猫砂レポートについて

ひとりの飼い主が、愛猫たちと、市販猫砂を使ってみたレポートです

市販の猫砂を実際に使ってテストしてみました。レビューした猫砂は170銘柄以上。

テストに参加しているのは、私の飼い猫たちです。全員、元捨て猫や野良猫出身です。そのためか順応力も高く、どんな猫砂でもたいてい嫌がらずに使ってくれます。

私(管理人)は、ごくふつうの、一般飼い主です。私自身、現在も過去も、ペット用品メーカーやペットショップなどペット業界とは無関係でしたし、またペット業界に勤務している血縁者や友人もいません。だからこそ、公平な目で、遠慮のないレビューができているのではないかと自負しております。

試験猫と、猫砂テスト方法について

うちの愛猫数は、サイト開設時は8ニャンでしたが、2008年6月25日に愛猫おつうが亡くなり、7ニャンになりました。
トイレは4個です。テストには、
「2つの猫トイレを使用し、それぞれに猫砂を1袋ずつ投入する」
という形で行っています。

(4個のトイレのうち2個だけをテストに使うのは、もし猫がテスト砂を気に入らなかった場合、トイレができない猫やトイレ以外でしてしまう猫がでてくるかもしれないと危惧してのことです。)

レポートを続けているうちに、「こういう項目もあった方が良い」「こんな写真もあった方が良い」と内容が少しずつ増えてきました。
そのため、最初の頃にテストした猫砂と、一番最近にテストした猫砂とでは、調査項目数も写真もかなり差があります。
ご了承くださいませ。

調査項目

商品明細

  • 商品名 = 「○○の猫砂」など
  • メーカー = (株)△△、など
  • 原料 = 主な材料(メーカー発表による)
  • サイズ = 通常、何リットルと表示します
  • 可燃/不燃 = 燃えるゴミ or 燃えないゴミ
  • トイレに流せるか = 流せる or 流せない
  • 土に戻るか = 埋めると土に戻るかどうか
  • 重量 = 一袋の重を5段階で。

 

*重量の表記につきましては、

  1. 2kgくらいまで
  2. 3kgくらいまで
  3. 4kgくらいまで
  4. 5kgくらいまで
  5. 5kg以上

を目安としていますが、これはあくまで目安です。というのも、たとえば、重量1kgのとても軽い砂でも、もし外装が巨大なら一度に1~2個しか運べませんよね。そのため、 測定重量のほか、外装や大きさ、持ちやすさ、重ねやすさなども勘案した上で、 以下の5段階に評価することにしました。

  1. 非常に軽い=女性が4袋を同時に持ち上げて家中移動できる
  2. 軽い=女性が3袋を同時に持ち上げて家中移動できる
  3. 普通=女性が2袋を同時に持ち上げて家中移動できる
  4. 重い=女性が2袋を同時に持ち上げることは可能だが長距離移動や階段はつらい
  5. 非常に重い=平均的な女性なら一度に1袋ずつしか運べないだろう

 

メーカーによる商品説明

その猫砂の袋/箱に書いてあるテキストです。

実際に使った感想

粒の大きさ、砂の色など

10円玉との比較画像、粒の大きさ=大・中・小や、未使用状態での砂の色について。

砂自体の臭い

無臭・木の香り・など
臭いの評価には個人差が大きくあると思います。参考程度にお考え下さい。

脱臭効果

あくまで主観です。臭いの評価は個人差が大きいと思いますし、猫の食事内容や健康状態、気温、湿度等でも、いろいろと違ってきます。

あくまで参考程度とお考え下さい。

固まり具合

チー玉の固まり具合です。30ccの水をかけて実験しています。

30ccを測るには、料理用計量スプーンを使っています。1杯が15cc、これを猫砂に2杯かけて30ccとしています。

計量スプーン

計量スプーン

*柄に15ccと書いてあります。

30ccとした根拠は、小柄な子の1回の尿量でその猫砂が固まるかどうかを見たかったからです。なお、猫の尿量についての詳細は、ページ下の「猫の尿について」をご覧ください。

 

尿の量や回数がわかりやすいか

固まりの数や大きさがわかりやすいか、また、最後までわかりやすいか、などです。

チッコ玉の数や大きさ、または、濡れた跡の数や広さで判断しています。

血尿がわかりやすいか

猫たちに血尿をださせるわけにはいきませんから、水性絵の具「赤」を使って実験しています。

水性絵具

これを水に溶かし、血尿の代わりとしています。

ほこり

ほこりがたちやすいかどうか。

喘息やアレルギー体質の方(猫)にとっては要注意項目だと思います。また、掃除の仕方も全然違ってきますよね。

飛び散り

飛び散りやすい砂か、肉球にくっつきやすい砂か、など。

また掃除するとき、ホウキとチリトリできれいになるか、掃除機で吸い取る必要があるか、なども書いています。

猫足がもぐるか

猫さんによっては潜る砂をいやがる子もいるようなので。
あと、もぐりやすい砂ってやっぱり、飛び散りも多いですよね。

猫砂のpH度

使っているpH試験紙は、ドイツ製で、pH4~pH9まで測れるタイプです。試験紙の中央部分(変色域)に、溶液を浸してpH度を調べます。

  • 中性(pH7)では、黄色がかかった緑色です。
  • 酸性度が強くなるほど、黄色が濃くなります。
  • アルカリ性度が強くなるほど、青紫色が濃くなります。

pH試験紙

テストの仕方は、白い陶器のお皿に猫砂を入れ、ヒタヒタになるくらいに水を注いで猫砂水溶液を作り、そこに試験紙を浸して測定しました。

この方法で砂粒の厳密なpH数値を測定するには無理があると思いますが、おおよその傾向(酸性か、アルカリ性か)がわかれば十分と考え、レポート内でも、pH数値は言わず、単に、酸性か、アルカリ性かを言及するに留めることにします。

【注】
ph度測定は101砂目から新たに項目を設けました。それ以前のレポートにはこの項目はありませんでした。
順次、追試してはいますが、ペット業者でもない個人が運営しているサイトですので、なかなか追試が進まないのが現状です。ご了承下さい。

猫達の評判

あくまで‘うちの猫達’による猫砂の評価です。
うちの猫達は今までどんな猫砂を買っても平気で使ってくれたという猫らしからぬ(?)子ばかりなんです。
猫さんによって評価はまちまちだと思いますから、参考資料程度に。
・悪い=明らかに避けている。
・普通=テスト砂のトイレと他の砂のトイレを均等に使う
・良い=どちらかというとテスト砂のトイレの方をより好んで使う
・非常に良い=テスト砂のトイレばかり使い、他のトイレは見向きもしない

実験期間、価格など

テスト期間

1トイレにつき一袋を使い切るまでにかかった期間。
何月何日~何月何日(何日間)という表示になります。

1頭1リットルあたり/日

1リットルあたりに換算して1ニャン換算で何日使えたかの日数です

全取替に至った理由

通常、まだ砂が多少残っている状態で、その砂を使い切ったと見なすケースが多くなります。

なぜその一袋を終了と見なすにいたったかの理由です。
・少なくなった(トイレの底全体を覆うことが出来ない)
・固まらなくなった
・臭くなった、汚れた
・吸収力が落ちた
など。

価格帯

ネットで調べた価格帯です。ネットでその猫砂を見つけられない場合に限り、リアルショップでの購入価格を書いています。

1リットルあたり

上記を1リットルあたりで換算した場合。

その他

上記以外になにかあれば。

上記では書ききれなかった猫砂の特徴なども、ここに書きます。

 

ショッピング

すべての猫砂につきまして、以下の各検索結果にリンクしております。

また、メーカーサイトでもネット上にショップを設けている場合は、以下の各ショップにもリンクを張っております。

 

 

猫の尿について

以下、健康な成猫の場合です。猫の年齢、食事内容や飲む水の量、季節、環境、その他により変化しますのであくまで目安としてお考えください。少しでも異常が認められた場合は獣医さんにご相談ください。

【 尿量 】
1日の尿量は、体重1kgにつき、22~30mlが正常範囲です。
正常量の2倍以上を多尿、1/2以下を乏尿、1/5以下を無尿と考えます。
なお、多尿と頻尿を混同しない注意が必要です。

猫の体重 1日の尿量の目安
2.0kg 44 – 60ml
2.5kg 55 – 75ml
3.0kg 66 – 90ml
3.5kg 77 – 105ml
4.0kg 88 – 120ml
4.5kg 99 – 135ml
5.0kg. 110 – 150ml
5.5kg 121 – 165ml
6.0kg 132 – 180ml
6.5kg 143 – 195ml
7.0kg 154 – 210ml

 

【 排泄回数 】
排尿は、平均1日2~3回。
排便は、平均1日1回。

【 尿の色など 】
健康な猫尿の色は黄色~琥珀色で、混濁は無く、透明です。

【 pH 】
猫尿のpHは通常6.2~6.4くらいで、弱酸性。
正常範囲はpH5.0~7.0です。

【 比重 】
猫尿の比重は通常1.015~1.060くらい、
正常範囲は1.015~1.060です。
(比重とは、尿と、何も含んでいない水との重量比のこと。水を1としたときの尿の重量の割合であらわします。)

*以上、猫の尿についての参考文献:学窓社 獣医学臨床シリーズ17『尿検査』 ISBN:4873626161

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