
【AIによる回答】 Gemini, 2026/2/24付
猫のT細胞豊富型B細胞リンパ腫(T-cell rich B-cell lymphoma; TCRBCL)は、腫瘍細胞自体はB細胞性(大細胞型B細胞リンパ腫: DLBCLの亜型)であるにもかかわらず、組織学的にその大部分(90%以上)が非腫瘍性のT細胞で占められている稀な悪性リンパ腫です。猫のリンパ腫の中では珍しく、診断には免疫染色が必須となります。
主な特徴と臨床像
- 組織学的特徴: 悪性のB細胞(大細胞)が散在し、その周囲を小型のT細胞が多数取り囲んでいる。
- 分類: 大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)の亜型として位置づけられる。
- 好発部位: 鼻腔内、節外性(リンパ節以外の組織)に発生することが多い。
- 臨床症状: 発生部位によって異なるが、一般的に進行が早い高悪性度(High grade)のリンパ腫として扱われる。 東京大学獣医学専攻 +4
診断
- 細胞診(FNA)での困難さ: 小型リンパ球(T細胞)が主体に見えるため、細胞診のみでは「良性リンパ節過形成」や「T細胞リンパ腫」と誤診されるリスクが高い。
- 病理組織検査・免疫染色: B細胞マーカー(CD20, CD79aなど)とT細胞マーカー(CD3など)を用いた免疫組織化学染色で、大細胞がB細胞性であることを証明する必要がある。
Fujifilm [Global] +3
治療と予後
- 治療: 一般的な高悪性度リンパ腫に準じて、抗がん剤治療(CHOP療法など)が行われる。
- 予後: 猫のリンパ腫の中では稀なタイプであり、治療に対する反応性は症例によるが、高悪性度リンパ腫であるため、早期発見・早期治療が重要である。
北海道大学 大学院獣医学研究院 +2
この病気は猫のリンパ腫全体の中では稀な形態であり、確定診断には専門的な病理診断が必要不可欠です
まろポン、なんでそんな希な癌にかかっちゃうのよ!しかも「一般的に進行が早い高悪性度」だなんて😭
さらに、甲状腺機能亢進症の症状もみられるとのことでした。
まろ・・・(大泣き)

手術痕は順調に塞がったが
手術前から左目にでるようになってしまっていた瞬膜が、手術後も出ることが多くなり、点眼薬をもらいましたが効きません。
しかし本人はなんか調子よさそうで、あんな手術をした直後とは思えないほど、ご機嫌で暮らしていました。



12月13日(手術15日後)に抜糸。このころはウンチハイも戻ってきて、猫砂を蹴散らしながらトイレから飛び出し、家の中を一周するような元気もあったのです。手術してよかったと思われた日々でした。


しかし、瞬膜が出ている時間はどんどん延びて、やがて一日中出っぱなしになってしまいました。

早くもまたしこりが!!
腫瘍摘出手術をしてまだやっと1ヶ月だというのに。まろの喉にまたしこりが!しかも2つ!?
驚いて12月29日に動物病院で見てもらいました。

たしかにまた、腫瘍ができていました・・・。
これは獣医師にとっても想定外の早さだったようです。取りきったはずなのに、と、なんどもカルテを見直したりされていました。しかし、まだ小さいとはいえ触診でわかるほどのしこりが、前回と同じ場所に1つ、そのわずか下にもうひとつ、・・・
前回の手術の時に手術はこの1回だけ、まろの年齢を考えても、もし再発してももう手術はしないと決めていました。こうなったらもう覚悟を決めて、あとはQOL=Quality of Life=生活の質/人生の質を少しでも高めてあげられるよう尽力するしかありません。
『まろ、大好きでした』に続く→
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