ごりんちゃんの里親募集は終了しました

東京五輪開催中に保護されたので、仮称「ごりんちゃん」。

男の子、去勢済み。推定4~5歳(2021年7月30日現在)。

キジ白。尾は長く、まっすぐ伸びています。顔は細くて長め、アイラインがきれいにはいっています。おそらく若い時期に去勢されたのでしょう、大人雄特有の「頬(えら)の張り」は見られません。体の左側はよく見る模様、右側は島のような模様がちょっとしたチャームポイントとなっています。

性格は、とにかく人間が大好き。人とみれば、相手かまわずスリスリ、すりすり、ケージ越しに目が合っただけでお手手モミモミ状態になるほどです。動物病院でも愛想を振りまき、保定されて注射針を刺されて採血されている間さえ、「みんにゃにかまってもらえて嬉し~♪」とご機嫌で、
診察台の上での態度はメダル
と太鼓判をいただきました。

自ら膝にのってモミモミ
あおむけ抱っこでもリラックス

人間にはどこまでもフレンドリーですが、猫には警戒して「シャーッ」が出ます。他の猫や動物達と仲良くできるかどうかは未知数です。すでに同居動物がいるご家庭の場合は、仲良くなれないリスクもよくご考慮の上、ご応募ください。

保護の経緯、健康状態など

近所に捨て猫があったと聞き、7月30日午後に保護、すぐ動物病院へ。痩せて汚れ、左手に小さな怪我も負っていましたが、そんな状況でも必死に人に擦り寄り、膝によじ登ってくる愛らしさでした。

  • 雄猫としても大きい子だと思います。現在うちの中にいるどの猫より体長がありますし、脚もながいです。
  • 保護時、すでに去勢済みでした。
  • 保護時の体重は4.1kgと、大きな体のわりに少なすぎ、骨が浮き出て見えるほど痩せていました。
  • マンソン裂頭条虫とノミの寄生がみられたので、7/30にプラジクァンテルの注射(条虫駆虫)と、フロントラインプラスを滴下(ノミ駆虫)。
  • 猫エイズ・猫白血病検査は陰性。血液検査では栄養失調の傾向がみられたものの、大きな病気の兆候はありませんでした(いずれも2021/7/30)。レントゲン検査も異常無し。
  • しかし、捨てられて飢えて放浪したショックからか、保護後、頻繁な嘔吐が見られました。吐くのは消化/半消化のフードで、たとえば胃液を苦しそうに吐く、とかはなかったのですが、回数が多すぎたため、「ヒルズi/d」や「ロイヤルカナン消化器サポート」等を与えています。10月半ばからやっと吐かなくなり、体重もどんどん増え始めました。
  • 嘔吐癖がほとんど収まったこと、体重が6kgと骨格からみて適切と思われる肉付きになったことから、2021/11/2に5種混合ワクチン(ピュアバックス)1回目を接種。
  • 11/19、口内炎(歯肉炎)が見つかり、治療を開始しました。奥歯の抜歯(2本)や歯石取りの手術もしましたが、2022年3月現在、まだ口内は赤く、治っていません。もしかしたら一生、難治性口内炎の治療が必要となる体質なのかもしれません(それで捨てられた?)。

事前にご確認ください

1.ご家族全員が「ごりんちゃん」を迎えることに賛成ですか?

ご家族内に一人でも気の進まない方がいらっしゃる場合は、ご再考を強くお勧めします。猫はとても敏感な動物です。自分を好きではない人がいれば、必ず感じ取ります。居心地が悪いと感じると、常にビクビクしてかわいくない性格になってしまったり、粗相など好ましくない行為に出たり、最悪家出してしまう子もいます。例えば「パパはお仕事でほとんど家にいないんだから、別にいいでしょ」みたいな考え方はとても危険です。猫にとって、ときどきあらわれる「自分を嫌いな人」は恐怖の対象でしかありません。

ご家族全員が猫を飼うこと、それもほかならぬ「この子」を飼うこと賛成されていることが第一条件となります。

2.ご家族に猫アレルギーの方はいらっしゃいませんか?

どれほどの猫好きでも、猫アレルギーがある方の猫との同居は、とてもつらいものがあります。

3.お住まいは「ペット可」ですか?完全室内(敷地内)飼育は可能ですか?

賃貸の方や、持ち家でも集合住宅の場合は、規約をよくご確認ください。仲介業者に「ペット可」と言われて入居したのに、よくみたら「小型犬1匹までなら可」なんて場合もありますから。

また、猫は必ず完全室内飼いをお願いしています。愛猫を怪我や病気、虐待から守るためだけでなく、近所の外猫達も守ることにつながるからです(※1)。戸建てで庭に出される方は、庭を猫脱走防止フェンス(※2)で囲むなど対策を徹底してから、完全敷地内飼いにしてください。日本の法律でも、猫の室内飼育(敷地内飼育)が推奨されています。

(※1)猫が1匹いるだけなら怒らない人は多いですが、10匹が毎日走り回り糞まで残したら、怒る人が増えますよね?外に出る猫を1匹でも減らすことが、付近の野良猫・外猫たち全員を守ることに直結します。
(※2)ふつうのフェンスやブロック塀・板塀等では、猫は簡単に脱走してしまいます。隙間なく天井をつけるか、つるつる素材にするなど、特別な仕様が必要です。

4.今後15年くらいの間に、あなたの生活が大きく変わる可能性はありませんか?

最近の猫は20歳を越えて長生きする子も珍しくありません。海外留学を希望している、転勤の多い職場である、結婚や出産を控えている、等、大きな変化で猫と暮らすことが困難になる可能性はありませんか?

5.費用の不安はありませんか?

猫にかかる費用は、フード代と猫砂代だけではありません。ノミ・ダニ駆除剤・健康診断・ワクチン代等は定期的に必要となりますし、脱走防止のためのプチ改装費や、熱中症防止のためのエアコン費、人間が旅行にいくならペットホテル代やペットシッター費。そして猫がもし病気になれば治療費もかかってきます。

※ペット保険で有名な「アニコム」の調査では、猫にかかる年間費用の総額は158,680円(13,223円/月)だそうです。ごりんちゃんを5歳として、15歳まで生きれば生涯費用は単純計算で、x10年=1,580,680円、20歳まで生きれば、x15年=2,380,200円となります。
また参考材料として、私の愛猫ハナ(17歳)は現在腎不全で闘病中、毎月の費用は、医療費+特定療法食で約5万円/月が2021年3月から続いており、腎不全は完治しない病であることから、ハナの寿命まで治療費は増えることはあっても減ることはないでしょう。通院にかかる時間や交通費という負担も無視できません。

【参考サイト:アニコム猫との暮らし大百科

.

6.終生飼育の「覚悟」はおありですか?

もっとも重要な確認事項です。

ごりんちゃんを、その寿命が尽きるまで、必ず大切に愛育していけると確信できますか?今回のコロナ禍のように、世界の誰も想像できなかったような事態が、また将来おこるかもしれません。そんなときでも、決して安易に見捨てたりせず、ごりんちゃんの幸せを守るために全力を尽す覚悟はおありですか?

一頭の猫を最期まで飼うということは、単に「かわいい」という気持ちだけでは難しい場合があります。何があっても守り抜くぞという、感傷を越えた覚悟が必要となる場合もあるのです。このごりんちゃんだって、きっと元はよほど可愛がられていたに違いない飼い猫と思われます。どんな悲しい事情で捨てられたのかわかりませんが、ごりんちゃんには二度と同じ不幸は味わってほしくありません。今度こそ、死ぬまで幸せに暮らしてほしいと心から願っています

譲渡条件

【募集地域】京都府北部、兵庫県北部

  1. ご家族全員がごりんちゃんを迎えることに賛成であること。
  2. お住まいがペット可であること。
  3. 完全室内飼いしていただけること。
  4. ワクチン等、必要な医療はきちんと受けさせていただけること。
  5. 終生大事に飼うことをお約束いただけること。
  6. お届けはこちらから里親様のご自宅まで連れていき、ご自宅内にて最後の確認・誓約書の御署名等をさせていただきます。
  7. 猫の余命を考慮するにあたり、ご高齢すぎる方はお断りする場合がございます。
  8. 未成年の方はご応募できません。

上記条件をすべて受け入れていただける方は、下の「里親応募フォーム」からお申し込みください。
どうかよろしくお願いします。

里親応募フォーム

皆様のブログ/SNSでの拡散のご協力を、どうかよろしくお願いします

大人猫は子猫とくらべ、どうしても不利になりがちです。良い里親様と出会えるよう、ご協力いただけましたら幸いです。

リンク先URL
https://nekohon.jp/cats-wp/satooyaboshuu.html

リンクはURLでも、「里親募集」でも、またお好きなテキストに書き換えていただいても、いずれもOKです。