里子に行った猫さんたち:黒子猫
長毛の黒子猫ちゃん
![黒子猫](https://nekohon.jp/gazou/photos/0205kuroneko4.jpg)
1999年秋のある朝、 山の中のおじいさんの家の前に捨てられていました。
おじいさんは、80代で一人暮らし。 子猫が何を食べるのかわからないので、 とりあえず、何か柔らかい物をと、 食パンをちぎって与えてみたそうです。 でも、食べません。
そこで、うーんと考えこんでしまったおじいさん。 はたと思いつきました。 「そや、子供っちゅうもんは皆あめ玉が大好きや。 これも猫の子供や」 そこでさっそく、甘露飴をやってみました。 でも、それも食べてくれません。
困ったおじいさん、人伝いに、私に相談に来ました。 「うちで飼ってやるわけにはいかんのや。 わしの方が先にいくでな。」 そう頼まれてしまっては、もうイヤとは言えません。 うちで引き取り、里親募集しました。
![黒子猫](https://nekohon.jp/gazou/photos/0205kuroneko1.jpg)
ジャムのふたをペロペロなめている子猫ちゃん。
![黒子猫](https://nekohon.jp/gazou/photos/0205kuroneko2.jpg)
頭のてっぺんが少しはげているでしょう? 実は、甘露飴が張り付いて、とれなくなっていたんです。 仕方がないので毛を切ってとりました。
![黒子猫](https://nekohon.jp/gazou/photos/0205kuroneko3.jpg)
黒い毛がふさふさで、まるで小熊のようです。 この子は長毛さんですね。
![黒子猫](https://nekohon.jp/gazou/photos/0205kuroneko5.jpg)
ちびまる太と子猫ちゃん。
この子は大阪市内の夫婦の元に里子に行きました。
里親さん宅にいって、すぐ、メールが来ました。
「こんな甘えん坊な猫は初めてです。」
幸せに長生きしてね。