里子に行った猫さんたち:黒子猫

長毛の黒子猫ちゃん

黒子猫

1999年秋のある朝、 山の中のおじいさんの家の前に捨てられていました。

おじいさんは、80代で一人暮らし。 子猫が何を食べるのかわからないので、 とりあえず、何か柔らかい物をと、 食パンをちぎって与えてみたそうです。 でも、食べません。

そこで、うーんと考えこんでしまったおじいさん。 はたと思いつきました。 「そや、子供っちゅうもんは皆あめ玉が大好きや。 これも猫の子供や」 そこでさっそく、甘露飴をやってみました。 でも、それも食べてくれません。

困ったおじいさん、人伝いに、私に相談に来ました。 「うちで飼ってやるわけにはいかんのや。 わしの方が先にいくでな。」 そう頼まれてしまっては、もうイヤとは言えません。 うちで引き取り、里親募集しました。

黒子猫

ジャムのふたをペロペロなめている子猫ちゃん。

黒子猫

頭のてっぺんが少しはげているでしょう? 実は、甘露飴が張り付いて、とれなくなっていたんです。 仕方がないので毛を切ってとりました。

黒子猫

黒い毛がふさふさで、まるで小熊のようです。 この子は長毛さんですね。

黒子猫

ちびまる太と子猫ちゃん。

この子は大阪市内の夫婦の元に里子に行きました。

里親さん宅にいって、すぐ、メールが来ました。
 「こんな甘えん坊な猫は初めてです。」
幸せに長生きしてね。