良いキャットフード・悪いキャットフードの見分け方

子猫

*同居の工夫:猫と暮らす知恵*

愛猫にはできるだけ良質なキャットフードを食べさせてあげたい!

しかし、キャットフードの価格はピンからキリまで。どのフードを選べばよいのか迷います。 人間が味見しても、キャットフードの善し悪しなんてわかりませんし(笑)。

良いペットフード、良質なキャットフードの選び方とは?悪いペットフード、粗悪なキャットフードの見分け方は?

記は、ごく簡単なまとめに過ぎません。少しでも興味を持たれた方は、どうぞ本を入手して読んでください。有益なことが沢山書かれています。

『そのペットフードが病気の原因かもしれない』より

  • 邵輝:監修、池田泰人・飛弾野均・塚村啓子:共著
  • メタモル出版 2007年12月発行 NDC:645.6
  • ISDN : 9784895956062

粗悪ペットフードのチェック法(1)

水の入ったコップに少量のフードを入れ、一晩置きます。

  • 色が染み出た→着色料が入っている
  • 虫が寄ってこない→防虫剤が入っている
  • 数日放置しても腐らない→防ばい剤が入っている

粗悪ペットフードのチェック法(2)

すりこぎや、コップの裏側などでペットフードを細かく砕きます。

それを茶漉しなどに入れて水に溶かしていき、溶けずに茶漉しに残ったものを調べます。

→粗悪なフードは、動物の骨や鳥の羽が入っていることがある 。

『ペットフードの危ない話』より

  • 押川亮一
  • 宝島社 (文庫) 2008年12月発行
  • ISBN : 9784796667388

良質なフードほど、“便”の量が少ない! (p,110)

粗悪なペットフードは、トウモロコシなどの穀類を多く含んでいます。

それも例えばトウモロコシなら、実の部分だけでなく、外皮や芯などすべて一緒くたに粉砕して混入しているとか!

肉食動物である犬猫にはそれらの植物繊維は消化できませんから、大量のウンチとして、未消化のまま排出するのです・・・

フードの形状だけでも製品の“質”がわかる (p.115)

円柱状のものを輪切りにしたような形のペットフードは、製造のコストが安くて済むが、ドッグフードの場合、もっとも理想的な形は球形とのこと。

円柱状のペレットは、犬が窒息する危険性が高まるそうです。

猫はゆっくり噛んで食べますから、犬のように一気食いして窒息、なんて危険はまずありませんけれど、円柱状のドッグフードを製造しているメーカーのキャットフードは注意が必要かも、です。

缶容器の“コーティング”とメーカーの“良識”(p.127)

日本の製缶技術は世界最高水準で、缶の金属部分がフードににじみ出すことはまずあり得ないそうです。

が、輸入缶の中には・・・

安い外国産と、国産缶の内側を見比べれば、素人にもコーティングの違いは一目瞭然です。

まして、中身が腐敗してガスが発酵しているようでは製缶技術や材質が相当劣悪ということになります。(外国産にはまれにあるらしい・・・汗)

『ペットの命を守る』より

  • 坂本徹也
  • ハート出版 2002年7月発行 NDC:645.6
  • ISBN : 489295490X

また、うんちが固まって大量に出ると安心する飼い主がよくいるが、これもあやまった認識だという。水上さん(ある輸入ペットフード会社社長)によると、通常のペットフードには、便を固める働きをする要素(クレイといわれる赤土やピーナッツの殻など)や、便の固さを調節するシアン系のサプリメントが入っていて、それによってフードが固まって出てくるというのだ。

 (中略)

水上さんは夜中に森にいき、置き去りにされた大きなうんちと自分の犬のうんちを並べて、そっと葉っぱをかけておき、翌朝チェックしてみるそうだ。

「ナチュラルフードのうんちには、ダンゴ虫みがいなのがいっぱいたかってます。ですが、ほかの赤茶色のうんちは裏返しても何も付いていない。虫も食わないようなものが原材料になっているということじゃないですか」』 (p116)

ペットビジネスプロ養成講座2『フードアドバイザー』より

  • ペットビジネス プロ養成講座2
  • 監修:桜井富士朗、島田真美
  • (株)インターズー 2007年9月発行 NDC:645.6
  • ISDN : 9784899954408

『第3章 ペットフード』の中の『公正競争規約の表示上の重要事項』(p.100)に『不当表示』について書いてあります。

●総合栄養食の表示に関して「AAFCO認定」 「AAFCO承認」 などの表示は、不当表示となり記載できません。

その商品が、ペットフード公正取引協議会の定める表示法に従い総合栄養食であることを表示した上で、それに加えて、AAFCO(米国飼料検査官協会)等の栄養基準に関して別途記載することは自由です。ただし、AAFCOは、各商品を認定したり、承認又は証明する機関ではないため、「AAFCO認定/承認/合格」などの表現は不当表示となります。管理人注記

●「新鮮」「生」などの表示は、加工品である一般的なペットフードにおいては、科学的根拠から表示できません。

●「添加物無添加」「一切使用していない」などの表示はできません。添加物の一部を取り上げて、あたかもすべての添加物が不使用と誤認される記載はできません。色素のみ無添加の場合は、色素無添加と表示されます。

抗生物質は一切使用していない-(そもそも、ペットフードは薬ではなくペット用の食品ですので、薬事法により抗生物質は使用できません。ペットフードに抗生物質を使用する理由もありません。したがって、ペットフードに使用されることがない物質をあたかも一般的には使用することがあり、自社のものは使用していないというような誤認を招く表示をすることは、不当表示となります。

●「自然」「天然」「ナチュラル」などの表現は、加工品である一般的ペットフードには記載できません。自然・天然の原料を使用したペットフードであっても、ペットに与える目的で加工したものがペットフードなので、すでにナチュラルな状態にないと解釈されるからです。

●「薬事法」に抵触する「○○予防」「○○病に効果」などの表現はできません。効能・効果の表現は、薬でないものを薬と誤認を与える表示として、医薬品や医薬部外品などに関わる規定を定めた法律である「薬事法」で禁じられています。

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