猫とネコとふたつの本棚猫の絵本・幼児用の本>ディヤング「びりっかすのこねこ」 
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猫

「びりっかすのこねこ 」  
マイダート・ディヤング

偕成社    
1985出版 NDC:933 138p

  

【推薦:まめまま様】

 犬屋さんの納屋で生まれた、一番小さくて、一番グズで、一番みそっかすの黒い子猫、いつも寒くておなかが空いてて寂しい子猫が、一晩だけの冒険の末、やさしいご主人と、友達とあったかいおうちにめぐりあう、お話です。

 子猫のお友達になる犬が、目も耳もダメな老犬、その犬の飼い主で、子猫のご主人になる男性が、誰も祝ってくれない自分の誕生日に出会った子猫を「おたんじょうびのねこちゃん」と呼んで、ミルクを温めてくれる人・・・

 なんだかとても優しい気持ちがいっぱいのお話しです。・・・どうも童話がスキで(汗)
(2004.06.14)

     *     *     *

【推薦:きな様】

 子どもの頃、大大大好きでした。

 私が読んだのは初版(なんと66年出版)ですが(もちろんいまも手元にあり)、いまでも偕成社から出ているのですよね。
超ロングセラーですが、その価値は十分あります。
ジム=マクマランによる挿絵も素晴らしく、また原題の「THE LAST LITTLE CAT」を「びりっかすの〜」、とした中村妙子氏の訳文も素晴らしいです。

 子猫には、最後まで固有の名前はつけられません。
というか、出てきません。
けれどこのお話はそこがいいのですよ〜。
猫だけでなく、年寄りいぬにも、男性にも、固有名詞が出てこないんです。
場所も通りの名前も。固有名詞が無いことで普遍性を獲得しているというか・・・。
作者の幼いものや老いたものに対する細やかな愛情がやさしくやさしく伝わります。
妙な擬人化もされておらず、子猫の目線で物語りは綴られます。
「七軒の家、七つの庭。小さなまいごの子ねこにとっては、七つの海と七つの平野がつづいているのと同じでした」
子猫の目を通した人間社会の描写もいいんです。
意地悪な人や無責任な人が出てくるんですが、作者は「いじわる」とか書かないんですよ。
ただ、「そういう人」って感じで。

 >子猫を「おたんじょうびのねこちゃん」と呼んで、ミルクを温めてくれる人

 そうそう!
「とんでもないぞ、氷のようにからだの冷えた小さな猫に、氷のように冷たいミルクを飲ませるなんて!さあ、まずこれを暖めるんだ!」
で、ミルクを温める間、男性は子猫を抱いてストーブのそばに立っていてくれるんですよね。
おまけにこの男性は、犬のこともまた心から愛して大切にしているんですよね。

ただただ好きで読んでいた子どもの頃。
大人になって猫本を読むようになって、この本がどれほど繊細な心遣いで書かれていたかが、よーく分かりました。

くたびれた時に読み返したくなる一冊です。
(2004.06.16)

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