愛猫トロ、20歳と3日
トロは実は病歴の多い猫だ。
若い時に尿路結石症(ストルバイト)をやり、その後も再発したり膀胱炎になったり。一時期、慢性膵炎にもなって、薬を飲み続けた。粟粒性皮膚炎もやっている。
慢性口内/歯肉炎にはずっと悩まされ続けている。お口の中は真っ赤で、この痛々しいお口でよくこれだけ食べられると感心するほどだ。
高齢の今、腎臓の数値も、肝臓の数値も悪いし、貧血も指摘されている。
また、怪我も多かった。
爪は5回計6本折った。そう、いちどに2本折ったときもあった。口の中を切ったり、横腹の傷が膿んでしまったこともある。障子を登ろうとして桟を折りながら落ちて脚を痛めたこともある。お風呂に落ちたり、カレーの皿で滑ったり、豆腐の味噌汁に下から頭突きして頭からかぶったり、ファンヒーターに近寄りすぎて毛皮をチリチリ焦がしたりしたこともある。
だから動物病院へいくと、「今度は何をしたんですか?」といわれるような猫だった。獣医師の先生とすっかり仲良しになってしまったのは良かったけど(お陰で診察は楽)。
そんな猫なので、正直、20歳まで長生きしてくれるとは思っていなかった。ビクの方が長生きすると思っていた。ビクは病気知らずな猫だった。17歳になったときの血液検査では「この年齢でこの数値は上出来」と褒められるような猫だったのに。
↓ビクちゃん。女の子。
ビクは弱ってからが早かった。17歳11か月で旅立ってしまった。
気が付けば、トロが我が家でいちばん長生きの猫となっていた。
【トロ、20歳と3日、無事に迎えられました。】