猫さんを家に連れてきました

用意するもの

食べ物

赤ちゃん猫なら猫用ミルク、子猫なら子猫用フード、大人猫なら普通のキャットフード。できれば、ドライフードとウェットフードの両方を用意してあげてください。

保護猫は飢えている場合が多いですから、あわてて食べ過ぎて吐いてしまったり、お腹が消化しきれず下痢したりするかもしれません。おおらかな心で、慌てず急がせずで見守ってあげてください。

ミルクを飲む子猫

新鮮な水

必ず用意してください。

元気な子猫の場合は、遊んでいるうちに中に落ちたり、容器をひっくり返したりして、水飲み周辺や自分自身をよく濡らしてしまいます。安定感のよい容器の下にペットシーツやタオルを敷いたり、トレイなどに乗せるとよいでしょう。

なお、数時間おきに哺乳が必要な赤ちゃん猫には、置き水は不要です。中に落ちて体を冷やすリスクの方が心配です。

離乳食を食べる子猫

トイレ用の猫砂

保護直後の猫には、小粒で真白な紙砂(濡れても色が変わらないタイプ)が、最も適していると思います。真白であれば尿色の異常がわかりやすく、また燃えるゴミとして処理できるので衛生面でも管理しやすいからです。しかし、外に長くいた猫(大人の野良猫など)の場合は、ベントナイト系の砂の方が、トイレと認識しやすいかもしれません。

*保護直後の猫には、おから砂は避けてください。 おから砂は使いやすく、安全で、猫砂材として非常に優れています。が、なんといっても 原材料が食品(おから+コーンスターチ)ですから、飢餓状態が長く続いた猫の場合、食べてしまう場合があります。ガツガツしなくても常に十分な食べ物をもらえると安心すれば、おから砂を食べなくなります。

トイレ容器

とりあえず空き箱など何でも良いです。 100円ショップの小型水切り(下の画像)は、よい子猫トイレとなります。また紙箱であっても、内側に布ガムテープを少し重ね合わせてぴっちり貼れば、 水漏れしない丈夫な即席猫トイレが出来ます。

子猫トイレ

寝床

段ボール箱などで、安心できる寝床を作ってあげましょう。 中には古いセーターや毛布、タオル、フリースなど、 暖かくてふんわりした手触りのものを敷いてあげます。 特に子猫は、お母さん猫の毛皮に似た感触だと落ち着きます。

夏でも、衰弱した猫には毛布などを敷いてあげてください。季節によって湯たんぽやホッカイロなども包んで入れてあげます。 その場合、寝床の片側にセットして、熱すぎる場合の逃げ場を作ってあげます。

猫ケージ

必須ではありませんが、あれば便利です。

猫

脱走に注意!

小さく、頼りなく見えても、猫さんは人よりはるかに三次元の動物です。 狭いスキマに張り込んだり、まさかと思うような所まで登ったりします。 特に子猫は、人間には思いもつかないほど小さなスキマにも入ってしまいます。

猫さんはできればまずキャリーやケージにいれてください。 空気穴をあけた段ボール箱(子猫のみ。大人猫は段ボールは破壊できます)や、 収納ケースなどでも結構です(ドリルで簡単に空気穴を開けられます)。 または洗面所など、確実に閉じこめられる場所にとりあえず入れてください。

そして、猫さんを放す予定の部屋の戸や窓をきちんと閉め、また猫さんが入り込んだから危険な場所は板や段ボール、箱、分厚い本などで塞いでください。 刃物や裁縫箱、作りかけのプラモデルなど、危険な物や、悪戯されたら困る物もしまってください。

猫さんが脱走できない事を確認してから、部屋に猫さんを放してください。

なお、ごく幼い猫の場合は、しばらくはケージ等にいれたまま育てます。 部屋に自由に放すとかえって変な場所にもぐりこんだり危険です。

猫

 
↑赤ちゃん猫の場合、犬ケージなど間隔の広いケージは、体が通ってしまうことがあります。小さな隙間でも、頭が入れば体も通っちゃうのが猫。くれぐれもご用心!

他に猫や動物がいる場合、接触に注意!

家にすでに猫や他の動物がいる場合、すぐには接触させないでください。

特に先住猫がいる場合は気をつけて下さい。もし万が一、保護猫が 病気や寄生虫を持っていた場合、猫同士が一番感染しやすいのです。

キャリーやケージに入れる、別室に隔離するなど、直接接触できないよう 十分に注意してくださいね。 そして、なるべく早く動物病院で寄生虫や感染症などの診察を受けさせてください。

*すでに猫がいる家にあらたに猫を迎える方法については、こちらをご参照ください。
   同居の工夫猫同士を仲良くさせるには?

SHINO様宅マロンちゃんチョコちゃん


↑SHINO様宅のマロンちゃんとチョコちゃん。 へその緒付きの赤ちゃんで保護され、人工哺乳で育てられました。よかったね。 赤ん坊猫でもちゃんと育てれば立派に育ちます。 どうぞ見捨てず、保護してあげてください。

⇒次は:動物病院ですべき検査と、料金について

【猫の里親募集の仕方とコツ】記事一覧