猫とネコとふたつの本棚猫本その他>光吉夏弥「ネコ猫ねこ」 
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ネコ猫ねこ 世界中のネコの昔ばなし
光吉夏弥=訳編 (みつよし なつや)

平凡社  
NDC:388  1989年初版

ISBN  4582542166

  


【推薦:きな様】

題名のごとく、猫が出てくる昔話を集めた一冊。なんと五十話収録されています。日本からは二話。 ひとつは小泉八雲の「猫の絵を描いた男の子」。もうひとつはアンドリュー・ラング再話による「ネコの駆け落ち」。これ、不思議な・・というか、どう考えても日本的な昔話じゃないんです。

あるところに「ゴン」というキレイな雄猫と、「コマ」というかわいい雌猫がおりました。ふたりはそれぞれの家で大変可愛がられていたのですが、「ある春の宵、ゴンとコマは夜歩きに出て、桜の木の下で出会い、たちまちお互いに好きになってしまいました」。なんとかいっしょに暮したい2匹はお互いの飼主を説得しますが、大切な猫を手放すはずもなく・・・

思いつめた2匹は駆け落ちします。

疲れきってある御殿の広い庭にたどりついたところで、2匹は大きな犬に襲われます。悲鳴を上げて松の木に駆け上るコマ。コマを守るため、犬に立ち向かうゴン。しかし勝ち目はなく、あわやというところで庭番に助けられます。が、あまりにきれいな猫だったので、そのまま御殿のお姫様のもとに。

完全室内飼いになったゴンは、いつかコマに再び巡り会える日を待つしかなくなります。

このお姫様にはひとつ悩みが。庭に住んでいる大ヘビがお姫様に懸想していたのです。ある日ついにお部屋に這いこんできたヘビをゴンは退治します。ますます大切に可愛がられるゴン。

何ヶ月か過ぎて、ゴンが御殿の門の屋根の上からおもてを眺めていると、大きな猫にいじめられている小さな猫を見つけます。もちろんゴンはすぐさま駆けつけ、その大猫に体当たりして追い払い、小さな猫を慰めようと振り向きますと・・・おお!「なんとそれは片時も忘れたことのない恋しい恋しいコマではありませんか」。2匹の話を聞いたお姫様は、もらい泣きをしながら約束します。

「もう決してふたりを離れ離れにしないから」と。

やがてお姫様は結婚し、迎えたお婿様にまっさきに話したのは、このゴンとコマのことでした。するとお婿様も感心して「たとえどんなことがあろうと、このネコたちは手放さない」と。

結びの文はこうです。
「その後、ゴンとコマにはたくさんの子どもが出来、お姫様にも次々にお子様が出来て、子どもたち同士、広い芝生の庭で、いつも元気に遊びまわりました。」

猫の昔話はずい分読んできましたが、ここまでラリホーでハッピーなのは本当に珍しいです。猫好きの匂いがぷんぷんします(笑)。どうみても吉原の太夫にしか見えない「お姫様」の挿絵(H・J・フォード)もあわせて、機会がありましたら是非ご覧になってみてください。
(2003.3.5)

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