猫に危険な植物:毒!食べさせないで!(12)

白猫

*同居の工夫:猫と暮らす知恵*

食べさせないで!その12:有害な植物の種名:ら・わ行

猫に有害な植物は700種も

有害植物・有毒植物のうち、代表的なものを集めました。
これ以外にも有害・有毒な植物は多く存在するようです。もし愛猫が何らかの症状を見せた場合、できれば直前に食べた(かもしれない)植物も一緒に獣医師に見せてください。診断の決め手になるかもしれません。

*植物名*

「ら」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

ランタナ

  • 科名:クマツヅラ科
  • 症状:嘔吐、下痢、腹痛、虚脱、嗜眠、黄疸、肝障害、瞳孔散大、光線過敏症など。未熟種子、葉に注意。
  • 成分:トリテルペン triterpenoid のランタデンA,B,C lantadeneA,B,C

その他

  • ラッパスイセン(ヒガンバナ科)

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

「り」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

「る」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

ルーサン(アルファルファ、ムラサキウマゴヤシ)

  • 科名:マメ科
  • 症状:食べた直後に嘔吐、腹痛、下痢など。フィトヘマグルチニンは十分に加熱すれば無害化するが、アルファルファは生のままサラダ等で食べられることが多いため、猫が猫草と間違えて食べないよう注意が必要。
  • 成分:フィトヘマグルチニン phytohemagglutinin(植物レクチン)

ルバーブ(ショクヨウダイオウ)

  • 科名:タデ科
  • 症状:ふらつき、けいれん、嘔吐、腹部の痛み、黄疸、肝不全、腎不全など。ルバーブの葉柄はジャムの材料にされるが、葉にシュウ酸塩が含まれ、食べると中毒を発症。 
  • 成分:

ルピナス(キバナハウチワマメ、ノボリフジ)

  • 科名:マメ科
  • 症状:嘔吐、腹痛、よだれ、血圧上昇、運動失調、呼吸不全。に至ることもある。
  • 成分:キノリチジンアルカロイド quinolizidine alkaloid の ルピニン lupinine

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

「れ」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

その他

  • レンゲツツジ(ツツジ科)

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

「ろ」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

ロクロギ(エゴノキ、チシャノキ)

  • 科名:エゴノキ科
  • 症状:口腔と喉の刺激、胃のただれ、溶血作用。
  • 成分:エゴサポニン jegosaponin

ロベリア

  • 科名:キキョウ科
  • 症状:食べて数分後~数時間後に脈が速くなる、よだれ、ふるえ、ひきつり、ふらつきなど。その後、呼吸困難、虚脱、意識障害、心臓麻痺など。に至ることもある。
  • 成分:ロベリン lobeline

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

「わ・を・ん」から始まる植物種

【著:管理人 2002年~】

ワケギ

  • 科名:ネギ科
  • 症状:ネギ類共通の症状として、血液中の赤血球が壊れ溶血性貧血をおこす。心臓の鼓動が速くなる、ふらつく、横断、嘔吐、下痢、口内粘膜蒼白、など。症状は個体差が大きく、最悪死亡することもある。加熱しても効力は衰えないのでハンバーグなどネギ入り料理にも注意。
  • 成分:アリルプロピルジスルファイド allyl propyl disulfide

ワラビ

  • 科名:ウラボシ科
  • 症状:貧血、安静衰弱、運動失調、不整脈、血尿。に至ることも。ハムスターやモルモットに膀胱腫瘍や出血性膀胱炎を誘発。生のワラビに含まれるアノイリナーゼはチアミナーゼという酵素を含み、これはビタミンB1を壊す作用を持っていることが知られている。
    また、ワラビの熱水抽出物には水溶性のプタキロサイドが含まれ、非常に強い発がん性を示す。人間がワラビを食べるときは必ず灰汁抜きをし、発がん性物質は加熱で分解されるか捨てる湯の方にはいるので問題無く食べられるが、猫が間違えてもこの捨て湯を飲まないよう気をつけるべきである。
  • 成分:プタキロサイド ptaquiloside、アノイリナーゼ(チアミナーゼ) aneurinase
  • 動物の症例報告:「放牧した牛が蕨の茎葉を大量に摂食し、急性出血性の中毒症状がおこり、一週間以内で死亡したという例もあります」(船山信次著『毒があるのになぜ食べられるのか』ISBN978-4-569-82138-2 p.50より引用)

copyright of this chapter ©2002- nekohon all rights reserved

*植物名*

参考文献

【著:管理人 2002年~】

上記はいずれも下記文献を参考にしました。【プロモーションリンク】

管理人は獣医師でも学者でもないため、症状等についてはすべて本からの受け売りです。自分で実験したわけではありません。

もっと知りたい方はどうぞ本をご入手ください。本には対処法も書いてあります。ネットは便利ですが、やはり信頼できるのは書物だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA